鮮やかすぎるタイトル回収! 『賭博師は祈らない』を紹介させていただきます。

ラノベ紹介

皆さんこんにちは、リュウです。
今回は電撃文庫様より『賭博師は祈らない』について書かせていただきます!

『賭博師は祈らない』ってどんな作品?

『賭博師は祈らない』は著者「周藤蓮」、イラストレーター「ニリツ」で贈られる、ファンタジー作品です。
第23回電撃小説大賞では《金賞》を受賞しました。
ちなみに《大賞》は『86ーエイティシックスー』『君は月夜に光り輝く』でした。この年強すぎ。

※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます

著者の周藤蓮先生は他にも、同じく電撃文庫様より『吸血鬼に天国はない』や、『明日の罪人と無人島の教室』などの作品も出されています。

イラストレーターのニリツ先生は他にも、GA文庫様より発売されている『処刑少女の生きる道』や、MF文庫様より発売されている『僕たち、私たちは、『本気の勉強』がしたい。』などの作品のイラストも担当されています。

メインキャラを4文でサクッと紹介

ラザルス・カインド

本作の主人公で、賭博で生計を立てている若き賭博師。
誰の恨みも買わずに長く生き残るため、‟負けない” ‟勝たない”ことを信条としている。
だがある日ディーラーのミスにより勝ちすぎてしまい、勝ち分を還元するために仕方なく奴隷を購入することに。
「どうでもいい」が口癖の、常に無気力な人物。

リーラ

本作のメインヒロインで、ラザルスに買われた奴隷の少女。
異国から連れてこられた人物なので褐色の肌をしており、反抗できないように喉を焼かれている。
表情も乏しく、声も出せないことから意思疎通が難しいものの、ラザルスの下で教育を受けながらメイドとして働くことに。
生活能力に乏しいラザルスを献身的に支えようとする、とってもいい子。

ジョン・ブロートン

ラザルスの友人で、ストリートファイトで生計を立てている若き拳闘士。
考えることが苦手で頭は少しアレだが、腕っぷしはめちゃめちゃに強い。
無気力なラザルスとは正反対の性格をしているものの、ラザルスとは非常に長い友人関係を築いている。
友人想いの超良いやつで、このブログを書いている人間の最推し。

フランセス・ブラドック

ラザルスに並ぶほどの腕前を持つ女性賭博師で、ラザルスの元恋人。
賭場の用心棒として働いており、賭場側がどうしようもなくなった時に登場する最終兵器。
トランプ3デック、156枚を自分の思い通りの順番になるようにシャッフルすることができる。(は?)
まさしくラザルスにとっての宿命の相手。

あらすじ

舞台は十八世紀末のロンドン。
‟負けない” ‟勝たない”ことを信条としていた若き賭博師のラザルスは、ひょんなことから奴隷の少女リーラを購入する羽目になる。
だが、大枚を叩いて買ったリーラは喉を焼かれており、意思の疎通が困難だった。
そんなリーラに対してラザルスは「どうでもいい」と言いながらも教育を施し、リーラをメイドとして家で雇うことに。
人との交流が苦手なラザルスと、人にトラウマを持っているリーラ。
不器用な二人は初めこそよそよそしかったものの、一緒に生活を続けるうちに、徐々に思いを通わせるようになる。
だがそんな二人を引き裂くように、突如とある事件が発生し――。
大切な人を救うため、若き賭博師は一世一代のギャンブルに挑む!

感想

ずっと前から読もうと思ってたのですが、なかなか読めなくて……
ようやく読むことができました!

まずはストーリーの感想から。
賭博師の男と奴隷の少女がひょんなことから出会い、時にすれ違いながら、時に危険な目に遭いながら、だんだんと距離を縮めていくハートフルな物語でしたね。
読む前はタイトルや表紙から「賭博がメインのお話なんだろうな」と思っていたのですが、読み終えてからは‟賭博師と奴隷少女の絆”がメインのお話だなと感じました。
不器用な2人が距離を詰めようと試行錯誤する姿はとても微笑ましく、読んでいて温かい気持ちになりました。
まあなので1巻時点では正直賭博シーンはあまり多くはないのですが、安心してください。
ラストの賭博、めっちゃくちゃ面白いです……!
もう臨場感が半端なかったですね!
手に汗握るとはまさにこのこと!
終始ハラハラドキドキしっぱなしでした笑
そして面白さが頂点に達したところで満を持して行われる、鮮やかすぎるタイトル回収!
もう鳥肌がブワッと立ちましたね笑
今まで読んできたラノベの中でもトップレベルに好きなタイトル回収でした!

次にキャラの感想。
リーラが本当に可愛くて可哀想なんですよ……
もう境遇が壮絶すぎて……
とにかく庇護欲を搔き立てられましたね。
ラザルスは「どうでもいい」が口癖のくせに決してリーラのことだけは見捨てなくって。
奴隷のリーラに「こっちにしろ」と命令するのではなく、「お前が選べ」と言い、リーラの自主性を育てていたのがすごく良かったです。
そして‟勝たない”ラザルスがリーラのために‟勝ち”にいく姿は本当にカッコよかったですね……!
安心感が半端なかったです笑
まあ1番好きなキャラはジョンなんですけどね笑
ああいうキャラ最高に好きです笑

最後に読みやすさ。
18世紀のロンドンを舞台としており、賭博ということで専門用語もそこそこ出てきますが、文章がとにかく上手いのであまり苦戦せずに読み進められましたね。
実際の人物をモデルにしてるキャラも多く登場しているため、18世紀のロンドンに造詣がある方は多分めちゃくちゃ読んでいて楽しいと思います!
もちろん僕みたいに全然知らない人でも楽しめますよ!
超絶おすすめの作品です!

総合評価

ストーリー
★★★★★★★★★
9/10
キャラ
★★★★★★★★★
9/10
読みやすさ
★★★★★★★★
8/10

こんな人におすすめ!

主人公とヒロインがだんだん距離を縮める作品が好きな人
賭博が好きな人
手に汗握る頭脳戦が好きな人

今回は電撃文庫様より『賭博師は祈らない』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

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賭博師は祈らない
第23回電撃小説大賞《金賞》受賞作品! 心に傷を負った奴隷少女と、孤独な賭博師。不器用な二人の、痛ましく愛おしい生活。 十八世紀末、ロンドン。賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルスが、仕方なく購入させられた商品。――それは…

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