皆さんこんにちは、リュウです。
以前Xでおすすめのホラー小説を募集したところ、多くの方からたくさんの作品を紹介していただきました。
そこで今回は、それらの作品たちを読んだ感想を書いていこうと思います!
中々冊数が多いので、全4弾くらいに分けていきます。
少しでも購入の参考になれば幸いです!ではどうぞ!
『ぼぎわんが、来る』
あらすじ
映画化決定!!!
映画「来る」 監督:中島哲也
出演:岡田准一 黒木華 小松菜奈/松たか子/妻夫木聡幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。正体不明の噛み傷を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのだろうか? 愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん”の魔の手から、逃れることはできるのか……。怪談・都市伝説・民俗学――さまざまな要素を孕んだ空前絶後のノンストップ・ホラー!!
Amazonより引用
徐々に学習を繰り返し、狡猾になっていく“ぼぎわん”が最恐でしたね。
怪談・民俗学・都市伝説・人怖など様々な要素を内包しており、全体的に見てホラーとしての完成度が抜群に高い1冊でした。
また、読む前はなんとなく敷居が高いイメージがあったのですが、そのイメージに反して文章はかなり読みやすかったのもすごく良かったですね。
これは貴志祐介・綾辻行人・宮部みゆきの3人が絶賛したというのも納得です。
あまりホラー小説を読んだ方にも手に取ってほしい、初心者向けの名作ホラーだと感じました!
未読の方は是非!
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『墓地を見おろす家』
あらすじ
新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。 問題は何一つないはずだった。ただ一つ、そこが広大な墓地に囲まれていたことを除けば……。 やがて、次々と不吉な出来事に襲われ始めた一家がついにむかえた、最悪の事態とは……!? 衝撃と戦慄の名作モダン・ホラー。
Amazonより引用
怪異VS人間という構図は先ほど紹介した『ぼぎわん』と変わりませんが、こちらは怪異が強すぎてワンサイドゲームになってるのが特徴的ですね。
圧倒的力を以ってもたらされる圧倒的恐怖。
怪異の恐ろしさを犬や子供だけがいち早く察知しているのも、恐怖を倍増させてきて最高です。
「犬が虚空に向かって吠える」は古来より伝わる危険信号ですからね……。
「地下に潜み、なんとなくヤバそうなやつ」から「絶対マンションの外に出してはいけないクソやばいやつ」に評価が変わっていく恐怖の様子を是非読んで味わってほしいです。
エレベーターと地下室に関わりたくなくなること間違いなしの名作!
未読の方は是非!
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『玩具修理者』
あらすじ
これは、悪夢か現実か? 国内ホラー史に鮮烈な衝撃を与えた不朽の名作!
玩具修理者はなんでも直してくれる。
どんな複雑なものでも。たとえ死んだ猫だって。
壊れたものを全部ばらばらにして、奇妙な叫び声とともにあっという間に組み立ててしまう。ある暑すぎる日、子供のわたしは過って弟を死なせてしまった。
親に知られずにどうにかしなくては。
わたしは弟を玩具修理者のところへ持っていくが……。これは悪夢か現実か。
Amazonより引用
国内ホラー史に鮮烈な衝撃を与えた第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。
表題作の「玩具修理者」はシンプルなストーリーながら、圧倒的文章力で紡がれるエグい描写が魅力的なお話でしたね。
内臓を1つ1つ、筋繊維を1本1本、全てをバラバラにしながら弟を組み上げていく様子が丁寧に描写されており、非常に生々しく気持ち悪かったですけどとても面白かったです。
ただ個人的にもっと好きだったのは2本目の「酔歩する男」ですね。
ホラーチックなSF作といった感じで、「時間」や「無限」などの壮大な概念に対し独自の解釈と理論で挑んでいたのが印象的でした。
最後の最後、テンポの良い掛け合いが魅力的なラストシーンは是非多くの方に読んでもらいたいですね。
新鮮な読後感を味わわせてくれる、非常に不思議な1冊でした。
サクッと読めるホラー小説を読みたい方は是非!
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『SICK』
あらすじ
身を焦がす戦慄を力に、少女は恐怖を殺す。
「あなたを絶対に、ひとりぼっちにだけはさせないから」
少女はそう言って、幼い少年の手を取った。その約束が、いずれ最悪の形で破られてしまうとも知らずに――〈ゾーン〉と呼ばれる精神世界に侵入できる異能を持つ叶音と逸流は、精神に巣食い恐怖症をもたらす概念生命体フォビアを殺す仕事を請け負っていた。彼女達の所に、視線恐怖症を患った少女が助けを求めにやってくる。
少女の〈ゾーン〉に潜った叶音が遭遇したのは、物語によって恐怖を育てる謎の奇術師。戦いの最中、奇術師は叶音に問いかける。
「あなたは目を背けていますね? おぞましい自分の過去から」
精神世界での激しい戦いは叶音の精神を摩り減らし、やがて彼女がひた隠しにしていた真実を暴き出していく。心が壊れ、正気を失い、戦いは絶望と恐怖にまみれた混沌の領域へと踏み込んでいく。戦慄を力に変えて恐怖を殺す、ダーク・サイコアクション
Amazonより引用
ありがたいことに作者様直々におすすめをいただけた1冊。
こういうのはぶっちゃけかなり好きなので、世の作者様はもっと僕に「俺の作品を読め!」ってリプしてください…。
話を戻して、本作はホラーとアクションを融合させたダークなライトノベル作品ですね。
おねショタに百合と、ラノベ読み大歓喜要素がふんだんに含まれているにも関わらず、その中身は読者の心を全力で抉り取ってくる“癖”全開の1冊でした。
この作品はなんか思ったよりもライン超えてくるんですよね……笑
「そこまでやらなくても!」という展開が非常に多く、目を背けたくなる描写もたっぷりあるので、非常にカロリー高めの1冊でした。
「眼球」絡みの描写はマジで苦手なのでもっと手心を……笑
正直初心者向けの作品とは言えませんが、刺さる人には間違いなく刺さる1冊です!個人的にはめちゃめちゃ好きでした!
気になった方は是非!
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ということで今回は、FFさんからおすすめいただいた『ぼぎわんが、来る』『墓地を見おろす家』『玩具修理者』『SICK』の4作品の感想を書きました!
最後までご覧くださりありがとうございました!
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