皆さんこんにちは、リュウです。
今回は電撃文庫より『少女星間漂流記』について書きます。
ネタバレはなしです。
『少女星間漂流記』ってどんな作品?
『少女星間漂流記』は著「東崎惟子」、イラスト「ソノフワン」で贈られる、百合×旅物語×SF作品ですね。
15本の短編から構成される、連作短編形式となっています。
著者の東崎先生は他にも、同じく電撃文庫より『竜殺しのブリュンヒルド』『竜の姫ブリュンヒルド』などの作品も出版されています。
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『竜殺しのブリュンヒルド』は発売日当日に読んでとてつもない衝撃を受けた作品なので印象深いですね。
あれからもう1年と9ヶ月も経ったんですか……。
メインキャラを3文でサクッと紹介
リドリー
本作の主人公で、金髪の少女。
快活な性格の科学者であり、頭脳担当。
ワタリのことが大好き。
ワタリ
本作のもう1人の主人公で、黒髪の少女。
人見知りな性格だが、運動神経と戦闘能力がとび抜けている武力担当。
リドリーのことが大好き。
あらすじ
ふたりぼっち、安住の星を探し求めて宇宙旅行。
「次こそ住める星だといいな」
Amazonより引用
馬車が銀河を駆けている。馬車を模した宇宙船が。乗っているのは、この風変わりな宇宙船を造った科学者・リドリーと、相棒の内気な少女・ワタリ。環境汚染で住めなくなった地球を後にして、二人は馬車を走らせる。目指すは、地球に代わる安住の星!
けれど、二人が訪れるのはどれも風変わりな星ばかり……。死者を生き返らせることができるという神のいる星、運が良い人間ほど偉いとされる星、無数の図書館から成る星……変わった星々に、少女たちは翻弄されながらも強く生き延び、楽しみ、そしてまた別の星へ。
二人は今日も、広い宇宙を旅している。
感想
東崎先生の新作が出るということで、発売前からとても楽しみにしていました。
甘みあり、苦みあり、感動ありで、大満足な1冊でしたね。
安住できる地を探して、様々な星に降り立つふたりの少女。
そこは神様のいる星だったり、運ですべてが決まる星だったり、星全体に光が降り注いでいる星だったりと、場所によって文化も生態系も別次元の世界。
時に歓迎され、時に殺されかけるような、毎日が波のような生活を送っているワタリとリドリーですけど、ふたりの絆は一切揺らがなかったのが最高に良かったですね。
頭脳が要求される場面ではリドリーが、力が要求される場面ではワタリが、と、ふたりがお互いに補い合っている関係だったのも良きです。
ネーミングが「渡り鳥」から取られてるのも可愛くて好きですね笑。
どのお話も個性的で面白かったんですけど、その中でも個人的に好みだったのは、「愛の星」「環の星」「鳴の星」「甘の星」の4本です。
恐怖で顔が引きつった「愛の星」、思わず苦笑いをしてしまった「環の星」、不気味すぎて背筋がゾッとした「鳴の星」、微笑ましくて癒された「甘の星」。
1冊でこんなに色んな感情が味わえていいんですか!?
と言いたくなるくらい読んでいて楽しかったです。
2巻も出るならば絶対に買います。
連作短編ということもありかなり読みやすい部類の作品だと思うので、未読の方には是非とも読んでもらいたいですね!
1日1本読めば15日も楽しめますよ!
おすすめの1冊です!
こんな人におすすめ
・SFチックな旅物語が好きな人
・たくさんの連作短編で構成されている作品が好きな人
今回は電撃文庫より『少女星間漂流記』について書きました!
最後までご覧くださりありがとうございました!
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