『だれゆう』作者が贈る衝撃の追放ファンタジー！『追放された商人は金の力で世界を救う』を紹介します。

リュウ

皆さんこんにちは、リュウです。
今回はPASH!文庫より『追放された商人は金の力で世界を救う』を紹介します。
タイトルが少し長いので、以降『かねせか』と表記します。

『かねせか』ってどんな作品？
メインキャラを3文でサクッと紹介
あらすじ
感想
こんな人におすすめ！

『かねせか』ってどんな作品？

『かねせか』は著「駄犬」、イラスト「叶世べんち」で贈られるファンタジー作品です。

著者の駄犬先生は他にも、角川スニーカー文庫より『誰が勇者を殺したか』や、GCN文庫より『モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件』などの作品も出されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛びます。

リュウ

『だれゆう』も『モン肉』も本当に面白いんですよね……。
駄犬先生は今1番勢いのあるラノベ作家さんだと思います！

イラストを担当された叶世先生は他にも、GCN文庫より発売されている『魔女と傭兵』や、KADOKAWAの新文芸より発売されている『狐と戦車と黄金と』などの作品のイラストも担当されています。

リュウ

叶世先生のイラストは可愛くて大好きです！
『かねせか』ではドミニクちゃんのキャラデザが1番好きでした！

メインキャラを3文でサクッと紹介

トラオ

本作の主人公で、職業「商人」の青年。
Sランクの勇者パーティー「ブルーリング」に所属していたが、金の使い込みがバレてパーティーから追放された。
ケチでしみったれた性格だが、魔王を倒すためならば何だってやる男。

リオ

トラオが「ブルーリング」の金を使い込んで育てたパーティー「ガーネット」のリーダー。
職業は「戦士」で、短い赤髪が特徴的な少女。
駆け出しだった「ガーネット」をAランクパーティーまで育ててくれたトラオを「先輩」と呼び尊敬している。

リリス

リオと同じ「ガーネット」のメンバー。
職業は僧侶で、桃色の髪が特徴的な少女。
人の心を持っていたらできないような所業を繰り返すトラオに怒りを覚えることもあったが、最後まで彼と仲間を信じて旅に付いていった。

ドミニク

リオ・リリスと同じ「ガーネット」のメンバー。
職業は魔法使いで、くせ毛の金髪が特徴的な少女。
物事を合理的に考えるタイプの人物だが、それでもトラオの合理的すぎる考えに賛成するのは躊躇していた。

あらすじ

勇者亡き後、世界を救うのはーー金!?
金にモノを言わせた商人の非人道的　魔王討伐が始まるーー!!

Sランク冒険パーティーの一員でありながら、不人気職“商人”のトラオ。
戦力として微妙な上に、金の使い込みがバレて

「おまえはクビだ！」

とパーティーを追放されてしまう。

仕方なく金の使い込み先だった女子達と組んで
魔王討伐を目指すトラオだが、その初仕事はなんと
全滅した旧パーティーの遺体から装備を回収するというもので……!?

「関係ないよ。もう仲間でも何でもないないんだから」。
「ずっと仲間だと思っていた」と言われても、今さら遅い――。

大ヒットシリーズ『誰が勇者を殺したか』の著者が仕掛ける
テンプレからの逸脱と裏切りの物語。
Amazonより引用

感想

皆さん大好き駄犬先生の新作です。
最初からハードル上げまくって読みましたけど、やっぱり最高の1冊でした。
また泣かされてしまった……。悔しい……。

まず開幕、主人公であり商人のトラオが勇者パーティーから追放されます。
ぶっちゃけ結構正当な理由での追放です。
パーティーのため、魔王討伐のためとはいえ、メンバーに黙ってパーティーのお金を別のパーティーに使い込むのは流石にライン越えですよねぇ……。（元本はしっかり残しているけれども）
そして追放されたトラオは「魔王討伐のサブプラン」として、自分が育てた「ガーネット」の少女たちと共に、資金を調達するため様々な所業を行います。
これがもうぶっ飛んでるんですよねぇ。
元仲間の死体から武器や防具を剝ぎ取ったり、魔王軍に高濃度で依存性の強いポーションを流行らせてヤク漬けにしたり…..etc
普通の人間なら思いついてもやらないような、とにかくえげつない方法でお金を集めまくります。
合理性の塊…というか生粋の効率厨って感じですね笑
人の心を感じさせないトラオの魔王討伐ＲＴＡは、読んでいて正直めちゃめちゃ面白いです。
とにかくテンポが良くて爽快感あるんですよね笑
理不尽を押し付けまくって魔王軍を蹂躙する様は、ストレスフリーで最高でした。

でもでもでも、本作というか駄犬先生が本領を発揮するのは‟その後”なんですよねぇ……。
まさか追放ものでもはやお決まりとなっているセリフ「もう君たちは仲間なんかじゃない」でぼろ泣きすると思いませんでした……。
物語の構成の仕方が本当に上手いんです。
やっぱり駄犬先生はすごいお方です。
作品の雰囲気的には『モン肉』よりも『だれゆう』に近いタイプですので、『だれゆう』が好きな方には是非とも読んでもらいたいですね。
トラオという1人の商人の生き様を描く、とても素敵な追放ファンタジーでした。
1巻で綺麗にまとまっているので2巻は出ない気もしますけど、もし出るなら読みたいと思います！