皆さんこんにちは、リュウです。
BOOK☆WALKERで「1/15までに配信された全作品を対象とする、1回のお支払い金額1500円以上でコイン50%還元(25日まで)」と「小デジ2023上半期ベスト600 30%OFF(28日まで)」の2つが開催されたので、このどちらもが適用される作品の中からおすすめの10作を紹介します。
よろしければ最後までご覧ください!
最初に
・「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」や「千歳くんはラムネ瓶のなか」など既に人気な作品を今更紹介するのもアレだと思ったので、条件として「既刊3巻以内」の作品に絞っています。
・紹介順は「作品タイトルの五十音順」です。
・ネタバレを避けるため、感想では「1巻」の内容にしか触れていません。
・Amazonアソシエイトプログラムに参加しているのでAmazonのリンクも貼っておりますが、今回紹介する作品をお得に買えるのは「BOOK☆WALKER」のみです。お気を付けください。
・自分の好きな作品がなかった、自分の好きじゃない作品があったとしても、誹謗中傷などはおやめください。
ではでは、おすすめ10作品紹介へレッツゴー!
1作目:『悪ノ黙示録』
著者:牧瀬竜久
イラスト:あるてら
既刊:1巻
あらすじ
マフィアの王、異世界を蹂躙す。
晩年、裏社会の支配者として君臨した男、レオ・F・ブラッド。
Amazonより引用
彼の人生は、絞首台の上で終わりを告げたーーはずだった。
意識を取り戻すと、その目に映ったのは見知らぬ町、見知らぬ人々。
そして、見知らぬ自分の姿。
かつて裏社会を統べた男は、何の権力も持たない唯の少年へと生まれ変わっていた。
生前手にしていた力は何もない。
だが、揺らめくような野心の炎だけは、未だその胸を熱く焦がしている。
異世界のスラム街にて二度目の生を受けたレオは、仲間を集め、再び世界を手中に収めることを決意する。
生前では取りこぼした、あるモノを手に入れるためにーー。
第17回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。
死してなお悪道を征く、転生系ダークファンタジー。
この作品の一番の魅力は、主人公のレオが「ダークヒーロー」ではなく「悪」であるというところですね。
敵は当然殺す、敵になりそうな奴も殺す。
仲間を「家族」と呼び決して見捨てないレオですけど、逆にそれ以外の人間のことは何とも思ってないのが冷酷で残酷で超カッコいいです。
この人にならばどこまでもついていきたい、そう思わせてくれるレオの圧倒的なカリスマ性を、是非多くの人に感じてほしいです。
「悪役」が好きな方、主人公大好き銀髪メイドヒロインが好きな方は是非!
ちなみに2巻も決定してますよ!
(制作決定してから5ヶ月くらい音沙汰ないですけど……。)
この作品をもっと詳しく紹介している記事はこちら
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2作目:『淫魔追放』
著者:赤城大空
イラスト:kakao
既刊:3巻
あらすじ
セッ〇スモンスター爆誕!!
〈ギフト〉と呼ばれる才能によって人生が左右される世界。
〈聖騎士〉を多数輩出する大貴族の家系に生まれた主人公エリオ・スカーレットは授与式にていかがわしいギフト〈淫魔〉を発現してしまう。
しかも所持スキルは「絶倫」という恥ずかしいものがひとつだけ。
こんないかがわしい存在が〈聖騎士〉の家にいていいわけがないとエリオは街を追われてしまうのだが……湧き上がってくるムラムラを処理するだけでなんか凄く成長してるんですけど!?さらに主人公を慕って追いかけてきた〈神聖騎士〉の幼なじみに逆レ……された結果、強力な変態スキルが出まくった上に主従契約まで発生して……!?
