皆さんこんにちは、リュウです。
今回はオーバーラップ文庫様より『創成魔法の再現者』について書かせていただきます。
『創成魔法の再現者』ってどんな作品?
『創成魔法の再現者』は著者「みわもひ」、イラストレーター「花ヶ田」で贈られる、ファンタジー作品です。
2022年7月5日現在、2巻まで発売されており、同年同月の25日に3巻が発売されます。
著者のみわもひ先生はこの作品でデビューされた作家さんで、主に「小説家になろう」で活躍されています。
イラストレーターの花ヶ田先生は他にも、角川ビーンズ文庫様より発売されている『悪役令嬢? いいえ、極悪令嬢ですわ』や、富士見ファンタジア文庫様より発売されている『英国カノジョは“らぶゆー”じゃなくてスキと言いたい』などの作品のイラストも担当されています。
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用語解説
ユースティア王国
本作の舞台で、魔法文明が高度に発達した国家。
魔法至上主義・身分至上主義の思想が根強く残っている。
血統魔法
かつてユースティア王国の魔法使いが開発した‟魔法を血筋に埋め込む”というシステム。
血統魔法を継承した者は努力せずともその強大な魔法を使えるようになる。
汎用魔法
血統魔法の対となる存在で、誰でも扱うことのできる魔法の総称。
ただし血統魔法よりも威力は数段落ちる。
創成魔法
世界最強の魔法で、世界で最も自由な魔法。
その効果は‟血統魔法を含む全魔法の再現”
汎用魔法なため誰でも使うことができるが、完璧に使いこなそうとするには血のにじむような努力が必須。
メインキャラを4文でサクッと紹介
エルメス
本作の主人公で、15歳の少年。
血統魔法を継承できず、10歳の時に侯爵家を追放された過去を持つ。
‟自分だけの魔法”を見つけるため師の元を離れ、王都に再び舞い戻ってきた。
心優しく穏やかな性格で、自分の才能に驕ることなく研鑽を続けるかなりの努力家。
カティア
本作のメインヒロインで、15歳の少女。
エルメスとは幼い頃からの友人で、血統魔法を継承できないことが判明した彼に唯一変わらず接し続けた人物。
継承した血統魔法は【救世の冥界】で、現世と冥界を繋いで死霊を操作することができる。
だが、なぜか未だ血統魔法を十全に扱えず、周りから『欠陥令嬢』と蔑まれている。
ローズ
侯爵家を追放されたエルメスを拾い、育てあげた女性。
『空の魔女』や『歩く災害』などと呼ばれており、間違いなくユースティア王国内でトップの力を持つ魔法使い。
エルメスの師匠として彼に魔法の真髄を教え、自ら開発した創成魔法【原初の碑文】を5年かけて会得させた。
魔法に関しては超一流だが、その他のことは全てエルメスに頼りっきりなダメ人間。
アスター
ユースティア王国の第2王子。
王位継承の最有力候補と目されており、かなりの権力を持つ。
継承した血統魔法は【火天審判】で、単純な火力だけなら血統魔法の中でも随一。
自らを中心に世界が回っていると考える超絶自己中マン。
サラ
カティアの友人で、アスターに婚約を迫られている。
その美貌と優れた魔法の素質から『聖女』と称され、周りからもてはやされている。
継承した血統魔法は【星の花冠】【精霊の帳】で、2つの血統魔法を有する世にも珍しき人物。
気弱で大人しいが、芯のある立派な少女。
あらすじ
だがしかし彼は、貴族として最も重要な血統魔法を受け継げなかったために勘当され、家から追放されてしまう。
そんな折にエルメスが出会ったのは、『歩く災害』とも呼ばれる伝説の魔女ローズ。
ローズの下で5年間血の滲むような努力をし、遂に創成魔法を会得したエルメスは、再び王都に舞い戻る。
全ては‟自分だけの魔法”を見つけ、魔法の極地にたどり着くため――。
感想
評判通りめっちゃ面白かったです!
まずはストーリーの感想から。
家を勘当された少年が師の下で新たな力を会得し、幼馴染の少女の執事兼護衛として活躍しながら魔法の極地を目指す物語ですね。
ザ・王道ファンタジーといった設定とストーリーで、終始テンションが上がりっぱなしでした笑
本作で僕が1番「いいな」と思った点は、魔法に対する諸々の設定ですね。
「血統魔法は生まれつき手に入る」「血統魔法は簡単に扱うことができる」「血統魔法はとてつもない威力を誇る」
だからこそ、努力しなくなる。
生まれた時から強者だったが故に、やろうと思えば誰でもできる努力を積み重ねたエルメスに足元を掬われていた貴族たちが非常に印象的でした。
また、本作の世界では同じ魔法でも使用者によってその威力が異なるんですよね。
それはひとえに「その魔法に対する理解度」に依存していて、血筋が全てな世界に見えて、実際は完全に努力が全てな世界だったのが面白かったです。
バトルシーンはもちろん、ヒロインであるカティアやローズとのやり取りも丁寧に描かれていたので、読んでいて本当に楽しかったです!
3巻ももちろん買いたいと思います!
次にキャラの感想。
エルメスがマジでカッコいいんですよ……!
普段は温厚で大人しいのに、自分が仕えているカティアを馬鹿にされたときは冷静にキレるのが特に最高でしたね。
カティアもエルメスにおんぶにだっこというわけではなく、血統魔法を持っていながらも驕らずに高みを目指していて、非常に好感が持てました。
アスターは自己中を極めていて、なんか一周回ってもはや好きになりました笑
まあでも僕の最推しはローズなんですけどね!
魔法は最強なのにそれ以外のことはてんでダメなギャップが最高です!
エルメスを溺愛してるのもいい!
いつかローズの過去編が見たいです……!
最後に読みやすさ。
やっぱりファンタジー作品ですし、上巻下巻合わせて800ページ近くあるのでなかなか読むのに時間がかかってしまいますが、決して読みにくいというわけではありません!
時間を忘れて没頭できる作品なので、少しでも気になった方は是非読んでみてください!
総合評価
ストーリー
★★★★★★★★★
9/10
キャラ
★★★★★★★★★★
10/10
読みやすさ
★★★★★★★★
8/10
こんな人におすすめ!
・王道ファンタジーが好きな人
・熱くなれる作品が好きな人
・魔法バトルが好きな人
今回はオーバーラップ文庫様より『創成魔法の再現者』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。
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