皆さんこんにちは、リュウです。
今回は9月6日から始まる「このライトノベルがすごい!2024」に向けて、対象期間内に発売された素晴らしい新作ラノベを20作品紹介します!
(紹介順は刊行された日付順)
何を読もうか、何に投票しようか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
それではレッツゴー!
1作目:『砂の上の1DK』
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人に宿った未知存在と青年スパイ、期限付きの逃亡生活が始まった。
産業スパイの青年・江間宗史は、任務で訪れた研究施設で昔なじみの女子大生・真倉沙希未と再会する。
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追懐も束の間、施設への破壊工作(サボタージユ)に巻き込まれ……
瀕死の彼女を救ったのは、秘密裏に研究されていた未知の細胞だった。
「わたし、は――なに――?」
沙希未に宿ったそれ=呼称“アルジャーノン”は、傷が癒え身体を返すまでの期限付きで、宗史と同居生活を始めるのだが――
窓外の景色にテレビの映像、机上の金魚鉢……目に入るもの全てが新鮮で眩しくて。
「悪の怪物は、消えるべきだ。君の望みは、間違っていないよ」
終わりを受け入れ、それでも人らしい日常を送る“幸せ”を望んだ、とある生命の五日間。
儚くて美しい日常も、熱いバトルシーンも描かれていて、枯野瑛先生の良さが存分に出ている1冊だと感じました。
『すかすか』や『すかもか』と違いこの作品は1冊で完結しているため、すぐ追いつけるのも非常に魅力的ですね。
SF好きや人外少女好きの方には是非とも読んでもらいたい作品です。
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2作目:『君と紡ぐソネット』
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””チャンネル登録者数90万人超え””教育系YouTuberヨビノリたくみ推薦!
「これはもはやこの世で一番キュンとくる”参考書”だ」第12回講談社ラノベ文庫新人賞<優秀賞>受賞!!!!!!
高校三年生の関数馬は、理系なのに大の数学音痴。一方で、憧れのクラスメイト・有理は「数学の女王」と呼ばれる才媛。彼女には、「自分より数学ができる人としか付き合わない」という噂も……!
有理とデートするチャンスを得た数馬の前に立ち塞がる期末試験。藁にもすがる思いで、数学の神様がいるという神社を訪れる数馬。夕日が世界を赤く染める時、必死の願いに応える声が響く――。
「ねぇ、数学が得意になりたいの?」
謎の天才中学生・環に数学を習う中、近づいていく有理との距離。そんな数馬の前に現れた、もう一人の天才美少女の目的とは――?
第12回講談社ラノベ文庫新人賞<優秀賞>は異色の数学ラブコメ!
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数学×ラブコメという異色の組み合わせのため、最初は読むのをためらっていたのですが、ふたを開けてみれば最高の青春ストーリーでした。
「君と紡ぐソネット」という読了前はピンと来ないタイトルが、読了後にはとても美しい意味を帯びるように工夫されていたのもすごく良かったですね。
こちらも1冊で完結しているため、未読の方には是非とも読んでもらいたいです。
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3作目:『月の白さを知りてまどろむ』
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「月白の主が選ぶ客は――生涯でただ一人です」
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神に捧げられた美酒と芸楽と聖娼の街アイリーデ。そこには大陸中から多くの客が集まり、だがその一方で人を害する《化生》が密やかに存在していた。
――神話正統の妓館「月白」の主でありながら、化生を捕らえる巫女である少女サァリと、王都からやって来た化生斬りの青年シシュ。二人の出会いと前後して、街には不穏な影が差し始める。
webで人気を博した神話と人を巡る物語。第二譚までを収録して待望の書籍化!
