この苦味がクセになる! 『‟文学少女”と死にたがりの道化』を紹介させていただきます。

ラノベ紹介

皆さんこんにちは、リュウです。
今回はファミ通文庫様より『‟文学少女”と死にたがりの道化』について書かせていただきます。

『‟文学少女”シリーズ』ってどんな作品?

『‟文学少女”シリーズ』は著者「野村美月」、イラストレーター「竹岡美穂」で贈られる、ミステリアス学園コメディです。
2006年からファミ通文庫様より展開されていて、全16巻(本編全8巻、短編集全4巻、外伝全4巻)をもって2011年に完結しました。
今回紹介させていただく『‟文学少女”と死にたがりの道化』はこのシリーズの第1巻に当たります。

著者の野村先生は他にも、同じくファミ通文庫様より『むすぶと本。シリーズ』や、『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師な件』などの作品も出されています。

僕はどれも未読なのですが『‟文学少女”シリーズ』がかなり刺さったので、これらの作品も今度買おうと思います……!

イラストレーターの竹岡先生は他にも、ファンタジア文庫様より発売されている『黄昏色の詠使い』や、電撃文庫様より発売されている『ただ、それだけでよかったんです』などの作品のイラストも担当されています。

竹岡先生は『黄昏色の詠使い』で知ったのですが、本当に色使いが上手いんですよね……!
特に髪の描き方が大好きです!

『黄昏色の詠使い』について詳しく知りたい方はこちら⇒『黄昏色の詠使い』を紹介させていただきます。 | リュウのサブカル日記 (ryuunosabukarunikki.com)

メインキャラを4文でサクッと紹介

井上 心葉いのうえ このは

本作の主人公で、高校2年生の少年。
中学3年生の頃に「井上ミウ」というペンネームで×億円以上稼いだ元天才覆面作家。
1冊の本しか出さないまま引退し、今は文芸部として活動している。
平穏と平凡を愛している、控えめな性格。

天野 遠子あまの とおこ

本作のメインヒロインで、高校3年生の少女。
物語を食べちゃうくらい・・・・・・・・深く愛している本物の‟文学少女”で、2人しかいない文芸部の部長。
心葉にはお腹が空いた時に物語を書いてもらっている(お気に入りは甘い味がする恋愛小説)。
能天気な性格で、いつも心葉を振り回している。

竹田 千愛たけだ ちあ

文芸部に依頼をしに来た高校1年生の少女。
依頼内容は「あたしの恋を叶えてください!」というもの。
恋のお相手は弓道部の男の子。
ドジで天然で、距離感の近い犬系女子。

あらすじ

聖条学園の文芸部に所属している井上心葉と、天野遠子。
そんな彼らに突如として依頼が舞い込んでくる。
その依頼は私の恋を叶えてほしいというもので、心葉がラブレターを代筆することに。
以来通りに毎日ラブレターを代筆していた心葉だが、徐々にある違和感を覚え始めて――。

感想

シノミヤユウさんの推し作ということで、気になったので読ませていただきました!
まずはストーリーの感想から。
なかなか苦くて重い話でしたね……笑
公式さんのあらすじは「口溶け軽めでちょっぴりビターなミステリアス学園コメディ」と書いてあるのですが、正直「軽め?ちょっぴり?コメディ?」と思っちゃいました笑
ある程度の苦みは覚悟してから読んだ方がいい作品ですが、その面白さは保証します!
どんどん謎が深まっていく展開に、多くのミスリード、そして二転三転とする真実とミステリー作品としてかなり完成度が高かったです!
本作は太宰治の『人間失格』がテーマになっているのですが、『人間失格』を読んでいない僕でも楽しめたので、読んでいる方なら更に楽しめると思います!

次にキャラの感想。
読み始めてから7ページ目でヒロインの遠子先輩が本を破って食べ始めたので頭が?でいっぱいになりました……笑
能天気でトラブルメイカーなヒロインと、その娘に振り回される主人公という構図が個人的に大好きなので、自然と2人に好感が持てたのが良かったですね。
元々のキャラ設定では遠子先輩はクールで殺伐としたキャラだった、というお話には驚きました笑
どのキャラも個性があり、魅力的ですが、個人的な推しは今のところ主人公の心葉くんです!

最後に読みやすさ。
キャラ同士の軽快なやり取り、心情の描写が多くあるという点で、多少読みやすくなっていましたね。
しかし『人間失格』をテーマにしているだけあって、ラノベにしてはやっぱり難しい方だと感じました。

総合評価

ストーリー
★★★★★★★★★
キャラ
★★★★★★★★
読みやすさ
★★★★★★★

こんな人におすすめ!!

ミステリー作品が好きな人
美しく、お洒落な作品が好きな人
『人間失格』が好きな人

今回はファミ通文庫様より『‟文学少女”と死にたがりの道化』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

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“文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】
「どうかあたしの恋を叶えてください!」それは単なる恋文の代筆のはずだったが…… 天野遠子・高3、文芸部部長。自称“文学少女”。彼女は、実は物語を食べる妖怪だ。水を飲みパンを食べる代わりに、本のページを引きちぎってむしゃむしゃ食べる。でもいちばんの…

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