Amazonより引用
これは猥褻〈ギフト〉を授かった少年が女の子たちと「仲良く」しながら成り上がっていく卑猥な英雄物語。
なんだこの作品!?と思うかもしれませんけど、マジで面白いんですよね……w
形状変化、形質変化、分離という3つのスキルを使って、自らのち○こをアダマンタイトの剣として振るうエリオ君の姿に終始笑いっぱなしでしたw
そしてこんだけ強いスキル持ちであるにもかかわらず、エリオ君は控えめな性格なので、夜に関してはヒロイン上位なのがもう最高すぎます。
最初から最後までふざけてる作品なんですけど、その面白さに関しては保証します。
イラストも可愛いですし、どんなメンタルの時でも笑わせてくれる作品なので、普段こういうタイプの作品を読まない方にも、是非手に取ってもらいたいですね。
余談ですけど赤城先生は他にも、同じくガガガ文庫より「二度目の夏、二度と会えない君」という作品も出されています。
実写映画化もされた感動作で、『淫魔追放』の後に読むと「ほんとに同作者か?」と脳がバグるのでおすすめです。
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3作目:『獄門撫子此処ニ在リ』
著者:伏見七尾
イラスト:おしおしお
既刊:2巻
あらすじ
その乙女、化物を喰らうさだめ――。
これが応募総数1469作品の頂点。
第17回小学館ライトノベル大賞《大賞》受賞作!獄門家――地獄より現れた血族。怪異ひしめく古都・京都を根城とする彼らは、呪術を操る胡乱な者どもはもとより、化物にすら畏怖されていた。
そんな凶家の末裔たる乙女――獄門撫子は、化物を喰らうさだめの娘。
荼毘の炎から取りあげられた、このうえなくうつくしく――このうえなく、忌まわしい娘。しかし……
「撫子か。なるほど、その名の通り可憐だな。」
このうえなく奇妙で、胡乱で、美しい女――無花果アマナ。
自らを恐れもせずに笑う彼女との出逢いが、撫子を変えていく。花天井に潜むもの。箱詰される人身御供。学園にあざなえる呪い。人を幻惑するけもの。かたちなき化物。
次々と怪異に挑むうち、二人はやがて目を背けていた己そのものと対峙する。「あなたさえいなければ、わたしは鬼でいられたのに。」
鬼の身体にヒトの心を宿す少女と、ヒトの身に異形の魂を抱える女。
Amazonより引用
二人のつむぐ縁が、血の物語の封を切る。
TYPE-MOON武内崇氏も認めた、おそろしくもうつくしき、少女鬼譚。
2人の出会いが描かれる序盤、2人が協力して怪異に立ち向かう中盤、そして2人の秘密が明かされる終盤と、面白い展開がノンストップで続くので、最後まで飽きることなく読み進められました。
というか主人公・撫子の能力が「六道」なのがもうズルいんですよねぇ。
こんなん厨二心持っている人には特攻ですよ。
京都を舞台にした雰囲気ある世界観で紡がれる、迫力あるバトルシーンと魅力的な2人の少女の関係。
小学館ライトノベル大賞、《大賞》受賞作は伊達じゃないです。
読み応えたっぷりな作品が好きな方には是非とも読んでもらいたいですね。
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4作目:『さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々』
著者:中西鼎
イラスト:しおん
既刊:1巻(完結)
あらすじ
姉を殺した七人への復讐に少女は命を捧げた。
四方を山に囲まれた田舎町、阿加田町。
この町の高校に通う中川栞は、いじめを受けて不登校になっていた。
ある日、栞の家に同居人として佐藤冥がやって来る。
誰にも心を開かない冥は、この町へ来た目的を栞だけに告げた。「姉を死に追いやった七人の人間を皆殺しにしてやりたいの」
三年前、冥の姉・明里は、この町で凄惨ないじめに遭い自ら命を絶っていた。
その復讐のために、冥はここへ戻ってきたのだ。
冥は阿加田神社に伝わる血塗られた祭儀『オカカシツツミ』を行い、巨大な蛇の神『オカカシサマ』を自らの身に宿らせることで、七人の人間を殺していく計画を立てていた。夏至の夜、冥は儀式を成功させる。
それから一日に一人ずつ、冥は神様の力を借りて、栞と共に姉の死に関わった人間を殺していく。
復讐と逃避行の日々の中、いつしか二人は互いに恋愛感情を持つようになる。
だが冥は栞に、一つの隠し事をしていた。それは『オカカシツツミ』を行った人間は、最後には自らの魂を神様に捧げなければならない、つまりは〈冥の死〉が避けられないことを。「ジャンプ+」でも人気爆発中の、今一番キテる作家が送る、残酷青春ラブロマンス!!
Amazonより引用
事前の評価に違わない、かなりダークで残酷なお話です。
読むのが辛い、もう読みたくない。
頭ではそう思っていながら、それでもページを捲る手は止まらないんですよね……。
栞や明里に対するいじめ描写ももちろんキツかったのですが、明里が自殺に追い込まれるまでの心情が丁寧に少しずつ描写されていくのが特にキツかったです……。
合わない人にはとことん合わないと思いますけど、反対に好きな人はめちゃくちゃ好きなタイプの作品だと思います。
さあ、田舎の地獄を味わって、共に心を削られましょう。
いじめ、復讐、残酷描写に耐性のある方は是非。
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5作目:『ドスケベ催眠術師の子』
著者:桂嶋エイダ
イラスト:浜弓場双
既刊:2巻
あらすじ
前代未聞!? ドスケベ感動巨編!!!
