隠れた天才が今羽ばたく――! 『顔さえよければいい教室』を紹介させていただきます。

ラノベ紹介

皆さんこんにちは、リュウです。
今回は富士見ファンタジア文庫様より『顔さえよければいい教室』について書かせていただきます。

『顔さえよければいい教室』ってどんな作品?

『顔さえよければいい教室』は著者「三河ごーすと」、イラストレーター「necomi」で贈られる、学園エンタメ作品です。

著者の三河先生は他にも、MF文庫様より『自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?』や、『義妹生活』などの作品も出されています。
※書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。

この作品について詳しく書いたブログはこちら⇒『義妹生活』を紹介させていただきます。 | リュウのサブカル日記 (ryuunosabukarunikki.com)

イラストレーターのnecomi先生は他にも、講談社ラノベ文庫様より発売されている『双子喫茶と悪魔の料理書』や、角川スニーカー文庫様より発売されている『逝きかけ英雄講師の最終講義』などの作品のイラストも担当されています。

メインキャラを4文でサクッと紹介

池袋 楽斗いけぶくろ がくと

本作の語り部で、18歳の少年。
妹が天才という点を除けばごく普通の一般人で、自称マネージャー。
生活力皆無の妹の世話をせっせと焼いているが、実は楽斗自身もそこまで生活力が高いわけではない。
とにかく楽して稼ぐことが好きで、そのためだったらなんだってやるような人物。

池袋 詩歌いけぶくろ しか

本作の主人公で、16歳の少女。
中学からの引きこもりで、今は顔を隠してVバーチャル Singerの「Seeker」として活動している。
音の中に‟”を、曲の中に‟”を視ることができるという類稀な才能の持ち主。
常にだらけきっており、生活のほとんどのことは兄である楽斗に一任している。

秋葉原 麻奈あきはばら まな

池袋兄妹と同じミュージシャン学科で、彼らの初めての友人。
美男美女ひしめく繚蘭高校の中では珍しく‟ふつう”な容姿をしており、髪も一切染めていない。
色々と器用な人物で、おそらく作中で最も世渡りが上手い。
本業は作曲で、今は創作の神が降りてくるのを待っているらしい。

狛江 乃輝亜こまえ のきあ

池袋兄妹と同じミュージシャン学科で、「五線譜の王子様」の異名を持つ。
作曲家で、後述する渋谷エリオとは中学の頃からのタッグ。
赤毛の超イケメン男子で、相手が誰でも気さくに話しかける陽キャ。
自分に一切なびかない詩歌のことが気になっている。

渋谷 エリオ

池袋兄妹と同じミュージシャン学科で、「6オクターブの歌姫」の異名を持つ。
高1でメジャーデビューが決定している、超実力派シンガー。
自分に絶対的な自信を持っている女王様タイプで、乃輝亜の興味を引いている詩歌のことをよく思っていない。
とにかく真っすぐで、自分の‟顔”を何よりも大事にしている。

あらすじ

ネット上でVSingerとして活躍している妹の詩歌と、それを支える兄の俺。
そんな俺たちはとある人物にスカウトされ、市立繚蘭高校に通うことになる。
音楽、ダンス、ファッション、あらゆる天才が集まるそこは、美男美女であることが最低条件というとてつもない学校だった――
そんな「顔さえよければいい教室」で俺たちは最弱だ。
だけどまだ誰も知らない。
音の中に‟”を、曲の中に‟”を視ることができる天才の中の天才がいることを――!
その歌声で常識を覆せ!
詩歌(と俺)の伝説が今始まる!

感想

超ベテラン作家三河ごーすと先生の新作ですね!
あらすじと表紙が発表された時からずっと楽しみにしてました!

まずはストーリーの感想から。
外見至上主義の学園で田舎者と舐められていた主人公たちが、努力と才能で下剋上を起こす物語です。
学校で配信用のアカウントを作成し、放課後に配信活動を行い、その配信の再生回数イイネ数投げ銭金額などをもとに生活費が支給されるという繚蘭高校の制度が非常に面白かったですね。
歌ってみたをしたり、踊ってみたをしたり、それらの視聴回数をまとめた動画を作ったり、各々個性を活かして‟数字”を稼いでいたのがとても印象的でした。
また、ド底辺だった主人公たちが様々な工夫を凝らし、どんどん再生回数やイイネ数を伸ばしていく過程は読んでいて気持ち良かったですし、僕自身共感できる部分も多くあったので一気に物語に引き込まれました。
いや本当に数字を伸ばすのって大変なんですよ……
僕のブログも開設から約8ヶ月、改良に改良を繰り返してやっとそこそこの方に見てもらえるようになりました(苦笑)
終盤の展開も非常に熱く、本作における‟”の意味が分かった際には鳥肌がブワッときたので、是非未読の方は読んで確かめてみてください!

次にキャラの感想。
1巻時点でなかなか多くのキャラが登場しましたね。
どのキャラも個性が光っていて、非常に魅力的でした。
主人公兄妹ももちろん好きだったのですが、個人的に再推しは乃輝亜くんですね。
最初は少し苦手だったのですが、軽めな口調と甘いマスクの裏に純粋で素直な気持ちが隠れているのに気づいてからは一気に好きになってしまいました!
やっぱりギャップ萌えは性別問わず最高っすね笑

最後に読みやすさ。
いつも通り三河先生の文章はめっちゃ読みやすいですね……!
触れたことのないジャンルの作品で読む前は少し不安でしたが、スラスラと読むことができました!
音楽に疎い方でも問題なく楽しめると思います!

総合評価

ストーリー
★★★★★★★
7/10
キャラ
★★★★★★★★
8/10
読みやすさ
★★★★★★★★★
9/10

こんな人におすすめ!

下剋上物語が好きな人
音楽系の作品が好きな人
共依存兄妹が好きな人

今回は富士見ファンタジア文庫様より『顔さえよければいい教室』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

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顔さえよければいい教室 1.詩歌クレッシェンド
大人気タッグが贈る、天才たちによる人気獲得学園バトル。  音楽、ダンス、ファッション――あらゆる分野の天才が集う芸能学校・私立繚蘭高校。  だがその実態は、「顔」をはじめとした外見ですべての評価が左右される教室だった。  俺の妹・池袋詩歌はヒキコ…

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