皆さんこんにちは、リュウです。
今回は本日発売された『このライトノベルがすごい!2024』の総合新作部門TOP10について、自分が感じたことを素直に書いていこうと思います。
(6位の作品のみ未読なので感想がふわっとしてます。ごめんなさい。)
ではでは早速スタート!
※今回はネタバレが多分に含まれているので、既読の方やネタバレOKな方のみご覧ください。
第1位:『死亡遊戯で飯を食う。』
出版:MF文庫J
既刊:4巻
協力者ポイント:176.67
WEBポイント:65.39
総合ポイント:242.06
1巻のあらすじが出てくるボタン
目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。
Amazonより引用
メイド服を着せられて、豪華なベッドに寝かされていた。
寝室を出て、廊下を歩いた。
食堂の扉を開けると、そこには五人の人間がいた。
みな一様に、私と同じくメイド服を着せられていて、少女だった。
〈ゲーム〉の始まりだった。
吹き矢、丸鋸、密室に手錠、そして凶器の数々。人間をあの世にいざなうもので満ち満ちている、そこは〈ゴーストハウス〉。
館に仕掛けられたトラップのすべてをくぐり抜けて脱出するしか、私たちの生き残る道はなかった。絶望的な現実に、少女たちは顔色を悪くする――
――ただ一人、私だけを除いて。
なぜかって? そりゃあ――私はこれが初めてじゃないから。
プレイヤーネーム、幽鬼【ユウキ】。十七歳。
自分で言うのもなんだけど、殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、そんなことをして得た賞金で生活している人間。
どうかしてるとお思いですか?
私もそう思います。
だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。
おととい励まし合った仲間が、今日は敵になる。
油断すれば後ろから刺され、万全を尽くしたとしても命を落とすことがある――
そんな、死亡遊戯で飯を食う、少女が。
でしょうね!
といった感じです。
発売前に行われた大規模な試し読みキャンペーンによる宣伝(応募すれば誰でも1巻発売の1ヶ月前に2巻まで無料で読めた)、公式アカウントの使い方(エゴサが早い・読者の感想を積極的に宣伝に使ってくれる)、作品そのものの完成度(シンプルに超面白い・ねこめたる先生のイラストが映えてる)など、とにかくすべての方面において完璧な作品でした。
誰もが納得する文句なしの1位だと思います。
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第2位:『バスタブで暮らす』
出版:ガガガ文庫
既刊:1巻(完結)
協力者ポイント:185.56
WEBポイント:24.08
総合ポイント:209.64
あらすじが出てくるボタン
22歳女子、実家のバスタブで暮らし始める
「人間は、テンションが高すぎる」ーー
磯原めだかは、人とはちょっと違う感性を持つ女の子。
ちいさく生まれてちいさく育ち、欲望らしい欲望もほとんどない。物欲がない、食欲がない、恋愛に興味がない、将来は何者にもなりたくない。できれば二十歳で死にたい……。オナラばかりする父、二度のがんを克服した母、いたずら好きでクリエイティブな兄、ゆかいな家族に支えられて、それなりに楽しく暮らしてきたけれど、就職のために実家を離れると、事件は起こった。上司のパワハラに耐えかね、心を病み、たった一ヶ月で実家にとんぼ返りしてしまったのだ。
逃げ込むように、こころ落ち着くバスタブのなかで暮らし始めることに。マットレスを敷き、ぬいぐるみを梱包材みたいに詰め、パソコンや小型冷蔵庫、電気ケトルを持ち込み……。さらには防音設備や冷暖房が完備され、バスルームが快適空間へと変貌を遂げていく。
けれど、磯原家もずっとそのままというわけにはいかなくて……。
「このライトノベルがすごい!2023」総合新作部門 第1位『わたしはあなたの涙になりたい』の【四季大雅×柳すえ】のコンビで贈る、笑って泣ける、新しい家族の物語。
Amazonより引用
去年のこのラノで新作1位を取った同作者様の『私はあなたの涙になりたい』に比べ、あまり話題になっているイメージがなかったので、2位という高順位に少し驚きました。
協力者票だけを見れば『死亡遊戯』よりも高いポイントを獲得していることがわかるので、広く一般に評価されたというよりは、マニアからの高い評価を得た結果だと考えられますね。
少し意外には思ったものの、僕もこの作品は好きなので、言われてみれば納得のいく2位だと思います。
