皆さんこんにちは、リュウです。
今回はGA文庫様より『奇世界トラバース』の1巻について書かせていただきます。
『奇世界トラバース』ってどんな作品?
『奇世界トラバース』は著者「紺野千昭」、イラストレーター「大熊まい」で贈られる、ファンタジー冒険作品です。
第13回GA文庫大賞では金賞を受賞しました。
2022年2月現在は1巻までしか発売されていませんが、同年4月に2巻が発売されることが決定しています。
著者の紺野先生は他にも、HJ文庫様より『最凶の魔王に鍛えられた勇者、異世界帰還者たちの学園で無双する』という作品も出されています。
イラストレーターの大熊先生は他にも、ドラゴンノベルズ様より出されている『魔獣密猟取締官になったんだけど、保護した魔獣に喰われそうです。』や、富士見ファンタジア文庫様より出されている『武装メイドに魔法は要らない』などの作品のイラストも担当されています。
用語解説
迷界
本作の舞台で、人智を超えた生物がうじゃうじゃいる未知の領域。
常に死と隣り合わせの危険な世界で、美しい景色や貴重なアイテムなどを求めた多くの冒険者が挑み、散っていく。
救助屋
高度なサバイバル術や医療の知識を持ち、迷界から帰還困難になった冒険者を救う職業。
登場するメインキャラを4文でサクッと紹介
ユーリ
本作の主人公で15、6くらいの少年。
救助屋をしているが、毎回毎回依頼主から高額な救助料を請求するため、【棺売り】と呼ばれている。
かなりの慎重派で、迷界に行く前は持ち物を15回確認するほど。
金にがめつい部分はあるが、実際はかなり優しい人物。
アウラ
本作のメインヒロインで16、7くらいの少女。
銀色の髪の髪、スカイブルーの瞳をしている。
迷界に行ってしまった友人を助けるため、ユーリに依頼をすることに。
表情が乏しく、まるで人形のような人物。
ネズミ
珍品ばかりを扱う道具店『穴倉』の店長。
ユーリは常連客で、よくからかっている。
かなりの美人だが、常に胡散臭い空気を纏っている。
手当たり次第女に手を出すほどの女好き。
あらすじ
依頼主は16、7歳くらいの少女で、なんと自分も迷界に連れていってほしいと言う。
もちろんユーリは断ろうとするが、助けたい友人は大豪商スタンブルグの娘だと言われ、結局この依頼を受けることに。
2人が目指すのは迷界の深部『ロゴスニア』。
多くの危険が待ち受ける迷界でユーリは無事に少女を助け出すことが出来るのか――。
知識と経験で未知の世界を攻略せよ!
心躍る冒険譚が今ここに!
感想
今年読んだ作品の中ではトップレベルに面白かったです。
まずはストーリーの感想から。
人を蝕む寄生虫、過酷な自然環境、人間よりもはるかにでかい化け物、奇特な習性を持つ植物などなど、多くの危険が待ち受ける迷界を持ち前の道具と知識でくぐり抜ける主人公の姿に心躍りました。
特に好きなのは2章ですね。
どれだけ実力があっても運が無ければ簡単に死ぬという迷界の恐ろしさが端的に描かれていて、より一層物語に引き込まれました。
次にキャラの感想。
主人公は金にがめつくて冷酷な人から気配りのできる優しい人に、ヒロインは表情の変わらない人形みたいな人から表情豊かな勇気ある人にだんだんと変化していったのがかなり良かったですね。
読み進めていけばいくほど、それぞれのキャラに好感が持てました。
悪役もザ・悪役といった振る舞いをしてくれて、いい意味でかなりむかつきました笑。
最後に読みやすさ。
ファンタジー作品ということで慣れてない方には読みにくいかもしれませんが、個人的には読みやすい方だと感じました。
なによりストーリーがかなり面白いのでスラスラと読めましたね!
ファンタジー作品が好きな人ならなんの苦もなく読めると思います!
総合評価
ストーリー
★★★★★★★★★
キャラ
★★★★★★★★★
読みやすさ
★★★★★★★★
こんな人におすすめ!
・未知の世界を冒険する作品が好きな人
・ワクワクする作品が好きな人
・ファンタジー作品が好きな人
今回はGA文庫様より『奇世界トラバース』の1巻について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。
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