皆さんこんにちは、リュウです。
今回はガガガ文庫様より『わたしはあなたの涙になりたい』について書かせていただきます。

『わたしはあなたの涙になりたい』ってどんな作品?
『わたしはあなたの涙になりたい』は著者「四季大雅」、イラストレーター「柳すえ」で贈られる、青春ラブストーリー作品です。
第16回小学館ライトノベル大賞では《大賞》を受賞しました。
《大賞》が出たのは実に4年ぶりとなります。すごいですね。
ちなみに小学館ライトノベル大賞は歴代に『弱キャラ友崎くん』や、『夏へのトンネル、さよならの出口』などの作品を排出しています。
※書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。


著者の四季大雅先生はこの作品でデビューされた作家さんですね。
イラストレーターの柳すえ先生もライトノベルのイラストを担当するのはこの作品が初めてですね。
柳先生はTwitterで数多くの美しいイラストを描かれているので、気になった方は是非見てみてください!
用語解説
塩化病
からだが末端から、少しずつ塩化ナトリウムに置き換わっていく病気。
症例がほとんど皆無なため、死亡率は100%
メインキャラを4文でサクッと紹介
三枝 八雲
本作の主人公で、福島県郡山市に住む少年。
塩化病で母を亡くしており、その母を捨てた小説家の父を憎んでいる。
穴などの『空白』に痛みを感じるなど、常人とは異なった感覚を幼少期から持っており、それが原因で多くの苦しみを味わうことに。
苦しんでいる人がいたら隣でずっと支え続ける心優しき人物。
五十嵐 揺月
本作のメインヒロインで、八雲とは小学3年生の時に出会った。
幼少期から天才ピアニストとして有名で、数々の賞を総なめにしている。
だがその輝かしい経歴の一方、家庭環境は非常に複雑。
強気で、正義感の強い人物。
清水
八雲の幼馴染で、大の親友。
体格がいい野球の天才で、中学・高校では1年ながらレギュラーを勝ち取った。
これだけ聞くと嫉妬を買いそうだが、清水は不思議な魅力を持っていて、逆に部員たちからものすごく可愛がられていた。
いつもニコニコしている、朗らかで無邪気な人物。
あらすじ
少女の名前は五十嵐揺月。
幼少期からピアノに全てを懸け、天才ピアニストと呼ばれるまでになった彼女と出会ったことにより、少年の運命は大きく変わる。
出会いと別れを繰り返すうちに、2人の間で揺れ動く想い。
愛と涙の先に2人を待ち受ける結末とは――。
感想
表紙とタイトルの美しさに惹かれ即買いしてしまいました!
中身も本当に良かったので大満足です!
まずはストーリーの感想から。
少しだけ人とずれた感覚を持つ少年と、天才ピアニストである少女の青春ラブストーリー作品ですね。
東日本大震災やショパン国際コンクールなど、塩化病というただ1つの要素以外は全て現実の出来事を基に書かれているので、すごくリアリティがありました!
僕は読んでいる途中に(あれ?もしかしてこれってノンフィクション作品なのでは?)と思ってしまいました笑
あとは、「これは、涙で始まり、涙で終わる物語」との帯コメを見た時から予想してたのですが、やっぱりめちゃくちゃ泣けるお話でしたね。
タイトル回収も本当に綺麗で、思わずため息をこぼしてしまいました笑
感動度だったら2022年の新作の中でトップレベルだと思います!
次にキャラの感想。
主人公もヒロインも思いやりに溢れていてとても好感が持てましたね。
ただ僕が1番好きだったのは友人キャラの清水です!
彼はもうめちゃくちゃカッコよかったですね……
正直ラストシーンよりも中盤の清水のあのシーンの方が僕は感動しました。
あとは犬のメロディー!
嬉しすぎておしっこをまき散らすあの子もすごく可愛かったです笑
揺月のマネージャーの北条は普通にキモくて引きました。
最後に読みやすさ。
デビュー作とは思えないほど綺麗な文章でしたね。
とても読みやすかったです!
1巻完結作品で、ページ数も300ページくらいしかないので、あまりラノベを読まない人でも問題なく楽しめると思います!
未読の方は是非読んでみてください!
総合評価
ストーリー
★★★★★★★★★
9/10
キャラ
★★★★★★★★
8/10
読みやすさ
★★★★★★★★★
9/10
こんな人におすすめ!
・感動する作品が好きな人
・綺麗な雰囲気の作品が好きな人
・1巻完結作品が好きな人
今回はガガガ文庫様より『わたしはあなたの涙になりたい』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。
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