数学×ラブコメの超傑作 『君と紡ぐソネット』を紹介します。

ラノベ紹介
リュウ
リュウ

皆さんこんにちは、リュウです。
今回紹介するのは講談社ラノベ文庫様より発売されている『君と紡ぐソネット』!
とても素晴らしい作品でしたので、最後まで読んでくださると嬉しいです!

『君と紡ぐソネット』ってどんな作品?

『君と紡ぐソネット』は著「暁社夕帆あきやしろゆうほ」、イラスト「フライ」で贈られる数学×ラブコメ作品です。
第12回講談社ラノベ文庫文庫新人賞で〈優秀賞〉を受賞し、2022年の9月に初版が発売されました。

著者の暁社夕帆先生はこの作品でデビューされた作家さんですね。

リュウ
リュウ

新人作家さんですがスト―リーも文章もすっごく良かったので、暁社先生はこれからどんどん有名になっていくと思います……!
次回作も絶対読みます!

イラストを担当されたフライ先生は他にも、ガガガ文庫様より発売されている『弱キャラ友崎くん』や、GA文庫様より発売されている『痴漢されそうになっているS級美少女を助けたら隣の席の幼馴染だった』などの作品のイラストも担当されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。

リュウ
リュウ

フライ先生の絵は一目見ただけで「あ!フライ先生の絵だ!」ってなるからすごいですよね笑
『君と紡ぐソネット』の作風にもすごく合っていました!

メインキャラを4文でサクッと紹介

関 数馬せき かずま

本作の主人公で、進学校である立式学院高校の3年生。
理系なのに数学が大の苦手で、学校の定期テストでは常に学年最下位の座を争ってしまっているほど。
しかし隣りの席の才媛・志村有理に憧れを抱いており、彼女(の学力)に少しでも近づくため、《数学の神様》と共に数学の勉強を本気で取り組むことに。
数学は苦手だが数学が嫌いというわけではなく、むしろ難しい問題を考えたりすることは好きというタイプの人物。

高木 環たかぎ たまき

数馬に数学を教えることになった《数学の神様》
神様というのは愛称などではなく、夕方に正則神社でお賽銭を完全数になるように入れ、思いっきり「数学が得意になりたい」と願った場合にのみ呼ぶことができる本物の神様。
そしてこの条件を偶然達成した数馬と出会い、契約を結んだことで彼のスマホに憑りついた。
神様なのだがその姿はまんま女子中学生で、話し方も子供っぽくて可愛い。

志村 有理しむら ゆうり

本作のメインヒロインで、数馬の憧れの人物。
その圧倒的な数学力で、他生徒からは「女王」の愛称で親しまれている。
高2の冬時点で塾にも通わず東大数学で合格者平均点をたたき出しており、定期テストでも当然1位……だった、今までは。
誰にでも友好的に話しかける親しみやすい性格で、男女問わず人気があるすごく良い人。

掛谷 圏かけや かこい

季節外れの6月に立式学院高校に転校してきた謎の転校生。
転校直後に行われた定期テストで、有理ですら完答したことのない‟満点防止のためのボーナス問題”を完答し、満点で学年1位を奪った天才を超える天才。
容姿端麗な長身の美人だが口数は少なく、クラスでは浮いてしまっている。
だがそんな彼女はめきめきと数学の点数を伸ばす数馬にどうやら興味があるようで……?

あらすじ

高校三年生の関数馬は、理系なのに大の数学音痴。
一方で、憧れのクラスメイト・有理は「数学の女王」と呼ばれる才媛。
彼女には、「自分より数学ができる人としか付き合わない」という噂も……!
有理とデートするチャンスを得た数馬の前に立ち塞がる期末試験。
藁にもすがる思いで、数学の神様がいるという神社を訪れる数馬。   
夕日が世界を赤く染める時、必死の願いに応える声が響く――。

「ねぇ、数学が得意になりたいの?」

謎の天才中学生・環に数学を習う中、近づいていく有理との距離。
そんな数馬の前に現れた、もう一人の天才美少女の目的とは――?
第12回講談社ラノベ文庫新人賞<優秀賞>は異色の数学ラブコメ!

Amazonのあらすじより

感想

ラノベブロガーの大先輩夏鎖さんに買ってもらった作品ですね!ありがとうございます!
(夏鎖さんのブログはこちら
めっちゃくちゃ面白かったので大大大満足です!

 

まずはストーリーの感想から。
本作は数学音痴の主人公が憧れの人に近づくため、ひょんなことから出会った神様と共に数学の勉強をする、といったストーリーなのですが、とにかくテンポがいいんですよね。
神様との出会い、ヒロインとのデートのために行う猛勉強、接近してくる謎の超天才転校生、見えてきた東大への道、明かされる真実。
読み進めるごとに主人公の成長と青春が感じられて、300ページの1巻完結作ですが読了後にはものすごい余韻に浸れました。
まさか体育祭や文化祭、スポーツ大会なんかの派手なイベントの描写はなしに、定期テストや模試などの、言い方は悪いですが地味でフォーカスされないイベントだけをテーマにしてここまで人を熱くさせる作品が存在するとは……。
勉強をテーマにしている作品はほとんど読んだことなかったので衝撃的でした。
『君と紡ぐソネット』という読了前は意味の分からなかったタイトルが、読了後にはとても美しい意味を帯びるように工夫されていたのもすごく良かったです。
あと本作の楽しみ方として「作中に出てくる数学の問題を主人公になった気持ちで解く」というのもありましたね。
僕も数Ⅲまでちゃんと授業受けてた民なのでいけるかな?と思ってましたが結局序盤に出てきたボーナス問題1問しか解けませんでした笑
でも読んでてすごく楽しかったです!

次にキャラの感想。
こちらも文句なしですね。
主人公・数馬はすごい努力家で読めば読むほど好感が持てるような人物でしたし、中学生の神様・環は無邪気で可愛いですし、メインヒロイン・有理は文字通りの優等生って感じですがその中にちょっとした茶目っ気といたずらな笑顔が隠れてて大好きですし、超天才美少女・圏はクールな反面熱い気持ちも持っていて、終盤で一気に好きになってしまいました。
個人的に1巻完結作の弱点として「エピソードを盛りづらいからキャラが立たない」というのがあると思っているのですが、この作品においてはそれが全然感じられませんでした。
明確な悪意を持ったキャラがいないのもすごく良かったですね。
終始ストレスフリーな状態で読むことができました!

最後に読みやすさ。
新人さんとは思えない、とても読みやすい文章でした。
数学がテーマということで手に取りづらさはあるかもしれませんが、解説が丁寧に書かれているので理系の方はもちろん、文系の方でも楽しめると思います!
300ページの1巻完結作なので、「サクッと読める名作が知りたい!」という方には全力でおすすめしたい1冊です!

総合評価

ストーリー
★★★★★★★★★
9/10
キャラ
★★★★★★★★★
9/10
読みやすさ
★★★★★★★★★
10/10

こんな人におすすめ!

異色の数学ラブコメに興味がある人
SF(すこしフシギ)青春ものが好きな人
これから受験を控えている

リュウ
リュウ

今回は講談社ラノベ文庫様より『君と紡ぐソネット』について紹介しました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。
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君と紡ぐソネット ~黄昏の数学少女~ 【電子特典付き】
高校三年生の関数馬は、理系なのに大の数学音痴。一方で、憧れのクラスメイト・有理は「数学の女王」と呼ばれる才媛。彼女には、「自分より数学ができる人としか付き合わない」という噂も……! 有理とデートするチャンスを得た数馬の前に立ち塞がる期末試験。…

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