主人公のシシュとヒロインのサァリがだんだん惹かれ合っていく過程が本当に好きで、じれったい気持ちになりながらも最後まで楽しく読むことができました。
その一方でラブコメ以外はなかなか重く、特に最新2巻の終盤は心に大ダメージを負いましたね……。
カロリーのある恋愛ファンタジーを読みたい方におすすめの作品です。
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4作目:『世界救い終わったけど、記憶喪失の女の子ひろった』
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「私に世界【はじめて】を教えてください!」
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魔王を倒して燃え尽きていた勇者は、謎の敵に追われていた赤髪の少女に一目惚れした。
助けようにも、追手の目的は一切不明、さらに当人は記憶喪失!?
食いしん坊で天然そうなこの子に一体何が?
少女の秘密を探るために、勇者はかつての仲間を訪ねる旅に出る。
腹黒な賢者、脳筋の姫騎士、千歳の幼女、成金の死霊術師。
愛が重いパーティーメンバー達に
「「「「あの女は誰ですか?」」」」と問い詰められながらも、
皆の固有魔法で次々に刺客を圧倒!
だが、遂に黒幕を追い詰めたその時、
「赤髪に恋すると、世界が滅ぶ」と意味深に告げられて──。
君が誰であっても、必ず救う。
隠居勇者が最強パーティと一人の少女の過去を辿る、
リライフ・ファンタジー開幕!
勇者である主人公とそのパーティーメンバーの掛け合いが非常に面白く、テンポよく読めました。
5人いるヒロインズは全員「愛が重い」という共通点を持ちながらも、「愛の形」はそれぞれ異なっていて、誰1人として個性が埋もれていなかったのもすごく良かったですね。
ちなみに僕の推しは銀髪ハーフエルフの賢者ちゃんです。
未読の方は是非読んで自分の「推し」を見つけてみてください。
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5作目:『死亡遊戯で飯を食う』
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目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。
メイド服を着せられて、豪華なベッドに寝かされていた。寝室を出て、廊下を歩いた。
食堂の扉を開けると、そこには五人の人間がいた。
みな一様に、私と同じくメイド服を着せられていて、少女だった。〈ゲーム〉の始まりだった。
吹き矢、丸鋸、密室に手錠、そして凶器の数々。人間をあの世にいざなうもので満ち満ちている、そこは〈ゴーストハウス〉。
館に仕掛けられたトラップのすべてをくぐり抜けて脱出するしか、私たちの生き残る道はなかった。絶望的な現実に、少女たちは顔色を悪くする――――ただ一人、私だけを除いて。
なぜかって? そりゃあ――私はこれが初めてじゃないから。
プレイヤーネーム、幽鬼【ユウキ】。十七歳。
自分で言うのもなんだけど、殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、そんなことをして得た賞金で生活している人間。どうかしてるとお思いですか?
Amazonより引用
私もそう思います。
だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。
おととい励まし合った仲間が、今日は敵になる。
油断すれば後ろから刺され、万全を尽くしたとしても命を落とすことがある――
そんな、死亡遊戯で飯を食う、少女が。
お金やスリルを目的に集まった未目麗しい少女たちが時に協力し、時に裏切りながら生き残ろうとする姿は鮮烈で、毎巻毎巻ハラハラしながら読み進めています。
主人公の幽鬼は間違いなく生き残りのエキスパートなんですけど、決して‟最強”とか‟無敵”ではないんですよね。
主人公の強さや遊戯の難易度が一番楽しめる塩梅で調整されていて、本当に完成度の高い作品だと思います。
デスゲーム系の作品が好きな方にはかなりおすすめです。
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6作目:『みつばものがたり』
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『この世界は、私のために回っている――』
Amazonより引用
謎の万能感とともに永い眠りから醒めた少女ミツバ。
しかし、継母はミツバの覚醒を快く思っていなかった。継母の策略で、ミツバは貴族名を取り上げられたあげく、士官学校に入学することになってしまう。
ところがミツバには、ぼんやりとした異世界の記憶と、無自覚に発動する呪いの力が宿っていた……。
これは、周りの人々に畏れられながらも異能の力でわが道を突き進む少女の生き様を描く、異色の異世界蹂躙譚。
主人公のミツバが呪いの力を使って腐敗している貴族階級の連中を文字通り腐らせていく展開はダークofダークで爽快感とカタルシスがヤバかったです。
マジでミツバの思考が常識の枠外にあるのが怖すぎるんですよね……。
特に2巻のラストはとんでも展開で絶句しました。
ダークファンタジーが好きな方には是非とも読んでみてほしい作品です。
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7作目:『十五の春と、十六夜の花』
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ヤンデレ気味な幼馴染・三城紗弥花に手を焼きながらも、國枝春季はつつがなく高校生活をスタートさせていた。しかしある日、春季は同級生の千崎優紀に紗弥花との関係をからかわれ、あげくにキスまで迫られる。おまけにその様を紗弥花に目撃され怒らせてしまう。誤解を解こうと迎えた翌朝、紗弥花はなぜか二人に分身していた! 両手に花ながら互いに妬み合う紗弥花らに振り回される中、今度は優紀の性別が男に変わったと知ってさらに困惑! 怪現象の謎を追い始めた春季は、優紀が暮らす寺院の”枯れない彼岸花”の伝承が関係していると知り――。徒花の不可思議な力に魅入られた少年少女を巡る新時代の恋愛伝奇ミステリー!!