「ドスケベ催眠四十八手――夢幻狂気」
転校初日に“狂乱全裸祭”を引き起こしたそいつの目的は、俺の協力をとりつけることだったらしい。
「私は片桐真友。二代目ドスケベ催眠術師。いえい」(だぶるぴーすぶいぶい)
――ドスケベ催眠術師。
俺にとっては悪夢そのものの名前だ。
誠に遺憾ながら、その初代こそが、俺の父親だからである。
縁を切って、苗字まで変えたのに。「サジ。ドスケベ催眠術師の子として、私の仲間になってほしい」
「断る」催眠女子×闇系男子のタッグ成立!? ドスケベ催眠×青春コメディ!!
Amazonより引用
なんだこの作品!?ver2ですね。
でもこの作品は良い意味で期待を裏切ってくるんですよ……。
まさかこのタイトルで泣かせにくるとは!!!
たしかに公式のあらすじには「感動」の2文字がありますよ。
でも本当に感動するとは思わないじゃないですか!!!
「ドスケベ催眠術師の子」として生まれてしまった主人公の沙慈。
そんな彼が2代目ドスケベ催眠術師の真友と出会い、だんだん自分の苦い過去と向き合っていく過程にはグッときましたね。
逆に真友の方も沙慈に救われている部分があり、主人公とヒロインがお互いを救い合う関係だったのが本当に良かったです。
イラストもめちゃめちゃ可愛いですし、体感他作品よりも挿絵が1,2枚多い気がするので、浜弓場先生の可愛いイラスト目当てで買ってもいいと思います。
タイトルで敬遠してる方にも、一度騙されたと思って読んでみてほしい良作です。
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6作目:『夏へのトンネル、さよならの出口』
著者:八目迷
イラスト:くっか
既刊:1巻(完結)
あらすじ
時空を超えるトンネルに挑む少年と少女の夏
「ウラシマトンネルって、知ってる? そのトンネルに入ったら、欲しいものがなんでも手に入るの」
Amazonより引用
「なんでも?」
「なんでも。でもね、ウラシマトンネルはただでは帰してくれなくて――」
海に面する田舎町・香崎。
夏の日のある朝、高二の塔野カオルは、『ウラシマトンネル』という都市伝説を耳にした。
それは、中に入れば年を取る代わりに欲しいものがなんでも手に入るというお伽噺のようなトンネルだった。
その日の夜、カオルは偶然にも『ウラシマトンネル』らしきトンネルを発見する。
最愛の妹・カレンを五年前に事故で亡くした彼は、トンネルを前に、あることを思いつく。
――『ウラシマトンネル』に入れば、カレンを取り戻せるかもしれない。
放課後に一人でトンネルの検証を開始したカオルだったが、そんな彼の後をこっそりとつける人物がいた。
転校生の花城あんず。クラスでは浮いた存在になっている彼女は、カオルに興味を持つ。
二人は互いの欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶのだが……。
優しさと切なさに満ちたひと夏の青春を繊細な筆致で描き、第13回小学館ライトノベル大賞のガガガ賞と審査員特別賞のW受賞を果たした話題作。
2022年には映画化もされ、様々な賞を受賞した超名作ライトノベルですね。
「ウラシマトンネル」という設定、ボーイ・ミーツ・ガールとしての完成度、文章の丁寧さと、様々な面で非の打ち所がない1冊です。
カオルとあんずが互いに胸に抱えているもの、「ウラシマトンネル」という超常の現象を前にして、彼らが互いに手に入れたものとは――。
ラストの疾走感、爽快感は唯一無二です。
映画ももちろん大満足の出来栄えでしたが、個人的には是非とも小説という媒体で読んでみてほしい1冊です。
余談ですが八目先生は、この「夏」の他に、「きのうの春で、君を待つ」「琥珀の秋、0秒の旅」という作品も出されています。
主人公とヒロインは毎回変わりますが、どれも「時と四季シリーズ」として高い人気を誇っている単巻完結作品なので、「夏トン」と3作セットで読んでもらえると嬉しいですね。
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7作目:『バスタブで暮らす』
著者:四季大雅
イラスト:柳すえ
既刊:1巻(完結)
あらすじ
22歳女子、実家のバスタブで暮らし始める。
「人間は、テンションが高すぎる」ーー
磯原めだかは、人とはちょっと違う感性を持つ女の子。
ちいさく生まれてちいさく育ち、欲望らしい欲望もほとんどない。
物欲がない、食欲がない、恋愛に興味がない、将来は何者にもなりたくない。
