そこは天国に最も近い場所―― 『オリンポスの郵便ポスト』を紹介させていただきます。

ラノベ紹介

皆さんこんにちは、リュウです。
今回は電撃文庫様より『オリンポスの郵便ポスト』の1巻について書かせていただきます。

『オリンポスの郵便ポスト』ってどんな作品?

『オリンポスの郵便ポスト』は著者「藻野多摩夫」、イラストレーター「いぬまち」で贈られる、SFロードムービーファンタジー作品です。
2022年4月現在、2巻まで発売されています。
第23回電撃小説大賞では《選考委員奨励賞》を受賞しました。

著者の藻野先生は他にも、同じく電撃文庫様より『できそこないのフェアリーテイル』や、『さいはての終末ガールズパッカー』も出されています。

僕は『できそこないの~』は読んだことないのですが、『オリンポスの~』と『さいはての~』がどちらも好きだったので、いつか読みたいですね……!

イラストレーターのいぬまち先生は第23回電撃イラスト大賞、そして第5回集英社みらい文庫大賞のイラスト部門で《大賞》を受賞されています!

いぬまち先生のイラストすごく可愛かったので、もっとラノベのイラストを担当してほしいですね……!

用語解説

火星

200年前に人類の第2の居住地として開拓が進められた惑星。
しかし災害や内戦が数多く起こったため、今は滅ぶ寸前まで荒廃してしまっている。

【オリンポスの郵便ポスト】

火星のオリンポス山の頂上に存在すると言われている、都市伝説めいた郵便ポスト。
曰く、そこに手紙を出せば、どこであっても届けてくれるらしい。

レイバー

火星を開拓するために全身を機械にげ替えさせられた人たちのこと。
基本的にみんな囚人。
脳も心臓も機械化しているため、基本的には死という概念すらない。
ただし現在は文明が後退していて脳のデバイスを作ることができないため、疑似的な‟死”は存在する。

メインキャラを4文でサクッと紹介

エリス

本作の主人公で、郵便配達員として働いている17歳の少女。
都市伝説上の【オリンポスの郵便ポスト】を目指し、クロと共に旅をすることに。
言わなくていいことまでつい口に出してしまうため、周りからは《歩く舌禍》と呼ばれている。
口が悪い時もあるが、本当は誰よりも人のことをいたわれる優しい少女。

クロ

全身が機械でできているレイバーで、200年前に火星に連れてこられた者たちの内の1人。
死に場所を探すため、エリスに【オリンポスの郵便ポスト】まで自身を届けてもらうことに。
全身が機械で数々の武器も搭載されているので、腕っぷしはかなり強い。
寡黙だが実は話したがり屋で、エリスと同じく自分を顧みずに他人を助けるような優しい人。

あらすじ

滅びかけの星、火星。
そこにはとてつもない高さを誇る山が存在する。
名をオリンポス山。
それは太陽系最大の火山で、通称‟天国に最も近い場所”。
そこの頂上には1つの郵便ポストがあり、手紙を入れればどこへでも届けてくれるという。
――そう、たとえ天国であっても。
これはオリンポス山の頂上を目指す郵便配達員の少女エリスと、全身が機械のレイバーであるクロの、109日間、8635㎞に及ぶ長い旅の物語である――

感想

ラノベブロガーの大先輩であるサキイカスルメさんがおすすめされていた&同作者さんの『さいはての終末ガールズパッカー』が好きだったという理由から読ませていただきました!
サキイカスルメさんのブログはこちら⇒好きなラノベ案内 – My love novel information (sakiikasurume.com)

 

まずはストーリーの感想から。
滅びを目前に迎えた火星を舞台としているSFロードムービーファンタジー作品でしたね。
美しくて少し切ない、とても素晴らしい作品でした!
やっぱり手紙をテーマにしている作品は良作率が高いっすね……
最後の挿絵には思わずウルっときてしまいました……
そしてロードムービーファンタジーには珍しく?バトルシーンが多かったのが印象的でしたね。
油断しているところにいきなり急展開をぶっこんでくるのは『さいはての~』でも有ったので覚悟してましたが、それでもやっぱりびっくりしました……笑
序盤から面白かったですが、特に終盤は文句の付けようがないくらい完璧でしたね。
本当に綺麗にまとまっていて、正直2巻があるのが信じられないです笑
2巻はまだ買うことすらできてませんが、なるべく早く読もうと思います!

次にキャラの感想。
主人公のエリスに、パートナーのクロ。
どちらもお互のために自分を顧みず動けるタイプの人物で、読んでいて好感が持てました!
僕が特に好きなのはクロですね!
昔っから僕は、腕っぷしは強いけれど女の子には頭が上がらないタイプの男キャラが大好きなのでもう最高でした笑
人外×人間のバディはいいぞ……!

最後に読みやすさ。
SFファンタジー作品なので、設定を受け入れるのに少し時間がかかるかもしれませんが、僕は問題なくスラスラ読み進めることができました!
ページ数も328ページと特段多いわけではないので、読みやすい作品だと思います!

総合評価

ストーリー
★★★★★★★★★ 
9/10
キャラ
★★★★★★★★★★ 
10/10
読みやすさ
★★★★★★★★ 
8/10

こんな人におすすめ!

滅びかけている世界を舞台とした作品が好きな人
人と人との繋がりが感じられる心温まる作品が好きな人
人外×人間のバディが好きな人

今回は電撃文庫様より『オリンポスの郵便ポスト』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

電子はこちら⇩(今なら読み放題キャンペーンでも読むことができます)

オリンポスの郵便ポスト
第23回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》受賞作品! 目指すは太陽系最大の火山、霊峰・オリンポス。そこは天国に一番近い場所――。黄昏の火星で、配達員の少女と往く、8,635kmの旅路。 火星へ人類が本格的な入植を始めてから二百年。この星でいつからか言…

はこちら⇩

タイトルとURLをコピーしました