皆さんこんにちは、リュウです。
今回は電撃文庫様より『アマルガム・ハウンド』について書かせていただきます。
『アマルガム・ハウンド』ってどんな作品?
『アマルガム・ハウンド』は著者「駒居未鳥」、イラストレーター「尾崎ドミノ」で贈られる、クライムサスペンス作品です。
著者の駒居未鳥先生はこの作品でデビューされた作家さんですね。
Vtuberとしても活動されていて、「ゲーム実況」や「歌ってみた」などを出されています。
こまさんの歌声すごく綺麗なんですよね!
下にお気に入りの動画のリンクを貼っておくので、よければ聴いてみてください!
イラストレーターの尾崎ドミノ先生は他にも、同じく電撃文庫様より発売されている『死なないセレンの昼と夜』のイラストも担当されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。
『死なないセレンの昼と夜』の紹介記事はこちら
尾崎先生のイラスト本当に大好きなんですよね……
『アマルガム・ハウンド』の世界観にもすっごく合っていました!
用語解説
自律型魔導兵器
魔術と科学の融合によって生まれた戦略兵器群。
アマルガム
自律型魔導兵器の一種。
泥人形に似た色合いで簡素な人型を取り、戦艦級の主砲を担ぎ、どんな地形、どんな攻撃にも耐えて進攻し、一切の補給を必要としない巨大歩兵として最前線で重宝されている。
体内にコアを持ち、コアさえ無事ならいくらでも再生するという能力も持つ。
ハウンド
「能力が高いほどコアは巨大化する」という法則を無視し、人型にまで小型化することに成功した特別なアマルガム。
感情は存在せず、自らが主人と認識した者の命令を遵守する戦闘兵器。
当然身体能力もかなり高く、少女の姿でも難なく任務をこなすことができる。
メインキャラを4文でサクッと紹介
テオ・スターリング
本作の主人公で、28歳の青年。
現在は捜査局刑事部で働いているが、元は陸軍の伍長。
家族をアマルガムによって亡くした過去を持つため、イレブンに苦手意識を抱いている。
堅物で、決して仲間を見捨てない性格。
イレブン
本作のメインヒロイン?で、テオのパートナーとなったアマルガム。
アマルガムの人型モデル「ハウンド」11号なため、イレブンと呼ばれている。
デフォルトでは10代半ばの少女のような見た目をしているが、その正体は見た目・性格を自在に変えることができる戦闘兵器。
テオの命令に忠実に従い、彼の役に立つことを1番の目的として行動する。
トビアス・ヒルマイナ
テオと同じ捜査局刑事部に所属する人物で、テオの先輩。
空襲で左腕を失ったため、現在の左腕は合成義体。
視野が広く、危うい関係のテオとイレブンによく気を配っている。
温厚で大人な、頼れるチームの最年長。
エマ・カナリー
テオ、トビアスと同じ捜査局刑事部に所属している女性捜査官。
銃火器の扱いに長けている魔導士で、魔術的なアプローチから事件解決に貢献するのが得意。
イレブンのことを可愛い後輩だと思っており、オシャレなどをさせて楽しんでいる。
明るい性格で、チームのムードメーカー的存在。
あらすじ
だがその存在は戦争終結後も消えることはなく、アマルガムを利用した凶悪犯罪が発生するようになってしまった。
それに対処するため、刑事部はアマルガム事件専門の対策チームを発足。
捜査官のテオ・トビアス・エマ、そして諜報部から派遣された謎の少女がメンバーに選ばれた。
だがその謎の少女・イレブンこそがアマルガムの中でも特別に造られた「ハウンド」で――。
家族をアマルガムによって亡くしたテオは、最初こそイレブンの扱いに戸惑っていたものの、彼女とバディを組み、様々な事件を乗り越えることで徐々に絆を深めていく。
主人と猟犬。
歪な関係の2人が凶悪犯罪に挑む、胸躍るクライムサスペンスが今ここに!
感想
表紙が好みすぎて買いました!
中身もすっごく面白かったので大満足です!
まずはストーリーの感想から。
捜査官のテオとアマルガムのイレブンがタッグを組み、チームのメンバーと協力しながら凶悪犯罪を解決する物語ですね。
結構人が死ぬドキドキ感満載のクライムサスペンス、戦闘兵器であるイレブンの迫力満点のバトルシーン、だんだんと絆を深めていくテオとイレブンの関係と、どの要素も高水準で面白かったです。
また、一見相性が悪そうなテオとイレブンが、互いに相手のおかげで成長していたのもすごく良かったですね。
家族をアマルガムのせいで亡くし、その悪夢を毎日と見続けているテオが、感情はないものの自分のために動いてくれるアマルガムのイレブンを前に、だんだんと過去のしがらみから抜け出す様子、
兵器として戦闘に必要なことしか学ばなかったイレブンが、テオと出会って「人に寄り添うこと」や「アイスの食べ方」など、戦闘に不必要なことを学んでいく様子に心温まりました。
次にキャラの感想。
イレブンのキャラがとにかく良かったですね。
戦闘シーンで兵器としてめちゃめちゃカッコいい姿を見せたかと思えば、トビアスとエマに人間扱いされて戸惑っていたりと、兵器ながら人間らしいギャップもあってとても可愛く感じられました。
もちろんテオやトビアス、エマなど人間勢もそれぞれが自分の出来るところで活躍していて、イレブンのワンマンチームではなく‟4人のチーム”になっていたのが、すごく好印象でした。
最後に読みやすさ。
文章自体は読みやすかったのですが、世界観や設定が複雑で専門用語も多かったので、読むのに時間がかかってしまいました。
ですが面白いことには変わりないので、2巻も引き続き読んでいこうと思います。
総合評価
ストーリー
★★★★★★★★★
9/10
キャラ
★★★★★★★★★
9/10
読みやすさ
★★★★★★
6/10
こんな人におすすめ!
・人間×人外のバディが好きな人
・クライムサスペンス作品が好きな人
・少女型兵器が好きな人
今回は電撃文庫様より『アマルガム・ハウンド』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。
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