できれば二十歳で死にたい……。オナラばかりする父、二度のがんを克服した母、いたずら好きでクリエイティブな兄、ゆかいな家族に支えられて、それなりに楽しく暮らしてきたけれど、就職のために実家を離れると、事件は起こった。
上司のパワハラに耐えかね、心を病み、たった一ヶ月で実家にとんぼ返りしてしまったのだ。逃げ込むように、こころ落ち着くバスタブのなかで暮らし始めることに。
マットレスを敷き、ぬいぐるみを梱包材みたいに詰め、パソコンや小型冷蔵庫、電気ケトルを持ち込み……。
さらには防音設備や冷暖房が完備され、バスルームが快適空間へと変貌を遂げていく。けれど、磯原家もずっとそのままというわけにはいかなくて……。
「このライトノベルがすごい!2023」総合新作部門 第1位『わたしはあなたの涙になりたい』の【四季大雅×柳すえ】のコンビで贈る、笑って泣ける、新しい家族の物語。
Amazonより引用
ここ数年で一気に多くのファンを獲得した四季大雅先生の最新作ですね。
「このライトノベルがすごい!2024」では総合新作部門第2位を獲得しました。
読んでいて辛くなる部分も多くありましたが、全体的にはとても優しいお話で、読了後には心地よい余韻に包まれましたね。
この作品はとにかくお兄ちゃんがすっごく良い人なんですよ。
社会に疲れてバスタブから出られなくなった妹のため、バスタブを秘密基地みたいに改造するのがもう本当カッコよくて素敵なんですよねぇ。
「能」を交えた心情表現が中々個性的なので、理解するのが少し難しい部分もありましたけど、それを含めても紛れもない傑作だと思います。
家族の絆が感じられる作品を読みたい方には、是非ともおすすめしたい1冊です。
実はVTuberものでもあるので、そういう作品が好きな方にも読んでもらいたいですね。
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8作目:『冬にそむく』
著者:石川博品
イラスト:syo5
既刊:1巻(完結)
あらすじ
終わらない冬のなか、二人はデートする。
年が明けてからもずっと「冬」が続くという異常気象。
気温のあがらない夏、九月に降る雪。コメの収穫は絶望的で、原油価格は上昇し続け、消費は冷えこんでいる。もう世界は終わってしまったのかもしれないと、人々は日に日に絶望を深めていった。神奈川県の出海町にある海水浴場も一面雪で覆われ、サーファーも釣り客もヨットのオーナーも姿を消した。この町で育った高校生、天城幸久にはこれまで想像もつかなかった光景だった。降り続く雪でリモート授業も今では当たり前になっている。世界はもうすっかり変わってしまったのだ。
雪かきスコップを手に幸久は近所のとある場所へとやってくる。
金属製の門をくぐった先には、前面が総ガラス張りの変わったデザインの家が建つ。その敷地内で雪かきをしている女の子がいる。高校からこの町へ越してきた同級生、真瀬美波だ。彼女はこの家にひとりで住んでいる。
幸久は彼女の家へと通い、雪かきを手伝うことが日課になっている。幸久と美波はすでに交際しているのだが、学校ではほとんど会話もしないため、クラスメイトたちは誰もその事実を知らない。
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雪に閉ざされた世界のなか、二人は秘密のデートを重ねていく。
降り積もる雪の中、変わってしまった世界の中で、秘密のデートを重ねる2人の高校生を描いた青春小説。
「冬と雪」により人々は家を出ることが減り、学校はリモート授業に。
コロナ禍がモチーフの作品なので、世界はかなり閉塞感に包まれていますけど、だからこそその中でひっそりと展開される主人公とヒロインの日常が尊かったですね。
いつ終わるともわからない異常気象の中、将来に対する漠然とした不安を抱えながら毎日を生きる高校生たちの解像度が高すぎて、Theコロナで高校生活を破壊された世代の人間としては、共感しかなかったです。
特に大きなイベントが起こるわけではありませんが、その分丁寧に丁寧に「高校生達の日常」を描いてくれます。
1巻完結でサクッと読み終わる作品なので、青春小説が好きな方には是非読んでもらいたいですね。
余談ですが石川先生はファミ通文庫より『ヴァンパイア・サマータイム』という作品も出されています。
吸血鬼と人間のボーイミーツガールで、こちらもとても素敵な青春小説ですので、「冬」を楽しんだ後は「夏」も手に取っていただきたいですね。
