最凶主人公による最恐のダークファンタジー 『みつばものがたり』を紹介します。

ラノベ紹介
リュウ
リュウ

皆さんこんにちは、リュウです。
今回はMFブックスより、『みつばものがたり』を紹介します。

『みつばものがたり』ってどんな作品?

『みつばものがたり』は著「七沢またり」、イラスト「EURA」で贈られるダークファンタジー作品です。

著者の七沢先生は他にも、KADOKAWAの新文芸より『火輪を抱いた少女』や、『勇者、或いは化け物と呼ばれた少女』などの作品も出されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。

リュウ
リュウ

どちらもBookwalkerの読み放題で全巻読めるのが大きいですね……!
『みつばものがたり』が非常に良かったので、こちらの2作も読んでいきたいと思います!

イラストを担当されたEURA先生は、ラノベのイラストを担当されたのはこれが初めてですかね……?(間違っていたらごめんなさい。)

リュウ
リュウ

EURA先生の描くイラストはかなり迫力があって大好きです!
『みつばものがたり』だけでなく、どんどん他のラノベのイラストを担当していってほしいですね!

メインキャラを4文でサクッと紹介

ミツバ

本作の主人公で、11歳の少女。
産まれてすぐに植物状態となり、魔力を注入したり怪しげな儀式を10年間行い続けたことで、呪いとも呼べる力を手に入れて再び目を覚ました。
様々な思惑が絡み合った結果、異例とも呼べる11歳での士官学校入学をすることに。
人形のような不気味な目、異様な雰囲気を纏っていることから、周囲からは「呪い人形」と呼ばれ恐れられている。

クローネ

士官学校でミツバの友人となった17歳の少女。
男女問わず人気があり、高いカリスマ性と強い野心を抱いている。
好奇心がかなり強く、周りから避けられているミツバにも他と変わらない態度で話しかけた。
明るい性格で運動神経抜群の人気者だけど、少々性格が破綻しているところも。

サンドラ

クローネと同じく、士官学校でミツバの友人となった少女。
強い反貴族の精神を抱いており、将来は議員になることを志している。
クローネとは真反対の性格で、犬猿の仲。
真面目で固い人物ではあるが、それ故に思想が強すぎるところも。

ニコレイナス

ミツバの復活に最も貢献した女性研究者。
王国魔術研究所の所長で、自らの身体で不老をほぼ実現させた王国一の天才。
ミツバのことを非常に気に入っており、彼女の人生を見守ることは趣味であり、権利であり、義務であると考えている。
当然性格は破綻している。

あらすじ

狂気と踊れ。

『この世界は、私のために回っている――』
謎の万能感とともに永い眠りから醒めた少女ミツバ。
しかし、継母はミツバの覚醒を快く思っていなかった。継母の策略で、ミツバは貴族名を取り上げられたあげく、士官学校に入学することになってしまう。
ところがミツバには、ぼんやりとした異世界の記憶と、無自覚に発動する呪いの力が宿っていた……。
これは、周りの人々に畏れられながらも異能の力でわが道を突き進む少女の生き様を描く、異色の異世界蹂躙譚。

Amazonより引用

感想

ストーリー

本作は呪いの力を手に入れた主人公・ミツバが、世界をやりたいように蹂躙していくダークファンタジー作品ですね。
初挑戦の作家さんでしたが、見事にやられました。
これはドハマり確定です。
この作品は本当に先が読めないんですよね。
後述しますけどミツバの性格がかなり不安定で、物語がどのように転ぶか全く分からないのがすごく面白かったです。
序盤からそれはもう凄かったですね……笑
腐敗している貴族階級の人間を文字通り腐らせていく展開はかなりダークで、それでいて強い爽快感とカタルシスを感じられました。
まあ若干オーバーキルな気もしますけどね……。
ミツバを殺そうと計画するだけで致死率100%の「呪い」がどの距離でも飛んでくるのがエグすぎますし、殺そうとしなくてもミツバの不興を買ったら死ぬのが恐ろしすぎました。
結局「ミツバと関わらない」が唯一できる最高の防御策なんですよね。
そしてそんなの知ったこっちゃないと、自分と話そうとしない人にも積極的に話しかけていくミツバさんが鬼すぎてちょっと笑っちゃいました笑
11歳とは思えぬ思考と行動を繰り返すミツバ。
彼女がこれからどんな成長を遂げるのか、今から恐ろしくもあり楽しみでもありますね。

キャラ

やーばいキャラクターばっかりでしたね笑
ミツバの思考は比較的穏やかな時と過激な時が混在していて、読んでいる途中は結構違和感があったのですが、最後にその理由が示されてスッキリしました。
クローネは少し不真面目だけど、コミュ力のある優等生。
サンドラは真面目で固い、勉強ができる優等生。
って感じでしたけど、冷静に考えたら初対面で悪評まみれのミツバと平気で会話できる時点で2人とも常人じゃないんですよね……。
肝が据わってるとかそういうレベルじゃないです。
3人とも将来は違う道を歩みそうですけど、敵対だけはしないでほしいですね……。
しそうだな……。
そしてニコ所長もだいぶ愉快なキャラクターしてましたね笑
分かりやすく頭のネジは飛んでいますし、さらに全面的にミツバのバックアップをしそうなのが恐ろしいです。
ミツバとニコ所長のバディは見たいですけど見たくないですね笑
今後どうなっていくのかが非常に楽しみです。

読みやすさ

予想していたより何倍も読みやすかったです。
というのも本作の語り部?であるミツバの喋り方が短く、とてもテンポが良いんですよね。
軽快なリズムでサクサク物語が進むので、とても読みやすいと感じました。
ページ数も324ページと程よく、ファンタジー作品の中でもかなり読みやすい部類だと感じたので、気になった方は是非読んでみてほしいです。

まとめ

総合評価

ストーリー
★★★★★★★★
8/10
キャラ
★★★★★★★★★
9/10
読みやすさ
★★★★★★★★★
9/10

こんな人におすすめ!

最高にダークなファンタジー作品が好きな人
狂気を孕んだ主人公が好きな人
テンポの良い文章とストーリーが好きな人

最後に

リュウ
リュウ

今回はMFブックスより『みつばものがたり』について書きました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

みつばものがたり 1 呪いの少女と死の輪舞(ロンド)
狂気と踊れ。 『この世界は、私のために回っている――』 謎の万能感とともに永い眠りから醒めた少女ミツバ。 しかし、継母はミツバの覚醒を快く思っていなかった。継母の策略で、ミツバは貴族名を取り上げられたあげく、士官学校に入学することになってしまう。…

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