Amazonより引用
とある仕掛けに見事に騙されました。
僕は正直ラノベのミステリ作品とは相性が合わないことが多いのですが、この作品は例外でしたね。
ファンタジー要素も含みつつ、ミステリとしての完成度も高かったので、満足感がすごかったです。
未読の方は是非事前情報を仕入れずに読んでみてください。
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8作目:『猫ノ山寧々子はネコになる』
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猫ノ山寧々子は猫になれる亜人の女子高生。
世間から正体を隠して暮らす寧々子は、家族以外には人見知りで臆病者。
唯一心を許せるのは姉の友人のましろだけ。
冷静で不思議な雰囲気をもつましろに、憧れを募らせる寧々子。
ある日。ましろが吸血鬼であることを知った寧々子は彼女へ血液提供者(パートナー)
として同棲することを提案する。恋に不器用な少女たちのピュアラブストーリー
Amazonより引用
僕が人生で初めて読んだ百合小説だったりします。
すれ違いや仲直りがしっかり描かれていて、とっても甘酸っぱいストーリーになっていたのが特に良かったです。
人間では決して使えない、「発情期」などの異種族であることを最大限利用した設定も最高でしたね。
1巻完結でしたけど、素晴らしく高い満足感を得ることができました。
百合、ケモミミ、人外少女といった要素が好きな方には是非とも読んでもらいたい作品です。
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9作目:『陽キャになった俺の青春至上主義』
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【陽キャ】と【陰キャ】。
世界には大きく分けてこの二種類の人間がいる。
限られた青春を謳歌するために、選ぶべき道はたったひとつしかない。
つまり――モテたければ陽であれ。元陰キャの俺、上田橋汰は努力と根性で高校デビューし、陽キャに囲まれた学校生活を順調に送っていた。
あとはギャルの彼女でも出来れば完璧――なのに、フラグが立つのは陰キャ女子ばかりだった!?
ギャルになりたくて髪染めてきたって……いや、ピンク髪はむしろ陰だから!GA文庫大賞《金賞》受賞、陰陽混合ネオ・アオハルコメディ!
Amazonより引用
新青春の正解が、ここにある。
個性的なキャラクターたちがわちゃわちゃする賑やかな作品で、会話のテンポも良いですし作者さんのギャグセンスも光っていたので、最後までとても楽しく読むことができました。
本作は「陽キャ」と「陰キャ」をテーマにしているのですが、このテーマの使い方が本当に巧かったですね。
「陽キャ」と「陰キャ」について最後に主人公が出した結論がとても優しいもので、読了感が非常に良かったです。
コメディ強めのラブコメが好きな方は是非!
