皆さんこんにちは、リュウです。
今回はHJ文庫様より『朝比奈さんの弁当食べたい』について書かせていただきます。
『朝比奈さんの弁当食べたい』ってどんな作品?
『朝比奈さんの弁当食べたい』は著者「羊思尚生」、イラストレーター「U35」で贈られる、青春ラブスト―リー作品です。
著者の羊思尚生先生はこの作品でデビューされた作家さんですね。
イラストレーターのU35先生は他にも、GA文庫様より発売されている『〆切前には百合が捗る』や、角川スニーカー文庫様より発売されている『リセット彼女がラブコメを思い出すまで』などの作品のイラストも担当されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。
メインキャラを4文でサクッと紹介
牧 誠也
本作の主人公で、高校2年生の少年。
感情が表に出づらく、目つきが悪いのと、創とつるんでいるため不良と勘違いされているが、本人は真面目な性格。
朝比奈さんではなく、朝比奈さんのくっっっそマズそうな弁当に一目ぼれした。
不器用で人とずれているところもあるが、純粋で真っ直ぐで思いやりに溢れている人物。
朝比奈 亜梨沙
本作のメインヒロインで、誠也のクラスメイト。
美少女な上に人当たりも成績も良い優等生だが、料理は苦手。
自分の不格好な弁当に一目ぼれした、と言いながら告白してきた誠也にからかわれたと思い、彼にビンタをお見舞いしてしまう。
強気な部分もあるが、意外と押しに弱い一面も。
手塚 創
誠也の幼馴染で、彼の親友。
コワモテで、金髪に染めていることから、周りからは不良だと思われている。
だが実際は不良でもなんでもないし、金髪なのもとある理由を抱えているから。
誠也の兄貴分的な存在で、良いやつなのに周りから理解されづらい誠也のことを気にかけている。
角南 結衣
誠也と創を先輩と呼ぶ、高校1年生の少女。
周りから浮いている誠也と創と、よく3人でつるんでいる。
実は誠也のバイト先の後輩でもあり、創よりは誠也に懐いている。
どこかつかみどころのない性格で、少し小悪魔的な人物。
あらすじ
クラス一の美少女、朝比奈亜梨沙の作ったくっそマズそうな弁当に。
そして誠也はそのことを理由に亜梨沙に告白するも、彼女を怒らせてしまい、こっぴどくフられてしまう。
だがそれでも諦めず、純粋に、少しずれたアピールを繰り返す誠也に、亜梨沙もだんだんと惹かれていく。
しかしそんな折、亜梨沙は誠也のとある秘密を見かけてしまい――。
二人の仲はどこへ進むのか、そして誠也が亜梨沙の弁当に惹かれたわけとは。
切なくて、甘くて、ほろ苦い青春ラブスト―リーがここから始まる。
感想
HJレビュアープログラムで頂いた作品ですね。
HJ文庫様、いつも本当にありがとうございます。
まずはストーリーの感想から。
素直だけれどちょっと人とずれてる少年と、一見すれば完全無欠な優等生美少女のほろ苦いラブスト―リー作品ですね。
なかなかに登場人物の境遇が辛いもので、シリアスなシーンが多めだったのが印象的でした。
ですがただただ重くて苦いわけではなく、その先に作者さんの伝えたかったメッセージがしっかりと隠されており、ラストシーンでは思わず目頭が熱くなってしまいましたね……
素敵な作品だなと感じました。
そして本作は表紙もとにかく素晴らしいですね。
読む前は特に意識してなかったのですが、読み終えてから表紙を改めて見返してみると、グッと胸に来るものがありました。
次にキャラの感想。
メインキャラの4人はもちろん、誠也のバイト先のママや誠也の母などのサブキャラもとても印象に残る人物でしたね。
個人的には友人キャラの創が1番人間ぽくて好きでしたね。
彼がずっと金髪である理由が明かされた際にはもう本当、おまえ……って気持ちになっちゃいました……
誠也も最初はちょっと好きになれるか怪しかったのですが、最後にはちゃんと好きになれたので良かったです。
とても魅力的なキャラが多い作品だなと感じました。
最後に読みやすさ。
正直主人公視点で物語が進まないので最初は少し読みにくく感じましたね。
ですがファンタジー作品みたいに難しい用語が出るわけではないですし、読み進めていくうちにだんだんと慣れていくので、それほど気にしなくてもいいのかもしれません。
本を読みなれてる方であれば、問題なく読める作品だと思います!
総合評価
ストーリー
★★★★★★★★
8/10
キャラ
★★★★★★★★
8/10
読みやすさ
★★★★★★
6/10
こんな人におすすめ!
・シリアスな青春ラブスト―リーが好きな人
・泣ける作品が好きな人
・お弁当で育った人
今回はHJ文庫様より『朝比奈さんの弁当食べたい』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。
電子はこちら⇩
紙はこちら⇩