皆さんこんにちは、リュウです。
今回は富士見ファンタジア文庫様より『断頭台の花嫁』について書かせていただきます。

『断頭台の花嫁』ってどんな作品?
『断頭台の花嫁』は著者「紫大悟」、イラストレーター「かやはら」で贈られる、ラブコメ×バトルファンタジー作品です。
著者の紫大悟先生は他にも、同じく富士見ファンタジア文庫様より『魔王2099』という作品も出されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。

『魔王2099』本当に面白いんですよね……!
続きも執筆中らしいので、3巻の発売が待ち遠しいです!
イラストレーターのかやはら先生は他にも、オーバーラップ文庫様より発売されている『かつて人だった貴方へ』や、電撃文庫様より発売されている『明日の罪人と無人島の教室』などの作品のイラストも担当されています。


用語解説
幻想因子
竜・吸血鬼・不死鳥などといった、現実には存在しない幻想生物の特徴を発現させる源。
地球上に7つだけ存在しており、その中には《終末誘発悪性因子》(通称:悪魔)が巣食っている。
幻想少女
幻想因子を持つ少女の総称。
幻想因子の数と同じ、つまり地球上に7人だけ存在している。
幻想少女が死亡した場合はまた別の人間に幻想因子が宿り、その少女が新たな幻想少女となる。
暴走
幻想因子の悪魔が成長し、幻想少女の肉体を奪ってこの世に顕現すること。
暴走進度が第1段階、第2段階、最終段階に分かれており、第2段階に到達した幻想少女が助かった例は存在しない。
最終段階では因子の力を使って世界を滅ぼす災厄となる。
聖印
幻想少女の罪を引き受け、悪魔を支配することができる、全ての因子を統べる力。
結合魂魄術式
幻想少女と聖印保持者が特定のワードを詠唱し、両者がそれに合意することで魂同士の結び付きを強める儀式のこと。(通称:ケッコン)
これを行うことで幻想少女の暴走を抑えることができる。
メインキャラを4文でサクッと紹介
太宰 龍之介
本作の主人公で、高校2年生の少年。
自らの筋肉のチェックを欠かさない変人だが、女子に対しては免疫がない。
《聖印》の保持者で、幻想少女の暴走を唯一救うことができる存在。
人助けに対して病的なまでの使命感を抱いており、目の前にいるのが誰であろうと困っていたら絶対に助けてしまう性格をしている。
伊良子 燐音
本作のメインヒロインで、‟竜”の幻想因子を持つ幻想少女。
既に暴走進度は第1段階に達しており、いずれ世界を滅ぼす可能性が高いという理由で死刑が決定した。
その後は龍之介とケッコン(結合魂魄術式)し、彼と共に暮らすことに。
騎士や武士を思わせる凛とした雰囲気を纏うミステリアスな少女だが、意外と天然なところも。
湶・ヴラド・真理
本作のもう1人のヒロインで、生徒会では副会長補佐をしている。
だがその正体は‟吸血鬼”の幻想因子を持つ幻想少女。
自他共に認める絶世の美少女で、龍之介への好き好きアピールを隠さない恋する後輩少女。
それ故に龍之介とケッコンし、一緒に暮らすことになった燐音に対抗心を燃やしている。
あらすじ
だが、少女が【断頭台】へと送られる途中、彼女を乗せた航空機が何者かによって撃墜、彼女は墜落し1人の少年と邂逅した。
その邂逅は運命か奇跡か――。
少年は少女を唯一救える存在であり、そして人を救わずにはいられない男であった。
かくして少年は少女とケッコンし、少女の暴走を止めることに成功。
だが、そこから彼らを狙う組織たちが動き出し――。
全てを救う少年と強大な力を持つドラゴン少女の、世界を懸けた究極のボーイ・ミーツ・ガールがここから始まる!
感想
紫先生のデビュー作『魔王2099』が大好きなので読みました!
まずはストーリーの感想から。
バトルあり、コメディありと読んでいてとても楽しい作品でしたね。
その中でもバトルシーンが熱くて好きでした。
普段は一般人と変わらない姿をしている少女が、戦いとなると突如変身して、翼を出したり、牙を出したりするのはやっぱいいですね。
技名やらなんやらもめちゃめちゃカッコよく、中二病のまま育ってしまった僕にはぶっ刺さりました笑
また日常パートでは幻想少女たちの、年相応な可愛らしい部分がコミカルに描かれていて、バトルシーンとは違う穏やかな雰囲気を楽しむことができたのが良かったです。
1巻はまだまだ序盤といった感じなので、2巻以降でどんな展開になるか注目ですね。
次にキャラの感想。
主人公がマジで好きでした。
「ただの助けたがり」ではなく、「病的なまでの助けたがり」で、強欲に全てを救おうとする姿はカッコよかったですね。
個人的に、「女に尻尾や角が生えてるのは気持ち悪いでしょう?」と言う燐音に対して、「可愛い女の子に角とか尻尾ついてるとか最高だろ。嫌いな男子いるの?って感じだ」って発言したところで彼の株がめちゃ上がりましたね笑
そうなんですよ。男の子で角と尻尾を嫌いな人はいないんですよ。(偏見)
自分の意見を代弁してくれる主人公はやっぱり好きになっちゃいます。
ヒロインズも可愛く、お互いに相手を煽りながらも、なんだかんだ仲良いのが良かったですね。
全キャラ魅力に溢れていたと思います。
最後に読みやすさ。
用語解説の時点で察した方も多いと思いますが、ファンタジー特有の専門用語がめっちゃ出てきます。
なので序盤は正直読みやすいとは言えないですね……
ですが文章自体は読みやすいので、専門用語を上手く咀嚼できる方なら多分問題なく楽しめると思います!
総合評価
ストーリー
★★★★★★★
7/10
キャラ
★★★★★★★★★
9/10
読みやすさ
★★★★★★
6/10
こんな人におすすめ!
・王道ファンタジーが好きな人
・角とか尻尾が生えている女の子がが好きな人
・『魔王2099』が好きな人
今回は富士見ファンタジア文庫様より『断頭台の花嫁』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。
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