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9作目:『魔王都市』
著者:ロケット商会
イラスト:Ryota-H
既刊:2巻
あらすじ
無法都市を裁く、正義と仁義。
人類と魔族の講和の象徴である共存特区『ニルガ・タイド』ーー通称・魔王都市。
七柱の魔族の王が治めるこの街で、一柱の王が殺された。
均衡が崩れ極度の緊張状態に陥る中、事態を重く見た人類連邦司法庁≪不滅工房≫は事件解決のため勇者の娘であるアルサリサ・タイディウスを魔王都市へと派遣する。
彼女が組むことになったのは、なまくらキードと呼ばれる一人の捜査官だった。
法の名の下に正義を執行する、勇者の娘。違法を厭わず仁義を貫く、不良捜査官。
暴力と陰謀が入り乱れる混沌都市で、歪なコンビの常識外れの捜査が始まる。一方、魔王都市内では各勢力による衝突が激化し、巨大な抗争へと発展していく。
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刻限迫る中、アルサリサとキードは黒幕へと辿り着けるのかーー異世界舞台の世界破滅級クライムサスペンス。
「このライトノベルがすごい!2024」で僕が1位投票した作品ですね。
終盤の展開が怒涛も怒涛、予想外&激アツなバトルシーンの連続で、読む手が止まりませんでした。
この作品は対照的な性格のキードとアルサリサの掛け合いが本当に面白いんですよね。
仁義のためなら平気で法を犯すキードに、正義を重んじて法を遵守する超真面目ちゃんなアルサリサ。
一見合わなそうな2人ですけど、徐々に相手のことを理解していって、お互いの背中を預けるようになるのが最高です。
これぞバディものの醍醐味ですよ!
『勇者形に処す』と同じく個性的で魅力的なキャラもいっぱい出てきましたし、今後の展開が非常に楽しみな作品です。
ファンタジー、そしてクライムサスペンス作品が好きな方は是非!
この作品をもっと詳しく紹介している記事はこちら
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10作目:『わたしはあなたの涙になりたい』
著者:四季大雅
イラスト:柳すえ
既刊:1巻(完結)
あらすじ
これは、涙で始まり、涙で終わる物語。
全身が塩に変わって崩れていく奇病「塩化病」。その病で母親を亡くした少年・三枝八雲は、小学校の音楽室でひとりの少女と出会った。
美しく天才的なピアノ奏者であるその少女の名は、五十嵐揺月。鍵盤に触れる繊細なその指でいじめっ子の鼻を掴みひねり上げ、母親の過剰な期待に応えるべく人知れず努力する。さまざまな揺月の姿を誰よりも近いところから見ていた八雲は、我知らず彼女に心惹かれていく。
小学校を卒業し、ますます美しく魅力的に成長した揺月は、人々の崇拝と恋慕の対象となっていった。高校に進学する頃、すでにプロのピアニストとして活躍していた揺月はイタリアへと留学してしまう。世界を舞台にする揺月と、何者でもない自分との間にある圧倒的な差を痛感した八雲は、やがて小説を書き始める。
揺月との再会はある日唐突に訪れた――その再会が、自分の運命を大きく変えるものになることをその時の彼は知る由もなかった。
これは、涙で始まり、涙で終わる物語。
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全身が徐々に塩に変わっていく奇病「塩化病」という要素以外は、「東日本大震災」や「ショパンコンクール」など実在の出来事をテーマに描かれるため、とてもリアリティがありました。
王道で真っすぐな作品なので正直後の展開は読めてしまいますが、それでもボロボロ泣いてしまいましたね……。
「このライトノベルがすごい!2023」で総合新作部門1位を獲得した実績は本物です。
2022年に発売された新作ラノベはそこそこ読みましたけど、感動度だけで言ったらこの作品がトップでしたね……。
透明感のある文章で紡がれる、四季大雅先生を一躍有名にした伝説のデビュー作。
泣ける作品が読みたい方は、是非『バスタブで暮らす』と一緒に読んでみてはいかがでしょうか。
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ということで今回は、BOOK☆WALKERのコイン還元&セールに合わせ、既刊3巻以内のおすすめガガガ文庫作品を10作品紹介しました。
少しでも購入の参考になれば幸いです。
最後までご覧くださりありがとうございました!