少女と魔王の優しき物語 『ミミズクと夜の王 完全版』を紹介させていただきます。

ラノベ紹介

皆さんこんにちは、リュウです。
今回はメディアワークス文庫様より『ミミズクと夜の王 完全版』について書かせていただきます。
今後は完全版は省略して書きます。

『ミミズクと夜の王』ってどんな作品?

『ミミズクと夜の王』は著者「紅玉いづき」、イラストレーター「MON」で贈られるファンタジー作品です。
第13回電撃小説大賞では《大賞》を受賞しています。
ライトノベルでは珍しく、挿絵が一切無いのが本作の特徴です。

著者の紅玉先生は他にも、電撃文庫様より『MAMA』や、『雪蟷螂』、そして『ミミズクと夜の王』の続編となる『毒吐姫と星の石』などの作品も出されています。

そして『ミミズクと夜の王』、『MAMA』、『雪蟷螂』は全て同一の世界線の話で、三作合わせて「人喰い三部作」と呼ばれています。

イラストレーターのMON先生はPixivでめちゃくちゃカッコいいイラストを多く描かれている方なので、是非チェックしてみてください!

用語解説

夜の森

本作の舞台の1つで、魔物蔓延はびこる森。
人間はめったに寄り付かない。

クローディアス王国

もう1つの本作の舞台で、魔術が剣術よりも隆盛りゅうせいを極めている王国。
だが、騎士の位置が軽んじられているわけではなく、互いに補い合う関係とされている。

メインキャラを4文でサクッと紹介

ミミズク

本作の主人公で、人間の少女。
額に「332」という焼き印を押されていて、村で奴隷としてこき使われていた。
村が壊滅してからは、魔物に自身を食べてもらうため、1人で「夜の森」へ向かった。
美しいものが大好きで、ニンゲンが大嫌い。

フクロウ

他の者たちからは《夜の王》と呼ばれている、「夜の森」に住まう魔王。
フクロウという名はミミズクに付けられた。
昼は銀色、夜は金色に輝く、月のような瞳をしている。
特殊な染料を使い、世にも美しい絵を描く。

クロ

ミミズクが最初に仲良くなった魔物で、彼女からは「クロちゃん」と呼ばれている。
フクロウ同様、クロという名はミミズクに付けられた。
自由に姿のサイズを変えられるため、ミミズクと会う時は小型化して頭に乗ったりする。
ミミズクに対して食料をあげたり、森の案内をしたりなにかと面倒を見ている。

クローディアス

レッドアーク王国の王子。
生まれた時から病気を患っており、手足を自由に動かすことができない。
そのためずっと塔に幽閉されており、ミミズクと出会うまでほとんど外の世界を知らなかった。
親しい者たちからは「ディア」と呼ばれている、聡明で友達想いな少年。

アン・デューク

レッドアーク王国の聖騎士で、100年以上抜かれなかった聖剣を抜いた人物。
聖騎士という荘厳な肩書を持つが、非常に気さくな人物で、町の人たちからは「アンディ」と呼ばれている。
妻であるオリエッタに非常に弱く、彼女の尻に敷かれている。
王に「国一番の出不精の騎士」と呼ばれるほどの面倒くさがりで、自分から戦場に赴くことはない。

あらすじ

魔物蔓延る「夜の森」に、1人の少女がやって来る。
少女は自らをミミズクと名乗り、森で出会った美しき王に自分のことを食べて欲しいと懇願する。
だが王はミミズクのことを食べず、2人の、いや2羽の奇妙な関係が始まった。
ミミズクは王に寄り添うことを望み、王はそれを許した。
――人間に壊された少女は、魔王によって救われたのだ。
だがそんな日常も長くは続かず……。

後に「真昼姫」と呼ばれることになる少女の、優しくて美しい、童話のような素敵なお話をあなたに。

感想

オリジナル版から大好きで、何度も読み返した作品です。

まずはストーリーの感想から。
いや~やっぱり泣きましたね笑
毎回毎回同じところで泣いてしまいます笑
本当の名作は結末を知っていても、充分楽しめるのが凄いですね……。
そしてオリジナル版には無かった、アンディとオリエッタの出会いの物語である「鳥籠巫女と聖剣の騎士」
こちらも最高でした!
アンディの「君は自由だ。どこへでも行けばいい」というセリフに対し、
オリエッタが「じゃああなたの家はどこ?」って返すのがもう大好きで……!
まさかこのセリフの後のお話が読めるとは思ってなかったので感無量です。

次にキャラの感想。
元々ディアが推しだったのですが、先ほども書いた「鳥籠巫女と聖剣の騎士」でアンディとオリエッタも大好きになってしまいましたね……。
当然ミミズクとフクロウも好きですよ?
でもこの作品はマジでディアがカッコいいので……!

最後に読みやすさ。
僕は5周目くらいなのですごいサクサク読めたんですけど、初見だと時間がかかるかもですね……。
15年前の作品なので、今時の作品に慣れている方にとってはちょっと読みにくいかもしれませんが、この作品でラノベデビューした方も多いので、気になった方は是非読んでみてください!

また、この作品が気に入った方は、来月発売の『毒吐姫と星の石 完全版』も是非買ってください!
ディアがメインキャラでこちらもめちゃくちゃ名作なので……!

総合評価

ストーリー
★★★★★★★★★★
キャラ
★★★★★★★★★★
読みやすさ
★★★★★★★

こんな人におすすめ!

ファンタジーが好きな人
人間×人外の恋物語が好きな人
美しく優しい作品が好きな人

今回はメディアワークス文庫様より『ミミズクと夜の王 完全版』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。

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ミミズクと夜の王 完全版
伝説は美しい月夜に甦る。それは絶望の果てからはじまる崩壊と再生の物語。 紅玉いづきデビュー15周年記念・3か月連続刊行【第1弾】 伝説は、夜の森と共に――。完全版が紡ぐ新しい始まり。 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」…

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