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10作目:『ステラ・ステップ』
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突如飛来した隕石により地上は荒廃。人々は新しい国家を建て、闘争や略奪を繰り返していた。
国家間の戦争の手段として「暴力」と置き換えられたのが、少女たち「アイドル」だ。
砂漠で覆われた「砂の国」に、国民からは崇められ、少女たちからは恐れられているアイドルがいる。
技術を高めることだけに関心を持ち、感情はどこかに置いてきてしまったかのような少女・レイン。
最強を誇る彼女の無敗記録はずっと続くはずだった。
だが、感情豊かに歌う少女・ハナによってその記録は止められる。
このハナとの出会いは、レインの胸にこれまで知らなかった感情を芽生えさせ――。色のない世界で生まれた、少女たちの愛と絆の物語。
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可愛い表紙&メインキャラはみんなアイドルという点から明るくてキラキラした作品を思い浮かべると思いますが、本作のストーリーと世界観は驚くべきほどに残酷です。
というのもこの世界における「アイドル」って「兵器」と同義なんですよね……。
他にも人の心がない設定がたくさん出てきますが、なんにせよ1巻を読み終えた時の衝撃は今でも忘れられません……。
人を選ぶ作品ではあると思いますが、刺さる人には間違いなく刺さる作品ですので、少しでも気になった方には是非とも読んでもらいたいです。
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11作目:『週に一度、クラスメイトを買う話』
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気まぐれな女子高生の日常は、少しずつ変化していく。
彼女――宮城は変だ。週に一回五千円で、私に命令する権利を買う。一緒にゲームしたり、お菓子を食べさせたり、気分次第で危ない命令も時々。秘密を共有し始めてもう半年経つけれど、彼女は「私たちは友達じゃない」なんて言う。ねぇ宮城、これが友情でないのなら、私たちはどういう関係なの?
あの人――仙台さんでなければいけない理由は、今も別にない。私のふとした思い付きに彼女が乗った、ただそれだけ。だから私は、どんな命令も拒まない彼女を今日も試す。……次の春、もし別のクラスになったとしても彼女はこの関係を続けてくれるだろうか。今は、それがちょっとだけ気がかりだ。
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学校では決して交わることのない立ち位置にいる2人の少女が、ひょんなことから買う・買われるの関係になって、放課後に誰にも言えないような行為を行うことになるというのが背徳的でたまりませんでした。
過激な命令を出す宮城と、それを受ける仙台さん。
そんな日常を過ごしていくうちに、お互い「足りない」って思い始めるのが最高すぎましたね。
百合好きの方は是非読んでみてください。
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12作目:『わたしの百合も、営業だと思った?』
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「かりんさま、何してるのかな」――最推しアイドル・鐘月かりんの「卒業」を半年も引きずる若手女性声優・仙宮すずね。
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そんな彼女の事務所に新人声優として現れたのは鐘月かりん、その人だった!
突然の推しの再供給に内心完全に浮かれつつ、表向きでは平静を装い、一定の距離を保とうとするすずね。
だけど、かりんがぐいぐいと距離を縮めてくる!?
かりんに利用されているだけ? まったく問題ないです!
先輩と後輩としての関係でいようと決めたはずが、アイドル時代から変わらない完璧なルックスに加え、意外な一面を見せるかりんを、次第に「ひとりの女」として意識することになり……。
売れっ子先輩女性声優×元アイドル後輩女性声優が織りなす、ガールズラブコメ開幕!
2連続で百合作品が続いたのは全くの偶然です笑
先ほどの『週クラ』が「学生同士・ちょっぴり過激」なのに対し、こちらは「大人同士・マイルド」な百合作品ですね。
メインキャラが全員「声優」で、かなり声優業界のことも詳しく書かれるので、お仕事ものとしても楽しめるのが魅力です。
比較的万人受けするタイプの作品だと思っているので、少しでも読んでみたいなと思った方は是非チェックしてみてください!