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第3位:『透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』
出版:GA文庫
既刊:1巻
協力者ポイント:94.44
WEBポイント:35.79
総合ポイント:130.23
1巻のあらすじが出てくるボタン
「打上花火、してみたいんですよね」
Amazonより引用
花火にはまだ早い四月、東京の夜。
内気な大学生・空野かけるはひとりの女性に出会う。名前は冬月小春。周りから浮くほど美人で、よく笑い、自分と真逆で明るい人。話すと、そんな印象を持った。最初は。
ただ、彼女は目が見えなかった。
それでも毎日、大学へ通い、サークルにも興味を持ち、友達も作った。自分とは違い何も諦めていなかった。
――打上花火をする夢も。
目が見えないのに? そんな思い込みはもういらない。気付けば、いつも隣にいた君のため、走り出す――
――これは、GA文庫大賞史上、最も不自由で、最も自由な恋の物語。
難病ものというジャンル、そして大賞受賞作という肩書きはやっぱり強いなと感じました。
合う合わないがハッキリと分かれるタイプの作品なので、個人的に高順位を取るのは中々厳しそうだなと思っていましたが、結果としては上記2つの要素で広く票を集めて3位に食い込みましたね。僕は「好き」な方だったので3位は素直に嬉しかったです。
1巻完結かと思いきや続刊も決まってますし、今後の展開がとても楽しみな作品です。
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第4位:『ステラ・ステップ』
出版:MF文庫J
既刊:2巻
協力者ポイント:112.22
WEBポイント:17.51
総合ポイント:129.73
1巻のあらすじが出てくるボタン
少女たちが強いられたのは〈道具〉として、――ただ歌うこと。
突如飛来した隕石により地上は荒廃。人々は新しい国家を建て、闘争や略奪を繰り返していた。
Amazonより引用
国家間の戦争の手段として「暴力」と置き換えられたのが、少女たち「アイドル」だ。
砂漠で覆われた「砂の国」に、国民からは崇められ、少女たちからは恐れられているアイドルがいる。
技術を高めることだけに関心を持ち、感情はどこかに置いてきてしまったかのような少女・レイン。
最強を誇る彼女の無敗記録はずっと続くはずだった。
だが、感情豊かに歌う少女・ハナによってその記録は止められる。
このハナとの出会いは、レインの胸にこれまで知らなかった感情を芽生えさせ――。
正直この作品が2位になると思ってました。
キラキラした可愛い表紙で誘い、やってきた獲物(読者)をダークすぎる世界観とストーリーで虜にする。これぞまさに「すごい」作品ですよ。
あとこの作品、Xで感想をポストすると毎回公式アカウントがいいねと引用リポストで一言コメントを付けてくれるんですよね。
感想をせっせと書く読者からしたらこれ本当に嬉しいので、是非続けていってほしいです……!
『死亡遊戯』もそうですけど、MF文庫作品の公式アカウントは読者を大事に思っていることがちゃんと伝わってくるので、すごく応援したくなります。
4位も十分すごいですけど、もっと高い順位でも全然おかしくない超傑作だと思います。
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第5位:「僕らは『読み』を間違える」
出版:角川スニーカー文庫
既刊:2巻
協力者ポイント:107.78
WEBポイント:19.17
総合ポイント:126.95
1巻のあらすじが出てくるボタン
すれ違う恋と、掛け違う推理。第27回スニーカー大賞《銀賞》受賞作!
学生という生き物は、日々「わからないこと」の答えを探している。
Amazonより引用
明日のテストの解答、クラス内の評判、好きなあの子が好きな人。
かく言う僕・竹久優真も、とある問いに直面していた。
消しゴムに書かれていた『あなたのことが好きです』について。
それは憧れの文学少女・若宮雅との両想いを確信した証拠であり、しかしその恋は玉砕に終わった。
つまり他の誰かが?
高校に入学した春、その“勘違い”は動き出す。
「ちょうどいいところにいた。ちょっと困っていたとこなんだよ」
太陽少女・宗像瀬奈が拾い集めてくる学園の小さな謎たち――
それらは、いくつもの恋路が絡みあう事件《ミステリー》だったんだ。
マジかすごいな!?
といった感じです。
この作品って他のラノベには見られないような独特な雰囲気を持っているので、刺さる人にはめちゃめちゃ刺さるだろうなとは思っていました。
ただ正直ここまで票を集めるとは思わなかったです。
僕は1巻しか読めてないのでわからないのですが、もしかしたら2巻で更になんか大化けしたんですかね?
