ガガガ文庫から最高のダークファンタジーがきた! 『悪ノ黙示録』を紹介します。

ラノベ紹介
リュウ
リュウ

皆さんこんにちは、リュウです。
今回はガガガ文庫より『悪ノ黙示録』を紹介します。
ネタバレはないです。

『悪ノ黙示録』ってどんな作品?

『悪ノ黙示録』は著「牧瀬竜久」、イラスト「あるてら」で贈られるダークファンタジー作品です。
第17回小学館ライトノベル大賞では【優秀賞】を受賞しました。

著者の牧瀬先生はこの作品でデビューされた作家さんですね。

リュウ
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牧瀬先生は新人の作家さんですけど、『悪ノ黙示録』はそれを感じさせない完成度の作品でした……!
2巻以降ももちろん買いたいと思います!

イラストを担当されたあるてら先生は他にも、MF文庫より発売されている『Lie:verse Liars』や、カドカワBOOKSより発売されている『泡沫に神は微睡む』などの作品のイラストも担当されています。
※書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。

リュウ
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あるてら先生のイラストは本当にカッコイイですよね……!
『悪ノ黙示録』の世界観にもピッタリでした!

メインキャラを3文でサクッと紹介

レオ

本作の主人公で、かつてこの世の全てを手にした裏社会の帝王。
現在は18歳ほどの少年として異世界のスラム街で転生、仲間を集めて再びこの世を支配することを決意した。
仲間のことは家族と呼び大切にするが、目的のためなら手段を選ばず、敵には一切の容赦をしない。

ユキ

本作のメインヒロインで、銀髪クール系メイド服美少女。
初登場時は無口で名前すら無かったが、レオと出会い、その美しい銀髪から「ユキ」と名付けられた。
この出来事を機に、彼を「ご主人様」と呼び、付いていくように。

イドラ

本作のもう1人のメインヒロインで、孤高の一匹狼という言葉が似合う美少女。
とある理由からスラム街でも一目置かれており、戦闘能力はずば抜けて高い。
レオとは利害が一致したため、「いつ抜けてもいい」という条件で彼の仲間となった。

ヴァイス

ユキ・イドラと共に、レオの仲間となったスラム街の少年。
イドラと同じくとある秘密を抱えており、スラム街でも名が知れている。
自分を「退屈」から救ってくれそうな何かをレオに感じ、彼に付いていくことを決めた。

サフィア

聖オルド騎士団の副団長を務めている女騎士。
【閃光姫】という異名を持ち、「光の質量化」という通常あり得ない魔術を顕現させることができる実力者。
騎士団とマフィアの癒着を目の当たりにしたことで自身の正義を見失い、事態を鎮静化させるため一時的にレオと協力関係を結ぶことに。

あらすじ

マフィアの王、異世界を蹂躙す。
晩年、裏社会の支配者として君臨した男、レオ・F・ブラッド。彼の人生は、絞首台の上で終わりを告げたーーはずだった。意識を取り戻すと、その目に映ったのは見知らぬ町、見知らぬ人々。そして、見知らぬ自分の姿。かつて裏社会を統べた男は、何の権力も持たない唯の少年へと生まれ変わっていた。生前手にしていた力は何もない。だが、揺らめくような野心の炎だけは、未だその胸を熱く焦がしている。異世界のスラム街にて二度目の生を受けたレオは、仲間を集め、再び世界を手中に収めることを決意する。生前では取りこぼした、あるモノを手に入れるためにーー。第17回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。死してなお悪道を征く、転生系ダークファンタジー。