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13作目:『彼女と彼の関係』
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「誰でもいいから、彼女になってくれんもんかね」「本当に誰でもいい? 私でも?」他愛ない会話から、クリスマスまで期限つきで夏帆は拓海とお試し恋人になる。
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放課後の帰り道や、休日のお出かけ。これまで彼氏のいなかった夏帆はじゃれあうように”恋人”の距離を楽しんでいたが、気づけば本気で拓海の誠実さに惹かれていた。でも片思いだからと気持ちを伝えられない夏帆。そんな時「早くこの期間終わらんかな」と拓海が二人の関係を終わらせたがっていることを知り……!?
特別書き下ろしストーリー「放課後」も収録。
9割激甘、1割酸っぱいストーリーで、読んでいる最中は大変身悶えしました笑
主人公とヒロインが良い子なのはもちろん、彼等の友人たちも本当に良い子ばっかりなんですよね。
僕は琥太郎くんという男の子と心ちゃんという女の子が大好きになったので、是非とも彼等の恋路も書籍で見たいです……!
甘いラブコメ作品が好きな方は絶対満足できると思うので、気になった方は是非読んでみてください。
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14作目:『凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ』
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ダンジョン「バベルの大穴」が存在し、人智を超えた「怪物」が存在するこの世界において、味山只人(あじやまただひと)は凡人の探索者。
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そんな彼がある事件をきっかけに宿したのは【攻略のヒントを聞く異能】!?
相棒である最強の探索者アレタ・アシュフィールドに助けられる毎日で、周囲からは「アレタの腰巾着」と揶揄される味山だが、彼は知ることになる。
【攻略のヒントを聞く異能】とともに得た【腑分けされた部位”耳”の力】。
それはいつか世界を亡ぼし、数多の英雄すら倒しうる最強の力であることに――!
今はまだ凡人である探索者が、やがて絶対最強へと至る冒険譚、ここに開幕!
1巻ではめちゃめちゃカッコいいバトルシーンと楽しそうな日常を描きながら、今後に繋がってきそうな伏線をたくさんばら撒いていたのが印象的でした。
モブからは「腰巾着」とか「寄生虫」呼ばわりされている主人公の只人ですけど、只人の仲間たちは彼の実力をしっかり認めているのがすごく良いんですよね。
不穏な気配も漂っていますけど、真っ直ぐ王道な部分もあってとても期待できるシリーズだと思っています。
ダンジョン系が好きな方におすすめです。
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15作目:『月花の少女アスラ』
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魔法を有効に使え、魔法だけに頼らず戦える兵士“魔法兵”――そんな新しい兵科を用いた傭兵団《月花》の団長アスラ・リョナは、前世でも傭兵として生き、命を懸けた闘争をこよなく愛している。
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故にアスラは今世でも同じ道へと突き進む。迷いなく、躊躇いもなく。
「夢のような戦闘を続けよう。ロマン溢れる魔法を主体とした戦闘を。……ああ、君たちにとっては悪夢のような、だったかな」
偽り、謀り、欺きながら類い稀な魔法の才能と才覚で戦場を巡るアスラは、この世界でも悪名と戦果を挙げていき……やがて《銀色の魔王》と恐れられる少女のダークファンタジーが幕を開ける。
極悪非道な主人公が、同じく極悪非道な団員と共に様々な闇の依頼をこなしてくお話となっています。
Theダークファンタジー、これぞダークファンタジーです。
目的達成のためなら手段を選ばないアスラが恐ろしくカッコいいんですよね。
特に「VS英雄」では自分より強大な相手を倒すためにアスラが講じた策がえげつなくてドン引きしました笑
ダークファンタジー好きには是非読んでほしい期待のシリーズです。
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16作目:『この青春にはウラがある!』
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高嶺の花は、努力とウソで出来ている――!
友達は多いが親友はいない。運動も勉強もそこそこ――自称「ウラオモテの無い高校生」こと俺・花城夏彦は、憧れの生徒会長・八重樫さんがノーパンかもしれないことに気付いたことで生徒会室に連行されてしまう!
