最優秀賞にふさわしい傑作がきた! 『マスカレード・コンフィデンス』を紹介します。

ラノベ紹介
リュウ
リュウ

皆さんこんにちは、リュウです。
今回はMF文庫より『マスカレード・コンフィデンス』について書きたいと思います。

『マスカレード・コンフィデンス』ってどんな作品?

『マスカレード・コンフィデンス』は著「滝浪酒利」、イラスト「Roitz」で贈られる異能バトルファンタジー作品です。
第19回MF文庫Jライトノベル新人賞では《最優秀賞》を受賞しました。

メインキャラを3文でサクッと紹介

ライナス

28歳、詐欺師の青年。
好きなものは金、金、金。
誰にも見えない仮面を身にまとい、すべての人を騙し切る。

クロニカ

貴族だけが持つ超常の異能力〈貴血因子レガリア〉を発現させており、左眼にとある能力を宿している少女。
その能力は、「他者の魂(こころ)を見通し、操る」というもの。
この力を使ってライナスがこれまで他者から奪ってきた財産の記憶を消し、彼に「財産を返してほしければ自分の旅についてくるように」と脅した。

イヴリーン

貴族ではない因子保有者たちからなる暗殺部隊〈黒い箒〉の元構成員。
陰を自在に操作する異能を有している。
メイド服を着ているが、家事能力は壊滅的。

あらすじ

第19回MF文庫Jライトノベル新人賞《最優秀賞》受賞作!

十二年前の革命によって、千年に渡る王と貴族たちの支配は打ち破られた。
舞台はとある大陸の国家、共和国。新時代の風潮と自由の蔓延するこの国に、一人の男がいた。
ライナス=クルーガー。架空の他人を演じる、仮面の詐欺師。
目的はただ一つ。金のため。彼は技術を高め、手口を磨き、実践して反省して改良する。ずっとそうして生きてきた小悪党はある日、一人の少女と出会う。

「あなた、嘘をついているでしょう」

彼女の名はクロニカ。
一人、旅をしているという謎の少女。貴族の血脈がもたらす超常の異能力<貴血因子(レガリア)>。
少女の左眼に宿った能力は、他者の魂(こころ)を見通し、操る魔眼。
クロニカは詐欺師に言った。今まで彼が奪った金、積み上げてきた財産を返してほしければ――自分と一緒に旅をしろと。

そして始まる二人の旅は、平穏無事とは程遠く――「騎士団」と名乗る謎の組織が、クロニカを狙って襲撃を仕掛けてくる。
二人の前に次々と立ちはだかる、異能を宿した人外の貴族たちの刺客、連続する絶体絶命の中で、クロニカは言った。
――海に行きたい。
なぜ、どうして、少女は狙われ、旅をし、海を目指すのか。
何一つ分からないまま、詐欺師は奪われた金を取り戻すため、クロニカとともに海を目指して旅をする。
そうして、とある列車での出会いから始まった二人の旅は、山を越え、街を抜け、運河を渡って海を目指す。

「はじめまして、バカな人」

様々な敵、あるいは味方との出会い。

「私、嬉しくて……これでようやく、あなたと結婚できるんだと思うと……!」

やがて明らかになるクロニカの謎。
そしてライナス自身の過去もまた、仮面の下から蘇り――。
たどり着いた夕暮れの海岸線に、二人が出会う真実とは。

Amazonより引用

感想

ストーリー

最優秀賞にふさわしい、完成度の高い異能バトルファンタジーでした。
派手な異能を存分に使ったバトルシーンも非常に迫力があって面白かったのですが、やはり本作の1番の魅力は伏線回収に力を入れたストーリー構成でしょう。
なぜクロニカは‟騎士団”という特定の貴族たちから狙われているのか」「なぜ千年にわたって続いた王と貴族の支配は12年前唐突に終わったのか」、「なぜクロニカは‟騎士団”から癌細胞と呼ばれているのか」など、序盤に示されていた多くの謎が終盤で一気に回収されたのは非常に美しかったですね。
ライナスの過去についてもちょくちょく触れられていたので何かあるとは身構えてましたが、それでも彼の「仮面」の秘密が明かされた時はだいぶ切なかったですね……。
ただそれはそれとして、ライナスって他の人を散々食い物にしてきた詐欺師なので、善か悪かで考えると普通に「」なんですよ。
だからこそ過去に騙した人物の家族から復讐される、という展開をきちんと入れてくれたのは個人的にかなり良かったですね。
読者を飽きさせないような激しい展開の連続で、最後までとても楽しませていただきました。
面白かったです!

キャラ

クロニカ可愛い、これに尽きる。
いやほんっとにクロニカ可愛かったですね!!!
最初は大人びているミステリアス少女という印象だったのですが、読んでいくうちにどんどん年相応の子供っぽい仕草や行動も出てきて、「なんだこいつめちゃくちゃ可愛いな」という気持ちにさせられてしまいました。
どんどんクロニカに対する好感度が上がっていくからこそ、最後に彼女の秘密が明かされた時の切なさも増すんですよねぇ……。
もちろん彼女だけじゃなく、イヴリーンパトリツィアアリアといった女性キャラたちもそれぞれ独特な個性を持っていて、本作をより華やかなものにしてくれていました。
2巻で更に個性的なキャラが出てくれると嬉しいですね。

読みやすさ

デビュー作とのことですけど、個人的には読みやすかったと思いました。
シリアス一辺倒の作品かと思いきや、コミカルな場面も案外含まれていたのが良かったですね。
特に僕はイヴリーンの淹れる激マズ茶を飲んで悶絶するライナスとクロニカのシーンがお気に入りです笑
他の場面では超絶イケメンなライナスが、このシーンだけ挿絵ですごい顔してるのが本当面白いんですよね笑
戦闘描写もサクサク読み進められたので、ラノベ初心者の方にも是非読んでほしい1冊です。

こんな人におすすめ!

派手な異能バトルが行われる作品が好きな人
過酷な過去を持つキャラが好きな人
序盤の伏線,謎を終盤で一気に回収する作品が好きな人
リュウ
リュウ

というわけで今回はMF文庫より『マスカレード・コンフィデンス』について書きました!
最後までご覧くださりありがとうございました!
この作品が気になった方は、下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

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