Amazonより引用

感想

ストーリー

最っ高。
正直中盤までは主人公組が「悪」というより「ダークヒーロー」といった感じで、面白いけれどなんか思ってたのと違うなぁ、主人公は「あく」ってほどわるじゃないなぁと思っていたのですが、とある終盤の1ページでそれら全てを撤回することになりました。
そうですよそうですよ!
自らを「悪」というからにはそれくらいしてもらわなきゃですよ!
読んだ人なら絶対にわかるあの1ページで評価がグーンと急上昇しました。
あと1年ありますけど、今後どんな作品が出てこようがこの作品は100%「このライトノベルがすごい!2025」の投票候補作に入りますね……!
そしてこの作品、終盤で一気に大好きになったのは間違いないんですけど、別に序盤中盤も全っ然面白いんですよ。
訳ありな過去を持ち、己以外は信用できないような状態に陥っているスラム街の少年少女たちユキ・イドラ・ヴァイスに、持ち前のカリスマと強い信念を見せることで「こいつになら付いて行ってもいい」と思わせる過程は素晴らしく良かったですね。
主人公をきっかけにして起こる仲間たちの覚醒ド迫力な魔術戦正義を愛する女騎士と悪のカリスマである主人公の共闘全てが終わったと思った矢先に飛んでくる衝撃の展開と、みんなが大好きな王道を抑えつつ、この作品にしかない部分も見せてくれたのがすっごく好きでした。
2巻以降も絶対に面白くなる!と読者に確信させてくれるような終わり方でしたし、この作品はかなり期待できる新シリーズだと思います!
続刊が非常に楽しみです!

キャラ

こちらも文句なしで良かったですね。
主人公のレオは仲間を「家族」と呼び決して見捨てたりしないのですが、逆に家族以外であれば容赦なく切り捨てることのできる人物なんですよね。
家族を脅かす相手、脅かす恐れのある相手ならばどこまでも残忍になれるレオが主人公として最高にカッコよかったです。
レオの仲間の1人であるヴァイスも、女好きでチャラいので一見軽薄そうに見えるのですが、実は誰よりも最初からレオに従うことを決めてたんですよね。
レオのことを「大将」と呼び、彼の道を真っ先に開けようとするヴァイスの姿を見て一気に好きになってしまいました笑
そしてやっぱりこの作品に欠かせないのが、メインヒロインのユキとイドラの存在ですね。
最初は銀髪クール系メイド服美少女(主人公にベタ惚れ)という全ラノベ読みが好きそうな属性持ちのユキが1人勝ちすると思ってたのですが、イドラが予想以上のカッコ可愛い系女子でちょっと心を奪われてしまいましたね……笑
ユキもめちゃくちゃ可愛いですけど、僕は終盤の激カッコいいイドラが大好きなのでイドラ推しです。
そしてメインキャラだけでなく、主人公と敵対するキャラたちの心情もかなり深堀されてて、思ってたよりずっと彼らに感情移入してしまいました。
完全な正義や完全な悪なんて存在しないんだ……。

読みやすさ

新人さんの書くファンタジー作品とは思えぬほどに読みやすかったです。
とにかく魔術戦の戦闘描写が上手いんですよね。
どんどん盛り上がっていく展開とスラスラ読める文章が合わさって、最初から最後まで夢中で読み進められました。
ページ数的には360ページあるので中々ボリューミーなのですが、これなら500ページくらいは読んでいたかったですね……笑
いや本当に満足度の高いダークファンタジー作品でした。
心の底から打ち切られてほしくないと思っているので、少しでも気になった方は是非購入のほどを……!

まとめ

総合評価

ストーリー
★★★★★★★★★
9/10
キャラ
★★★★★★★★★★
10/10
読みやすさ
★★★★★★★★★
9/10

こんな人におすすめ!

ダークファンタジー作品が好きな人
仲間に優しく、敵に残忍な主人公が好きな人
熱い戦闘シーンがが多く描かれる作品が好きな人

リュウ
リュウ

今回はガガガ文庫より『悪ノ黙示録』について書きました!
最後までご覧くださりありがとうございました!
この作品が気になった方は、下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

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悪ノ黙示録 -裏社会の帝王、死して異世界をも支配する-
マフィアの王、異世界を蹂躙す。 晩年、裏社会の支配者として君臨した男、レオ・F・ブラッド。彼の人生は、絞首台の上で終わりを告げたーーはずだった。意識を取り戻すと、その目に映ったのは見知らぬ町、見知らぬ人々。そして、見知らぬ自分の姿。かつて裏社会…

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