はるか未来の滅びし世界で、その吸血鬼は旅をする『死なないセレンの昼と夜』を紹介させていただきます。

ラノベ紹介

皆さんこんにちは、リュウです。
今回は電撃文庫様より『死なないセレンと昼と夜』について書かせていただきます。

『死なないセレンの昼と夜』ってどんな作品?

『死なないセレンの昼と夜』は著者「早見慎司はやみしんじ」、イラストレーター「尾崎ドミノ」で贈られる、ロードムービーファンタジー作品です。

著者の早見慎司文庫様より『かりゆしの島のお迎えごはん~神様のおもてなし、いかがですか?~』などの作品も出されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。

イラストレーターの尾崎ドミノ先生は他にも、同じく電撃文庫様より発売されている『アマルガム・ハウンド』のイラストも担当されています。

『アマルガム・ハウンド』の紹介記事はこちら

メインキャラを4文でサクッと紹介

黄昏のセレン

本作の主人公で、設定年齢17歳、実年齢500歳の吸血鬼。
髪は砂色のショートカットで、ミルク色の肌と褐色の瞳をしている。
トレイクで旅をしており、旅先でコーヒーを売る「カフェ・セレン」を営んでいる。
気さくで、親しみやすい性格。

宵闇のセレン

黄昏のセレンが夜を迎えた際に変身する、本来の吸血鬼としての姿。
髪は漆黒のロングヘアになり、肌も青白く変化する。
二重人格、夢遊病というわけではなく、黄昏のセレンとは記憶も共有している。
昼間の姿とは打って変わって言葉遣いが丁寧になり、性格もクールになる。

あらすじ

はるか未来、世界が滅んだあと。
枯れ果てた大地をトレイク1台で旅し、生き残ったわずかな人々を相手にコーヒーを売る少女がいた。
少女の名はセレン。
彼女は昼と夜で2つの姿を使い分ける、500年以上も生きる吸血鬼だ。
旅先で出会う様々な人々を相手に、セレンは時に力になり、時に残酷になる。
死なないセレンと死にゆく人々、そして死んだ世界で紡がれる美しき旅物語がここから始まる――。

感想

ずっと気になっていたのに積んでしまっていた作品です。
2巻が出る前に何とか読めて良かったです……。

まずはストーリーの感想から。
ロードムービーファンタジー好きの僕にはたまらない作品でしたね。
ハートフルなお話もビターなお話もあるので、最後までどっちに転ぶかわからないハラハラを楽しむことができました。
本作は5つの短編で構成されているのですが、個人的なお気に入りは第4話「海/膿」ですね。
非常に心に残る、美しいお話でした。

次にキャラの感想。
試し読みなどは一切しないので、セレンに2つの姿があるというのに最初は驚きましたね。
昼の姿と夜の姿で、見た目はおろか性格まで変わるのですが、どちらの姿でも行動原理はセレンのままなので違和感なく受け入れることができました。
メインキャラはセレン1人で、他は旅先で出会うサブキャラなのですが、第1話の彼とか第4話のあの娘はかなり好きなキャラだったので、2巻でも登場してほしいですね……。

最後に読みやすさ。
連作短編形式なのでかなり読みやすかったです。
1話50ページちょっとで統一されていて、どれも独立しているお話ですので、一気に読まなくてもいいのが本作の魅力の1つです。
時間がない人は1日1話ずつ、5日かけて読むのをおすすめします!

総合評価

ストーリー
★★★★★★★★
8/10
キャラ
★★★★★★★★
8/10
読みやすさ
★★★★★★★★★★
10/10

こんな人におすすめ!

ロードムービーファンタジーが好きな人
連作短編形式が好きな人
滅んだ世界を舞台とした作品が好きな人

今回は電撃文庫様より『死なないセレンの昼と夜』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は、下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

死なないセレンの昼と夜 ‐世界の終わり、旅する吸血鬼‐
はるか遠い未来、人類の黄昏――ヒトの終わりに付き添う、吸血鬼の物語。 世界が滅びてから、もうずいぶんと経った。 だが、干上がり、荒れ果てた大地にへばりついて、どっこいヒトは生きている。 そしてまた、ヒトではないものも―― だからあなたも、もしかす…

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