皆さんこんにちは、リュウです。
今回はMF文庫より『カルネアデス』を紹介します。
ネタバレはありません。
『カルネアデス』ってどんな作品?
『カルネアデス』は著「綾里けいし」、イラスト・企画「rurudo」で贈られるファンタジー作品ですね。
著者の綾里先生は他にも、同じくMF文庫より『異世界拷問姫』や、『魍魎探偵今宵も騙らず』などの作品も出されています。
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綾里先生の作品を読むのは『カルネアデス』で5作目ですね。
どの作品も面白いので、本当に力のある作家さんだなと思っています!
イラスト・企画を担当されたrurudo先生は他にも、同じくMF文庫より発売されている『宮本サクラが可愛いだけの小説。』のイラストも担当されています。
rurudo先生のイラストは本っ当に透明感があるので大好きです!
エルちゃんとイヴちゃんのイラスト可愛すぎました……!
メインキャラを4文でサクッと紹介
エル
天使警察のエリート少女。
優秀すぎるが故に周りからは疎まれており、獣人のルナを除いて友達はいない。
良くも悪くも思ったことは何でも口に出すタイプ。
ひょんなことからイヴと種族を超えたバディを組むことに。
イヴ
悪魔族の気弱な少女。
その性格から好戦的で貴族主義の同族と馴染めず、ひとりぼっちでスラム街に流れ着いた。
生きるため人に害を加えない程度の軽犯罪を繰り返していたところ、天使警察のエルに追われることに。
逃げ足の速さと脱獄能力の高さから、『逃げ羽根のイヴ』と呼ばれている。
あらすじ
『天使警察エル』など、rurudo先生オリジナルキャラクターが小説に!
とある満月の夜。
気弱な悪魔・イヴはお腹を満たすために、人間の恐怖心を得ようとしていた。
そこに天使警察のエリート・エルが現れる。
捕まっても脱獄を繰り返す、イヴを捕らえるべく派遣されたのだ。
しかし今回も、イヴは逃げおおせ、エルは必死に追いかける。
そこで事態は予想外の方向へ――。
異形の怪物に襲撃されて、ふたりは協力して逃走することに。
襲撃を発端とする一連の怪事件を解決するために、ふたりは上司命令でバディを組まされる。
互いに嫌がるエルとイヴだったが、孤独な天使と悪魔は捜査を通して絆と信頼を深めていく。
やがて事件は他の種族を巻きこんでいき……。世界の真実を探る、少女たちの戦いが始まる。
Amazonより引用
感想
ストーリー
天使族で警察のエルと、悪魔族で軽犯罪者のイヴ。
種族も性格も立場も全く違う2人の少女が、とある事件に巻き込まれたことをきっかけにバディを組み、徐々に心を通わせていく過程はすごく良かったです。
ジャンルとしてはファンタジー×クライムサスペンスっていう括りで良いんですかね……?
2人が直面した事件の謎を追っていくうちに世界の真実の一端が垣間見えて、一気に物語のスケールが大きくなるところは綾里先生らしさが出ていると感じました。
1巻では全ての真実を明らかにせず、まだまだ含みを持たせた状態で終えるのも綾里先生っぽいですね笑
起承転結がわかりやすく書かれていて、まさにお手本のようなクライムサスペンス作品だなと感じました。
ファンタジー作品をあまり読まない方でも結構サクサク読めると思うので、気になった方には是非とも読んでみてほしいです!
キャラ
どちらも互いにありがたいと思ったら「ありがとう」、助かったと思ったら「助かった」と言える人物なので、読んでいてとても気持ちが良かったです。
天使は悪魔に、悪魔は天使にお世辞でもお礼なんか絶対言わない世界なので、この2人は言うなれば本当に‟異端”なんですよ。
そんなはみ出し者の2人だからこそ、種族や立場を超えて仲良しバディになれたというのが印象的でした。
もちろんエルやイヴだけでなく、獣人のルナや吸血鬼のノアなどのキャラクターも非常に魅力的でしたね。
特にルナちゃんは本当に良い子でめちゃめちゃ可愛かったので、2巻ではもっとたくさん出てきてほしいです……!
読みやすさ
ページ数もそれほど多くないですし、サクサクスラスラ短時間で読みきれると思います。
ただ結構ダークな雰囲気があったり、ちょっと残酷な描写があったりするので、そこだけはちょっぴり注意ですね。
まとめ
総合評価
ストーリー
★★★★★★★
7/10
キャラ
★★★★★★★★
8/10
読みやすさ
★★★★★★★★
8/10
こんな人におすすめ!
・バディもののクライムサスペンス作品が好きな人
・女の子同士の熱い絆が描かれる作品が好きな人
・様々な種族の女の子が登場する作品が好きな人
今回はMF文庫より『カルネアデス』について書きました!
最後までご覧くださりありがとうございました!
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