ラブもバトルも全てが良い! 『月の白さを知りてまどろむ』を紹介させていただきます。

ラノベ紹介
リュウ
リュウ

皆さんこんにちは、リュウです。
今回はDREノベルス様より『月の白さを知りてまどろむ』について書かせていただきます。

『月の白さを知りてまどろむ』ってどんな作品?

『月の白さを知りてまどろむ』は著「古宮九時」、イラスト「新井テル子」で贈られる、恋愛ファンタジー作品です。

著者の古宮九時先生は他にも、電撃の新文芸様より『Unnamed Memory』や、『Babel』などの作品も出されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。

リュウ
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特に『Unnamed Memory』は先日アニメ化も決まった超人気作ですね!
僕はまだ未読なのですが、アニメ化決定のPVを見てめちゃめちゃ読みたくなったので来年にはなんとか手を出したいです……!

イラストを担当された新井テル子先生は他にも、富士見L文庫様より発売されている『あやかし双子のお医者さん』や、『白豚妃再来伝 後宮も二度目なら』などの作品のイラストも担当されています。

リュウ
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新井テル子先生の描くキャラは男も女もお顔が最高に綺麗なんですよね……!
『月の白さを知りてまどろむ』の世界観にもピッタリ合っていました!

用語解説

アイリーデ

本作の舞台で、酒と芸楽と聖娼の街と呼ばれる大陸最古の享楽街。

不思議な異能を持つ女性たちの総称。
アイリーデにはこの「巫」と呼ばれる女性は1人しかいない。

神供三家

遠き昔、神が国を守る対価として要求した『酒』『音楽』『人肌』
これらを神に捧げた者たちの系譜。
アイリーデにおいてこの三家は畏怖の対象であり、特別な存在。

化生

ほとんどの人間には見えない薄い影のような存在で、赤い目が特徴的。
他の場所では鳥獣の姿形をしているが、アイリーデに発生する化生は人の姿形をしている。
人に危害を加えるため、これらの討伐を生業とする「化生斬り」という者たちも存在する。

キャラを4文でサクッと紹介

シシュ

本作の主人公で、21歳の青年。
「街を見てきておくれ」という王の命により王都からアイリーデにやってきた。
化生が見える体質で、アイリーデでは化生斬りとして就職。
誠実で優しいが、生真面目で冗談が通じない堅物タイプでもある。

サァリ

本作のメインヒロインで、16歳の少女。
神供三家の月白に属する者で、半年前に妓館『月白』を継いだアイリーデ唯一の巫。
身体能力は普通の少女とそう変わらないものの、巫の力を使えば化生の動きを制限することができるため、化生斬りの補助役として戦闘を共にしている。
神供三家の一員として大人びたところはあるものの、時折見せる年相応の可愛らしい振る舞いが印象的な人物。

トーマ

神供三家のラディ家に属する27歳の青年。
サァリとは幼い頃からの仲で、彼女から全幅の信頼を寄せられている。
飄々としている部分もあるが実際はかなりの切れ者で、頼れるお兄さんといった感じ。
面倒見が良い分人の反応を楽しむタイプで、とにかく生真面目なシシュを気に入っている。

アイド

アイリーデにいる5人の化生斬りのうちの1人で、25歳の青年。
歳は離れているがサァリの幼馴染で、彼女のことが好き。
そのためサァリに信頼されていて距離も近いトーマを目の敵にしている。
気分屋で軽薄そうな雰囲気はあるものの、化生斬りとしての腕は確か。

あらすじ


「月白の主が選ぶ客は――生涯でただ一人です」
神に捧げられた美酒と芸楽と聖娼の街アイリーデ。そこには大陸中から多くの客が集まり、だがその一方で人を害する《化生》が密やかに存在していた。
――神話正統の妓館「月白」の主でありながら、化生を捕らえる巫女である少女サァリと、王都からやって来た化生斬りの青年シシュ。二人の出会いと前後して、街には不穏な影が差し始める。
webで人気を博した神話と人を巡る物語。第二譚までを収録して待望の書籍化!

Amazonより

感想

古宮先生のレビュアーキャンペーンで読ませていただきました!
全体的にめちゃめちゃ好みの作品だったので大満足です!

まずはストーリーの感想から。
本作はアイリーデという街を舞台に展開される恋愛ファンタジー作品なのですが、恋愛要素ファンタジー要素バトル要素、その全てが見事に嚙み合っていましたね。
恋愛要素としては、生真面目すぎる主人公・シシュに最初は戸惑っていたものの、その優しさに触れてだんだんと惹かれていくヒロイン・サァリの様子、サァリと関わりを深めていくうちに自分では気づかないほどゆっくりと彼女を大切に思うようになっていくシシュの様子が丁寧に描かれていて、読みながらニヤニヤが止まりませんでした笑
ファンタジー要素としてはとにかくもう世界観が本当に綺麗で……。
舞台が1000年以上の歴史を持つ享楽の街ということで、なんか文章からお酒の甘ったるいような匂いが感じられたり、真っ暗な夜の中で煌々と輝く館の様子がありありと想像できるんですよね。
なので僕はずっと脳内で『千と千尋の神隠し』に登場する街並みを想像しながら読み進めていました。(もしかしたら全然解釈違いかもしれませんが……。)
バトル要素としての化生VSシシュ&サァリの戦いも本当にカッコよく、それだけにこの2人のバディ戦はもうちょっと見ていたかったですね……!
終始楽しみながら読むことができたので、2巻ももちろん買わせていただきます!

次にキャラの感想。
本作は魅力あふれるキャラが数多く登場しますが、その中でもやっぱりシシュとサァリは段違いに良いキャラしてましたね。
戦闘の際はこれ以上ないくらいカッコいいのに、時折その生真面目すぎる性格故に天然ボケをかますシシュ。
大人しそうに見えて意外と行動力に溢れているし、そしてそれが原因でちょくちょくピンチに陥るサァリ。
やはりギャップのあるキャラは見ていて飽きませんね笑
2人のことは読み進めれば読み進めるほど、どんどん好きになっていきました!
あとは優しそうに見えて腹に一物抱えているように見えて実は本当に優しいだけ?な王様もかなり好きなキャラなので、2巻でもバンバン登場してほしいです!

最後に読みやすさ。
ガチガチに設定が練られているファンタジー作品ですが、やはりベテラン作家さんなだけあってすごく読みやすかったですね。
そこそこ人が死にますし、多分これからもどんどん死んでいく気がするので「人死にが出る作品なんて絶対ムリ!」という方にはおすすめできかねますが、それ以外の方にはぜひとも読んでみてほしい1冊です!

総合評価

スト―リー
★★★★★★★★
9/10
キャラ
★★★★★★★★★
9/10
読みやすさ
★★★★★★★★
8/10

こんな方におすすめ!

恋愛ファンタジー作品が好きな方
美しく重厚な世界観の作品が好きな方
読み応え抜群の作品が好きな方

リュウ
リュウ

今回はDREノベルス様より『月の白さを知りてまどろむ』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

月の白さを知りてまどろむ
神に捧げられた享楽街で、堅物青年と少女娼妓は出会う―― 人の意志と覚悟を問う、異類婚姻譚 「月白の主が選ぶ客は――生涯でただ一人です」 神に捧げられた美酒と芸楽と聖娼の街アイリーデ。そこには大陸中から多くの客が集まり、だがその一方で人を害する《化…

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