旅に出よう、大地のないこの世界で 『浮遊世界のエアロノーツ』を紹介させていただきます。

ラノベ紹介

皆さんこんにちは、リュウです。
今回は電撃文庫様より『浮遊世界のエアロノーツ』を紹介させていただきます。

『浮遊世界のエアロノーツ』ってどんな作品?

『浮遊世界のエアロノーツ』は著者「森日向」、イラストレーター「にもし」で贈られる、ロードムービーファンタジーです。
2022年2月現在、2巻まで発売されています。
著者の森先生は他にも、アスキー・メディアワークス様より『声なき魔女と星の塔』、メディアワークス文庫様より『レトリカ・クロニクル』などの作品も出されています。

イラストレーターのにもし先生は他にも、ファンタジア文庫様より出されている『さよなら異世界、またきて明日』や、『魔導書工房の特注品』などの作品のイラストも担当されています。

にもし先生のイラストは本当に美しいんですよね~。
好きなイラストレーターTOP3に入るくらい好きな方です(≧◇≦)

『魔導書工房の特注品』について詳しく知りたい方はこちら⇒『魔導書工房の特注品』を紹介させていただきます。 | リュウのサブカル日記 (ryuunosabukarunikki.com)

用語解説

浮遊島

文字通り空に浮かんでいる島。
この世界には無人の小さな浮遊島から、町などが栄えている大きな浮遊島まで存在しており、その島独自の文化や風習、法律などがある。

飛空船

文字通り空を飛ぶ船。
この船に乗って人々は浮遊島間を移動している。

《干渉者》

心の働きによって、現実世界に様々な影響を与えることができる人々のこと。
数千人に一人の割合で誕生する。
強力な力を持つため、ほとんどの干渉者は人々に疎まれ、気味悪がれている。

《干渉力》

《干渉者》の持つ能力のこと。
一つとして同じ干渉力は存在しない。
干渉者が干渉力を使う際に最も重要なのが「自分の心に向き合うこと」。

登場するメインキャラを4文でサクッと紹介

アリア

本作の主人公で、16歳の少女。
《干渉者》であり、風を操ることができるが、まだ上手く制御できない。
行方知れずとなった両親を探すため、泊人の旅に同行させてもらうことに。
整理整頓、料理が得意なしっかり者で、困っている人を見過ごせない優しい性格の持ち主。

泊人はくと

アリアと共に旅をする人物で、25歳の男性。
飛空船を自在に操る操舵者で、実は元《干渉者》。
とある島を目指して、10年以上も旅を続けている。
ずぼらでぶっきらぼうだが、なんだかんだ言ってアリアの頼みに応えてくれる。

あらすじ

干渉者であることから人々に疎まれていたアリアは、孤島で1人心を閉ざしていた。
しかし、そんなアリアの前に1人の男が現れる。
男の名前は泊人。彼は飛空船を使って商いや人々の依頼をこなしながら生きてきた商人で、なんと元干渉者だと言う。
アリアは最初こそ泊人に良い印象を抱いていなかったが、だんだんと彼に対して心を開いていく。
そしてアリアは自分の前からいなくなってしまった両親を探すため、泊人の飛空船に同乗させてもらうことに。
泊人や旅先で出会った人々のおかげでだんだんと干渉者としての力を制御できるようになったアリアは《風使い》としての力を開花させていく――。

感想

この作品は銀中(@ginchu321419)さんから頂いた作品です!
ずっと気になっていた作品だったので本当にありがたい限りです……。

まずはストーリーの感想から。
主人公のアリアが両親を探すため、泊人と共に旅をするという、いわゆるロードムービーファンタジー作品ですね。
1巻は「精霊の島」「監獄の島」「繰り返しの島」「願いと代償の島」という独立した4つのお話で構成されている連作短編形式です。
どれも完成度が高く、とても綺麗にまとまっていたのが印象的でした。
その中でも僕が1番気に入ったのは第3話「繰り返しの島」ですね。
まさかあの展開からこう持っていくとは……とかなり驚きました。
そして4つのお話を通じてアリアの成長が感じられたのも良かったです!
1話ではまともに風を操れなかったアリアが話が進むごとにだんだんと風を操れるようになっていたり、泊人に対して遠慮がなくなっていったりしていたので、どんどんアリアが好きになりました!

次にキャラ。
アリアと泊人のコンビが本当に魅力的でしたね。
上手く言えませんが、アリアは1歩目を踏み出すのが早いけれど、2歩目以降が遅くなってしまうタイプで、泊人は2歩目以降は早いけれど、1歩目が遅くなってしまうタイプだと思いました。
ここでの1歩目というのは、「人が困ってる→助けることを決める」までの判断のことで、2歩目以降というのは「助けることを決めた→どう助けるか」を考えることです。
困っている人は助けたいけど実力が未熟なアリアと、実力は十分にあるのに人助けの前にメリットを考えてしまう泊人はお互いの足りないところを補い合っていてとても良いコンビだなと感じました。

最後に読みやすさ。
全部で340ページと最近読んだライトノベルの中では長い方でしたが、連作短編形式なので読むのは疲れませんでしたね。
物語の展開も早く、登場人物の掛け合いも多いので十分読みやすい作品だと思います!

総合評価

ストーリー
★★★★★★★★★
キャラ
★★★★★★★★
読みやすさ
★★★★★★★★

こんな人におすすめ!!

ロードムービーファンタジーが好きな人
美しい世界観が好きな人
特別な力を持つ主人公が好きな人

今回は電撃文庫様より『浮遊世界のエアロノーツ』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

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浮遊世界のエアロノーツ 飛空船乗りと風使いの少女
大地が砕け散り無数の島が生まれた世界の中で、少女と青年の旅がはじまる。  この世界に大地はない――世界は一度ばらばらに崩れ落ち、人々は大地から切り離された浮遊島で生活をしていた。  とある孤島で両親を待ち続けていた少女・アリアは、飛空船乗りの青年…

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