皆さんこんにちは、リュウです。
今回は富士見ファンタジア文庫様より『純白令嬢の諜報員』について書かせていただきます。
『純白令嬢の諜報員』ってどんな作品?
『純白令嬢の諜報員』は著者「桜生 懐」、イラストレーター「ファルまろ」で贈られる、転生ファンタジー作品です。
2022年3月現在、1巻のみ発売されています。
著者の桜生先生にとってのデビュー作で、第34回ファンタジア大賞では《金賞》を受賞しました。
イラストレーターのファルまろ先生は他にも、同じく富士見ファンタジア文庫様より出されている『始まりの魔法使い』や、モンスター文庫様より発売されている『必勝ダンジョン運営方法』などの作品のイラストも担当されています。
メインキャラを4文でサクッと紹介
ラプター
本作の主人公で、某国最高峰の諜報員。
男女問わず籠絡させるほどの美貌の持ち主で、全ての能力に秀でている超人。
『薄幸のロザリンド』という物語に魅入られ、本編はもちろん、外伝・スピンオフ・限定版のショートショート・果ては作者のインタビューまで完全記憶している。
普段はクールで冷徹だが、ロザリンドを前にすると限界オタクと化す。
ロザリンド
『薄幸のロザリンド』の主人公で、貴族の少女。
‟日光病”という忌み嫌われる病気に罹っていたことから、10歳にも関わらず地下牢に幽閉され、家族全員から虐待を受けていた。
物語中のロザリンドは最後まで救われることはなく、最終巻では「何で私は生まれてきたんだろう?」という言葉を残して崖へ身投げしてしまった。
その壮絶な過去から人を信じれなくなってしまったが、徐々にラプターとニシャに心を開いていく。
ニシャ
スラム街で一人だったところをラプターに保護され、それ以来彼を「マスター」と慕うように。
『薄幸のロザリンド』内では唯一、ロザリンドの良き友人となった。
ロザリンドより2歳年上で、彼女のことを‟ロザリー”と呼び、妹のように可愛がっていた。
あらゆることに対しての才能があり、ラプターに「自分の後継者になれる」と言わしめるほどの天才少女。
ルイス
無能がほとんどを占める敵陣営唯一の有能。
『薄幸のロザリンド』内では大した活躍もせずに処刑された男だが、設定資料集では【相当の剣の技量と明晰な頭脳と鋭い直感を持つ男】とされている。
実際に作中で唯一、ラプターを警戒していた。
宿命論者で、重要なことは全てコイントスで決める。
あらすじ
某国で最高峰の諜報員だったラプターが死後転生したのは、彼を魅入らせ、絶望させた『薄幸のロザリンド』の世界だった。
だからこそ彼は決意する。
「この世界では絶対にロザリンド様を悲劇に遭わせない――。私があんな結末変えてみせる」
本来持ち得ないはずの知識と、自前の諜報技術でハッピーエンドを掴み取れ!
審査員絶賛の謀略ファンタジーがここから始まる!
感想
ファンタジア大賞の《金賞》として多くの方が感想をあげていた作品。
発売から2ヵ月たった今、ようやく読めました……。
まずはストーリーの感想から。
物語の中に入るタイプの転生ファンタジーでしたね。
さすが金賞、これぞ金賞といった面白さでした!
持ち前の諜報技術に加え、読者でしか知り得ない情報を武器に、ロザリンドを害する奴らを片っ端から粛清する展開はかなりスッキリしました!
圧倒的実力で無能な貴族どもに復讐するような作品が好きな人なら、本作はきっと気に入ると思います!
次にキャラの感想。
ラプターのキャラがとにかく良い!!
ロザリーヌとニシャ以外の人物は全て有象無象と断ずるほどクールで冷徹なのに、ロザリーヌを前にすると限界オタクのようになるというギャップが最高でしたね。
またロザリーヌの、壮絶な過去を乗り越えてだんだんラプターとニシャに心を開いていく姿には心温まりました。
ニシャも慕っているラプターの期待に応えようと、一生懸命奮闘していたのが本当に可愛らしかったです。
主人公は最高にカッコよく、ヒロインは2人とも最高に可愛く、敵はムカつく奴らばかりと正に理想的なキャラの集まりでした。
最後に読みやすさ。
謀略ファンタジーと聞くと少し難しそうに思われますが、実際はそんなに難しくなかったですね。
グダグダせず、テンポよくお話が進むのですらすらと読むことが出来ました!
1巻で綺麗にまとまっていましたが、もし2巻が出れば買おうと思います!
総合評価
ストーリー
★★★★★★★★★
キャラ
★★★★★★★★★★
読みやすさ
★★★★★★★★
こんな人におすすめ!
・転生ファンタジーが好きな人
・主人公が無双する作品が好きな人
・スカッとする作品が好きな人
今回は富士見ファンタジア文庫様より『純白令嬢の諜報員』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。