皆さんこんにちは、リュウです。
今回は角川スニーカー文庫様より『マーディスト ―死刑囚・風見多鶴―(上・下)』について書かせていただきます。

※タイトルが長いので、以降は『マーディスト』と表記します。
『マーディスト』ってどんな作品?
『マーディスト』は著者「半田畔」、イラストレーター「灰染せんり」で贈られる、ミステリ作品です。
e-Storyアプリ「peep」で同作者さんにより連載されていたチャット小説が原作で、上・下巻の全2巻で完結しています。
「peep」ではシネマノベルにもなっており、後述する夕木音人役を俳優の市川理矩さんが、風見多鶴役を女優の鶴嶋乃愛さんが演じられています。
鶴嶋さん演じる多鶴がとても美しかったですね……!
2話まで無料で見れますので、気になった方は是非見てみてください!
著者の半田畔先生は他にも、富士見L文庫様より『とどけるひと ~別れの手紙の郵便屋さん~』や、集英社オレンジ文庫様より『きみを忘れないための5つの思い出』などの作品も出されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。


イラストレーターの灰染せんり先生はライトノベルのイラストを担当されるのはおそらくこの作品が初めてですね。
とても素敵なイラストでしたので、是非これをきっかけにたくさんのラノベのイラストを担当してほしいですね……!
メインキャラを4文でサクッと紹介
風見 多鶴
たった数年で89人の人間を殺害した史上最悪の女性死刑囚。
その犯行現場の美しさから、マーダーとアーティストをかけ合わせた【マーディスト】と呼ばれている。
もはや宗教と言える程に熱狂的な信者が多く、彼女の逮捕後は数多くの模倣犯が現れた。
とてつもない頭脳と観察眼を有している、異常性に溢れた人物。
夕木 音人
本作の主人公で、どこにでもいるような平凡な男子大学生。
7年前に実の姉が失踪しており、妹の譜美を溺愛している。
面識も何もない史上最悪の死刑囚、風見多鶴に突如として指名され、彼女と面会することに。
多鶴から唯一情報を得られる人物として、模倣犯の捜査に乗り出す。
野村 朝顔
【マーディスト】風見多鶴を担当する検察官。
一般人である音人を巻き込むまいとしたものの、犯罪を繰り返す模倣犯を逮捕するため、やむなく多鶴と司法取引をすることに。
悪を許さず、何があっても音人だけは守ろうとする強い正義感の持ち主。
本作1のイケメンキャラで、本作1の苦労人。
あらすじ
その犯行の美しさから彼女は、マーダーとアーティストをかけ合わせた【マーディスト】と呼ばれていた。
彼女の逮捕後、社会問題となったのは模倣犯による異常な犯行の数々。
多鶴はある人物との面会を条件に彼らの情報を引き渡す司法取引を行い――。
彼女に指名されたのはごく普通の大学生、夕木音人。
何故音人は多鶴に選ばれてしまったのか。
彼女の意図と音人との知られざる関係とは――。
誰も予想できない至高のサイコミステリ、ここに開幕。
感想
とても面白かったので大満足です!
まずはストーリーの感想から。
本作はごく普通の大学生である主人公が、水平思考ゲームで史上最悪の死刑囚から模倣犯の情報を引き出し、事件の謎を解くという一風変わったミステリ作品です。
水平思考ゲームというのは「イエス」か「ノー」のみで答えられる質問を繰り返し、回答者の知っている答えを導き出すというもので、『ウミガメのスープ』なんかが代表的ですね。
そんなシンプルなゲームを使って謎を解いていくので、読者も主人公と一緒に事件の真相をあれこれと予想しながら読み進めることができ、ミステリをあまり読まない人でも取っ掛かりやすいなと感じました。
ただ少し残念だったのがこの水平思考ゲーム、上巻のみの登場で、下巻からは「宝探し」というまた別のゲームになってしまうんですよね……
「宝探し」もスリリングで面白かったのですが、僕は水平思考ゲームで疑問が1つずつ晴れていく過程がとても好きだったので、ちょっぴり残念な気持ちになってしまいました……笑
じゃあ下巻は上巻に比べて物足りないのかと言われたらそういうわけでもなく、【マーディスト】風見多鶴についての正体、音人との関係性が明かされたラストは驚きと興奮でテンションが上がりまくりましたね笑
最後まで読者を飽きさせない、とても完成度の高いストーリーだと感じました!
くっ……!「好きラノ2022 上」の投票前に読まなかったのが悔やまれる……!
とても満足感のある作品でしたので、気になった方は是非読んでみてください!
次にキャラの感想。
音人は本当にごく普通の大学生って感じでなんかすごい親近感湧きました笑
そしてそんな音人の思考が、多鶴との交流を深めていくうちにだんだんと変化していく様子が丁寧に描かれていたのもすごく良かったですね。
些細な変化ではあるものの、それが逆にリアルで、読んでいて背筋がゾッとしました。
もちろん多鶴も本当に魅力的で、人間とは思えない観察眼と思考力が彼女の異質さ、異常さをよく表していましたね。
「人間を知るため」に89人もの人間を殺した彼女は、最後の最後まで計り知れない人物でした。
検察官の朝顔さんはとにかくイケメンでしたね。
有能でイケメンだけれど苦労人っていうキャラが大好きなので、彼が本作における僕の推しです。
みんな苦労人キャラを推せ。
最後に読みやすさ。
ミステリ作品と聞くと少し小難しそうに思えますが、先ほども言った通り水平思考ゲームを通して物語が進んでいくので、そんなに難しいお話ではありませんでしたね。
本を読みなれてる方ならスラスラと読めると思います!
それでも不安だという方には、一風変わった感じで読書ができる「peep」で原作の試し読みをしてみたり、映像が付いてるシネマノベル版で見るのがおすすめです!
総合評価
ストーリー
★★★★★★★★★
9/10
キャラ
★★★★★★★★★
9/10
読みやすさ
★★★★★★★★
8/10
こんな人におすすめ!
・ミステリ作品が好きな人
・異質な作品が好きな人
・鳥肌が立つほどの驚きと興奮を味わいたい人
今回は角川スニーカー文庫様より『マーディスト ―死刑囚・風見多鶴―』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。
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