君の手を握るため、僕は人を殺す『恋は暗黒。』を紹介させていただきます。

皆さんこんにちは、リュウです。
今回はMF文庫様より『恋は暗黒。』について書かせていただきます。

『恋は暗黒。』ってどんな作品？
メインキャラを4文でサクッと紹介
あらすじ
感想

『恋は暗黒。』ってどんな作品？

『恋は暗黒。』は著者「十文字青じゅうもんじあお」、イラストレーター「BUNBUN」で贈られる、ダークなラブコメ作品です。

著者の十文字青先生は他にも、オーバーラップ文庫様より『灰と幻想のグリムガル』や、MF文庫様より『いのちの食べ方』などの作品も出されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。

『いのちの食べ方』について紹介している記事はこちら

イラストレーターのBUNBUN先生は他にも、ダッシュエックス文庫様より発売されている『クロニクル・レギオン』や、『神域のカンピオーネス』などの作品のイラストも担当されています。

メインキャラを4文でサクッと紹介

高良縊想星たからいそうせい

本作の主人公で、高校2年生の少年。
高校生の裏では暗殺者として活動しており、平日の夜や休日は姉の指示に従いながら標的となる人物を殺害している。
「殺した人間の数だけ自分の残機を増やすことができる」という‟チート”を持っている。
昼間は暗殺者とは思えないほどにきょどっていて、人と喋ることが本当に苦手な陰の者。

羊本ひつじもと くちな

本作のメインヒロインで、想星のクラスメイト。
夏でも黒い手袋を装着しており人と一切関わろうとしないため、周りからは気味悪がれている。
想星と同じく‟チート”を持っており、その能力は「触れた相手を問答無用で殺す」というもの。
その能力故に想星以外の人間には決して触れることができない。

白森明日美しらもりあすみ

本作のもう1人のヒロインで、想星のクラスメイト。
クラス1の美少女で、とっても可愛いこと以外はごく普通の女の子。
想星のことが大好きで、彼と付き合ってからは電話やLINEのやり取りを自分から積極的に行っている。
明るくて人付き合いもいい、想星とは正反対の陽の者。

あらすじ

昼は高校生、夜は暗殺者として過ごしている少年・高良縊想星。
「普通」に憧れながらも周りに上手く馴染めない彼だったが、ある日何故かクラス一の美少女・白森明日美から告白される。
その告白を受け、晴れて付き合うことになった想星と明日美。
だが想星の暗殺者としての仕事が影響し、二人はどんどんすれ違っていってしまう……
そんな中、想星が殺しの仕事場で目撃したのはクラスメイトの羊本くちな。
実は彼女もまた想星と同じような「チート」を所持しており――。
殺した人の命を自分のものにできる少年と、触れた者の命を奪う少女。
ダークな二人の恋物語が、今ここに開幕。

感想

初挑戦となる十文字青先生の作品ですね。
表紙とタイトルに惹かれたので買いました！

まずはストーリーの感想から。
1巻ではメインヒロインのくちなさんではなく明日美さんとのラブコメがメインだったので、1巻というよりはむしろ0.5巻といった感じがしましたね。
昼は想星くんの高校生としての姿が描かれ、夜は暗殺者としての姿が描かれていたため、1冊で日常と非日常を同時に味わえたのがとても良かったです。
本当に1巻はプロローグといった感じで、今後メインとなるであろうくちなさんとのラブコメが少なかったことは残念でしたが、おあずけを食らった分2巻がとても楽しみです。

次にキャラの感想。
想星くんも明日美さんもお互いを大切に想っていて、どちらも本当に良い子でしたね。
それだけに2人がどんどんすれ違っていく姿は読んでいてとても苦しかったです……
そしてメインヒロインのくちなさんも、出番は少なめでしたがとても魅力的な女の子でしたね。
自らの力のせいで辛い過去を背負っており、思わず応援したくなるような人物でした。

最後に読みやすさ。
流石ベテラン作家さんだなと思わせる読みやすさでしたね。
戦闘描写が多かったのにも関わらず、スッと内容が頭に入ってきました。
ラノベを普段からあまり読まない人にもおすすめできる作品です！