お隣さんとのじれじれラブコメ 『黒聖女様に溺愛されるようになった俺も彼女を溺愛している』を紹介させていただきます。

ラノベ紹介
リュウ
リュウ

皆さんこんにちは、リュウです。
今回はHJ文庫様より『黒聖女様に溺愛されるようになった俺も彼女を溺愛している』について書かせていただきます。

『黒聖女様に溺愛されるようになった俺も彼女を溺愛している』ってどんな作品?

『黒聖女様に溺愛されるようになった俺も彼女を溺愛している』は著「ときたま」、イラスト「秋乃える」で贈られる、ラブコメ作品です。

著者のときたま先生はこの作品でデビューされた作家さんですね。

イラストを担当された秋乃える先生は他にも、角川スニーカー文庫様より発売されている『マッチングアプリで元恋人と再会した。』という作品のイラストも担当されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。

メインキャラを4文でサクッと紹介

月代 深月つきしろ みづき

本作の主人公で、高校1年生の少年。
聖女様と呼ばれている亜弥とは家がお隣同士だが、特に仲が良かったりすることはなく、お互い無関心を貫き通している。
目立つことが嫌いで人とも極力関わろうとしないため、クラスでは浮きぎみ。
料理洗濯その他諸々家事全般を苦手としている。

一之瀬 亜弥いちのせ あや

本作のメインヒロインで、深月の同級生兼お隣さん。
艶やかな黒髪の美少女で、文武両道・謙虚なところからついたあだ名は「聖女様」。
周りからは完璧超人とされているが、実は意外と世間知らず。
深月の前でだけ素の毒舌を出すため、彼からは「黒聖女」と呼ばれている。

田所 明たどころ あきら

深月のクラスメイトで、数少ない友人の1人。
日和という彼女がおり、校内屈指のバカップルとして有名。
深月とは正反対の、社交的で明るい人気者。
時々鬱陶しい絡み方もするが、深月の良き理解者として彼とは良好な関係を維持し続けている。

あらすじ

アパートで一人暮らしをする少年・月代深月の隣には「聖女様」と呼ばれる美少女が住んでいる。
お互いに無関心、隣人以外の何者でもないと思っていた深月と聖女様だったが、ある日深月は学校で聖女様を庇ったために利き手首を負傷してしまう。
そこから始まったのは、誰も知らない2人の奇妙な関係性。
借りた恩を返すため、なんと聖女様は深月の身の回りのお世話をすることに!?
最初は警戒して素直になれない2人だったが、相手のことを知っていくうちに徐々にその心には温かいものが芽生えていって――。
不器用な2人がだんだんと距離を詰めていくじれじれ系ラブコメ、ここに開幕!

感想

HJレビュアープログラムで頂いた作品ですね。
HJ文庫様、いつも本当にありがとうございます!

 

まずはストーリーの感想から。
校内で周りに人がほとんどいない主人公と、周りに人が多すぎるヒロイン。
無個性でぱっとしない主人公と、個性的過ぎてとても目立つヒロイン。
そんな真逆な2人がひょんなことからお世話する、される関係になり、だんだんと距離を縮めていくという、正直今ではラブコメの王道とも言えるスト―リーでしたが、シンプルながらも万人受けするような形で、全体的なストーリーは個人的にはかなり好きでした。
やはり王道はいいですね。
ただじゃあ他の作品の二番煎じになってるかと言われるとそういうわけでもなく、全体的に見れば王道ではあるものの、細かく見ればいい意味でも悪い意味でもこの作品独自のスト―リーがしっかりと展開されていて、きちんと個性的で特徴的な1冊になっているなと感じました。
個人的に印象深かったのは第3章の〈体育祭編〉ですね。
甘々ラブコメらしからぬ程に人の悪意が描かれている章で、正直僕はこの章だけがどうしても苦手でした……
結果として見れば僕はこの章をどうしても好きになれませんでしたが、間違いなくここだけで他作品と差別化できるほどに独自のパワーを持ってますし、ここが上手くハマればこの作品に一気にのめり込むことができるだろうなと感じることができました。
ただやっぱりどうしても「主人公とヒロインのイチャイチャだけを見ていたい!」という(僕みたいな)人達にとってはここは読んでてかなりしんどいんですよね……
ありきたりな言葉ではありますが、「好きな人はめちゃくちゃ好き」な1冊だと思いました。

次にキャラの感想。
すみません、主人公があんまり好きになれませんでした……
これもやっぱり〈体育祭編〉が原因で、あそこの主人公の「悪意を持った第三者に害されてミスをさせられたヒロインを守るため、わざとリレーで転んで走らない」という行為をどうしても心の中で正当化できなかったです……
「自らが悪役ヒールになってヒロインを守る」といえば聞こえはいいですけど、純粋にリレーで勝ちたかった他のメンバーや、体育祭で勝ちたかった他のメンバーのことを思うとやるせないっすよ……
僕自身高1の体育祭は代表としてリレーを走ったりして、結果的には負けましたけど、友達と一緒に全力で勝ちにいった人生で1番好きな体育祭だったりするので、こういった「わざと負ける」という行為は本当に苦手で地雷です。
ただ逆にヒロインはどんどん好きになれたので、そこはすごく良かったですね。
普段は完璧超人に見えるヒロインが実は世間知らずで、ファミレスに行っただけで目を輝かせるというギャップがたまりませんでした笑
個人的に1番好きだったのは、初のドリンクバーでそわそわするところですね。
主人公に騙されていろんなドリンクを混ぜちゃうところとか幼児っぽくてすごく可愛かったです笑

最後に読みやすさ。
こちらは全然文句なしですね。
ラブコメらしい読みやすさで、文章自体も読みやすかったので、あまり普段からラノベを読まない人にもおすすめできます。

総合評価

ストーリー
★★★★★★
6/10
キャラ
★★★★★
5/10
読みやすさ
★★★★★★★★
8/10

こんな人におすすめ!

じれじれラブコメが好きな人
ギャップ萌えのあるヒロインが好きな人
お隣さんとの半同居ラブコメが好きな人

リュウ
リュウ

今回はHJ文庫様より『黒聖女様に溺愛されるようになった俺も彼女を溺愛している』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

【電子版限定特典付き】黒聖女様に溺愛されるようになった俺も彼女を溺愛している1
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