未読の2巻が思わず読みたくなるような、個人的にすごく意外な第5位でした。
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第6位:『恋人以上のことを、彼女じゃない君と。』
出版:ガガガ文庫
既刊:3巻
協力者ポイント:111.11
WEBポイント:13.91
総合ポイント:125.02
1巻のあらすじが出てくるボタン
たのしくて・気を遣わない・ラフな関係。
元カノと夜を共にした。ブラックな仕事に疲れた山瀬冬は、ある日大学時代の彼女・糸と再会し飲みに誘う。愚痴や昔話に花を咲かせ、こういう友達関係もいいなと思っていた矢先、酒の勢いに呑まれてやってしまった。後悔する冬だが、糸は「謝っちゃだめ」と真剣な表情で制す。「ちゃんとしようとか言わないでよ。ただ心地良いから一緒にいようよ」糸も疲れていたのだ、社会が強要する正しさや、大人としての不自由さに。こうして二人は『仕事とか恋とか面倒なことは抜きで、ただ楽しいことだけをする』不思議な関係を結ぶ。社会に疲れたアナタに贈る、癒やしとちょっとエッチな短編連作。
Amazonより引用
TOP10のうち唯一読んでいない作品なので内容的なことはほとんどわからないのですが、一時期ラノベ界隈でかなり話題になっていたので順位について疑問はないです。
同作者様の『陽キャになった俺の青春至上主義』はすごく好きなラブコメ作品だったので、時間があればこちらの作品も読んでみたいと思いました。
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第7位:『週に一度クラスメイトを買う話』
出版:ファンタジア文庫
既刊:2巻
協力者ポイント:71.11
WEBポイント:51.56
総合ポイント:122.67
1巻のあらすじが出てくるボタン
気まぐれな女子高生の日常は、少しずつ変化していく。
彼女――宮城は変だ。週に一回五千円で、私に命令する権利を買う。一緒にゲームしたり、お菓子を食べさせたり、気分次第で危ない命令も時々。秘密を共有し始めてもう半年経つけれど、彼女は「私たちは友達じゃない」なんて言う。ねぇ宮城、これが友情でないのなら、私たちはどういう関係なの?
あの人――仙台さんでなければいけない理由は、今も別にない。私のふとした思い付きに彼女が乗った、ただそれだけ。だから私は、どんな命令も拒まない彼女を今日も試す。……次の春、もし別のクラスになったとしても彼女はこの関係を続けてくれるだろうか。今は、それがちょっとだけ気がかりだ。
Amazonより引用
もっと上でも良かった……!
個人的には絶対TOP5には入ると思っていました。
WEB票も協力者票も安定して入っていましたが、今回は惜しくも一歩届かなかったという感じですね……。
面倒くさい女の子×面倒くさい女の子の共依存百合はこれからマジできます。
というかきてます。
さあ、今すぐ本屋に行きましょう。
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第8位:『不死探偵・冷堂紅葉』
出版:GA文庫
既刊:2巻
協力者ポイント:67.78
WEBポイント:29.80
総合ポイント:97.57
1巻のあらすじが出てくるボタン
僕は「特殊設定ミステリ」に少し苦手意識を持っているのでこの作品をあまり楽しめなかったのですが、周りからの高い評価を見るにこれくらいの順位は取るんじゃないかなと思ってました。
Amazonより引用
文章はかなり読みやすかったですし、設定やトリックに関してもいろんなミステリ作家さんが太鼓判を押していたので、上記のジャンルが好きな方であればきっと楽しめるはずです。
僕も特殊設定ミステリを早く好きになれるように、意識して色々と買うようにしてるんですけどね……。
中々難しいです(泣)
この作品をうまく楽しめなかった自分が悔しい……。
僕は「特殊設定ミステリ」に少し苦手意識を持っているのでこの作品をあまり楽しめなかったのですが、周りからの高い評価を見るにこれくらいの順位は取るんじゃないかなと思ってました。
文章はかなり読みやすかったですし、設定やトリックに関してもいろんなミステリ作家さんが太鼓判を押していたので、上記のジャンルが好きな方であればきっと楽しめるはずです。
僕も特殊設定ミステリを早く好きになるために、意識して色々と買うようにしてるんですけどね……。
中々難しいです(泣)
この作品をうまく楽しめなかった自分が悔しい……。
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第9位:『VTuberのエンディング、買い取ります。』
出版:ファンタジア文庫
既刊:2巻
協力者ポイント:84.44
WEBポイント:11.59
総合ポイント:96.04
1巻のあらすじが出てくるボタン
『推し』の最期をプロデュースする救済と再生の物語――
VTuberアイドルグループ『星ヶ丘ハイスクール』所属の
VTuber――夢叶乃亜。彼女を推すことに青春の全てを捧げ、V界隈でも名を馳せていた高校生の苅部業は、乃亜の魂の醜態がネット上に晒され、大炎上したことで人生が一変する。
Amazonより引用
「おれはあの夜に死んだ……」
運営から推しの臨終を告げられ絶望した業は、高校を休学し一年後VTuberの炎上ネタを扱うブロガーとして日々を過ごしていた。
そんな業の元に『自分のVTuberを炎上させてほしい』という依頼を持ち込む美少女、小鴉海那が現れ――。
「これは人助け……いえ、VTuber助けみたいなものです」
『推し』の最期をプロデュースする救済と再生の物語。
第35回ファンタジア大賞〈大賞〉受賞作!