体育会のエース・一ノ瀬ひより、天才肌の年上副会長・紫藤アリス、寡黙な秀才・双葉椿姫……。そこで俺は、漫画のような青春を謳歌する鳳明高校生徒会の《ウラ》を目の当たりにする。「卒業まであと8ヶ月、花城君にもお手伝いをしてもらいます!」
「えぇ! じゃあやっぱりアレ、穿いてなかったんですか!!?」成績、友人関係、世間体――すべては「完璧な高校生活」のため。華々しき青春のウラ側で自分らしさを殺してきた彼女たちの生徒会活動に付き合うことになり!?
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誰もが羨む楽しげな青春のウラには努力とウソが隠されているのかもしれない――。完璧(?)な彼女たちと過ごすタネも仕掛けもある学園ラブコメ、開幕!
かなりコメディ要素が強く、ウラオモテの無い主人公と様々な‟ウラ”を持つヒロインズが、ドタバタしながら生徒会としての日常を送る様子は、読んでいてとても楽しかったです。
表紙の女の子が「ひより」という暴力系幼馴染なのですが、彼女が最後に見せた‟ウラ”の破壊力はすごかったですね……。
僕は1撃でKOされました笑
この幼馴染はきっと勝ちますよ……!
ラブコメ&幼馴染ヒロインが好きな方には是非ともおすすめしたい作品です!
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17作目:『魔王都市』
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無法都市を裁く、正義と仁義。
人類と魔族の講和の象徴である共存特区『ニルガ・タイド』ーー通称・魔王都市。
七柱の魔族の王が治めるこの街で、一柱の王が殺された。
均衡が崩れ極度の緊張状態に陥る中、事態を重く見た人類連邦司法庁≪不滅工房≫は事件解決のため勇者の娘であるアルサリサ・タイディウスを魔王都市へと派遣する。
彼女が組むことになったのは、なまくらキードと呼ばれる一人の捜査官だった。
法の名の下に正義を執行する、勇者の娘。違法を厭わず仁義を貫く、不良捜査官。
暴力と陰謀が入り乱れる混沌都市で、歪なコンビの常識外れの捜査が始まる。一方、魔王都市内では各勢力による衝突が激化し、巨大な抗争へと発展していく。
刻限迫る中、アルサリサとキードは黒幕へと辿り着けるのかーー異世界舞台の世界破滅級クライムサスペンス。
不真面目な主人公と真面目すぎるヒロインの凸凹コンビが最高に良く、クライムサスペンスにおけるバディものの良さを再認識させられました。
同作者さんの『勇者刑に処す』同様、戦闘シーンは大迫力でしたし、ストーリー構成もラストに近づくにつれてドンドン盛り上がりを増していくように工夫されていたので、読了後の満足感は他と一線を画すと思います。
クライムサスペンスが好きで未読の方がいるならば、是非すぐに読み始めてほしいほどの作品です。
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18作目:『透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』
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「打上花火、してみたいんですよね」
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花火にはまだ早い四月、東京の夜。
内気な大学生・空野かけるはひとりの女性に出会う。名前は冬月小春。周りから浮くほど美人で、よく笑い、自分と真逆で明るい人。話すと、そんな印象を持った。最初は。
ただ、彼女は目が見えなかった。
それでも毎日、大学へ通い、サークルにも興味を持ち、友達も作った。自分とは違い何も諦めていなかった。
――打上花火をする夢も。
目が見えないのに? そんな思い込みはもういらない。気付けば、いつも隣にいた君のため、走り出す――
――これは、GA文庫大賞史上、最も不自由で、最も自由な恋の物語。
盲目というハンデを背負ったヒロインとそれを支える主人公の構図がとても素敵で、表紙も相まって非常に美しい1冊に仕上がっていたと思います。
帯に書かれている「GA文庫史上最も不自由な恋。」というキャッチコピー通り、読んでいて辛くなるところもありますが、読了後は前向きな気持ちにさせてくれる良い作品でした。
透明感のある青春ラブストーリーが好きな方は是非チェックしてみてください。
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19作目:『さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々』
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姉を殺した七人への復讐に少女は命を捧げた
四方を山に囲まれた田舎町、阿加田町。
この町の高校に通う中川栞は、いじめを受けて不登校になっていた。
ある日、栞の家に同居人として佐藤冥がやって来る。
誰にも心を開かない冥は、この町へ来た目的を栞だけに告げた。「姉を死に追いやった七人の人間を皆殺しにしてやりたいの」
三年前、冥の姉・明里は、この町で凄惨ないじめに遭い自ら命を絶っていた。
その復讐のために、冥はここへ戻ってきたのだ。
冥は阿加田神社に伝わる血塗られた祭儀『オカカシツツミ』を行い、巨大な蛇の神『オカカシサマ』を自らの身に宿らせることで、七人の人間を殺していく計画を立てていた。夏至の夜、冥は儀式を成功させる。
それから一日に一人ずつ、冥は神様の力を借りて、栞と共に姉の死に関わった人間を殺していく。
復讐と逃避行の日々の中、いつしか二人は互いに恋愛感情を持つようになる。
だが冥は栞に、一つの隠し事をしていた。それは『オカカシツツミ』を行った人間は、最後には自らの魂を神様に捧げなければならない、つまりは〈冥の死〉が避けられないことを。「ジャンプ+」でも人気爆発中の、今一番キテる作家が送る、残酷青春ラブロマンス
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「復讐」がテーマの作品だとは知っていたので覚悟を決めて読み始めましたが、それでもかなりキツかったです……。
自殺するキャラが自殺するまでの過程を丁寧に描くのは流石に反則ですよ……。
読者の心にガリっと爪を立てるような、そんな強烈すぎる1冊でした。
「いじめ」や「復讐」といった要素に耐性があり、心を削られたい気分の方は是非読んでみてください。
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20作目:『獄門撫子此処ニ在リ』
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その乙女、化物を喰らうさだめ――。
これが応募総数1469作品の頂点。
第17回小学館ライトノベル大賞《大賞》受賞作!獄門家――地獄より現れた血族。怪異ひしめく古都・京都を根城とする彼らは、呪術を操る胡乱な者どもはもとより、化物にすら畏怖されていた。
そんな凶家の末裔たる乙女――獄門撫子は、化物を喰らうさだめの娘。
荼毘の炎から取りあげられた、このうえなくうつくしく――このうえなく、忌まわしい娘。しかし……
「撫子か。なるほど、その名の通り可憐だな。」
このうえなく奇妙で、胡乱で、美しい女――無花果アマナ。
自らを恐れもせずに笑う彼女との出逢いが、撫子を変えていく。花天井に潜むもの。箱詰される人身御供。学園にあざなえる呪い。人を幻惑するけもの。かたちなき化物。
次々と怪異に挑むうち、二人はやがて目を背けていた己そのものと対峙する。「あなたさえいなければ、わたしは鬼でいられたのに。」
鬼の身体にヒトの心を宿す少女と、ヒトの身に異形の魂を抱える女。
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二人のつむぐ縁が、血の物語の封を切る。
TYPE-MOON武内崇氏も認めた、おそろしくもうつくしき、少女鬼譚。
小学館ライトノベル大賞《大賞》受賞作ということで発売前からかなりハードルが上がってましたが、そのハードルを悠々超えてきた作品だと思いました。
何と言ってもストーリーの組み立て方が上手かったです。
2人の出会いが描かれる序盤、2人が協力して怪異に立ち向かう中盤、そして2人の秘密が明かされる終盤と、面白い展開がノンストップで続くので、最後まで飽きることなく読み進められました。
カッコよくて可愛い女の子が戦う作品が好きな方には是非読んでみてほしいです。
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今回は「このライトノベルがすごい!2024」に向けて、対象期間内に発売された素晴らしい新作を20作品紹介しました!
最後までご覧くださりありがとうございました!
そして僕はこれらをあと数日で5作品まで絞らなきゃいけないんですか……?
む、無理では……?