TOP10にギリギリ入るかな?どうかな?と思っていたので、納得の9位です。
ただこの作品僕には合わなかったんですよね……。
「VTuberの炎上ネタを扱うブロガー」として日々を過ごす主人公のことが、僕は最後までどうしても好きになれなかったです……。
それでも1巻の表紙デザインはかなり好きでしたし、既に1ジャンルとして確かな地位を築いた“VTuberもの”に新たな角度から切り込んできたのはすごいと思いました。
今回は自分にたまたま合わなかっただけだと思うので、同作者様が新作を出すならば読んでみたいと思います。
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第10位:『シャーロック+アカデミー』
出版:MF文庫J
既刊:2巻
協力者ポイント:47.78
WEBポイント:26.43
総合ポイント:74.21
1巻のあらすじが出てくるボタン
増加する凶悪犯罪に対抗し、探偵という職業の必要性が飛躍的に高まった現代。
Amazonより引用
日本で唯一「国家探偵資格」を取得できる超難関校・真理峰探偵学園に今年、とある少年と少女が入学する。
一人はかつて〈犯罪王〉と称された男の孫・不実崎未咲。
もう一人は〈探偵王〉の養女・詩亜・E・ヘーゼルダイン。
宿敵同士の末裔二人が、ここに邂逅したのだ!
そして始まる学園の日々。早速入学式から模擬事件が発生!?
しかも、一番先に正解したはずの詩亜よりなぜか不実崎の方が点数が高くて──
「私は──あなたに挑戦します!」
「後悔すんなよ、お姫様」
これは、真実を競い合う新たな学園黙示録。最高峰の知的興奮がここにある!
最後に意外なところがきたな、という感じです。
8位の『不死探偵』同様、「特殊設定ミステリ」なので僕にはあまり合わなかったのですが、昨今のミステリラノベブームはすごいですね。
MF文庫×ミステリ作品はまだまだ出版されそうな感じがするので、ブームに遅れないためにも一刻も早く苦手を克服したいです……。
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全体を通して
『バスタブで暮らす』『僕らは読みを間違える』『シャーロック+アカデミー』などは予想できなかったものの、あとの7作品は全て上位にくると思っていたので安心しました笑
ただ『さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々』と『十五の春と、十六夜の花』の2作に関してはTOP10入り確実だと思ってたので、入っていなくて少し意外でした。
(どちらも13位と16位という高順位ですが)
あと今年は4位の『ステラ・ステップ』、7位の『週に一度クラスメイトを買う話』、17位の『獄門撫子此処ニ存リ』などに代表される、百合作品やガールズバディものが強かったですね。
僕もこのような作品は大好きなので、来年も是非この流れが続いていってほしいです……!
というわけで今回は、総合新作部門TOP10に対する感想を書きました。
最後までご覧くださりありがとうございました!
皆さんの感想も良ければコメントやリプ等で教えてください!
コメント
公式側が読者の感想を大事にしているように見えるかどうかで読者側の意識が変わりじゃあこの作品に投票しようという意識にさせてるんだとすると恐ろしいなと。。作品の面白さと無関係な所が少なからず影響しちゃってるんですよね。協力者票の内容見るとそれが感じとれて恐いと純粋なラノベ読みとして思いました。昔は面白い物に票が集まるランキングでしたね。