皆さんこんにちは、リュウです。
今回は電撃文庫様より『チルドレン・オブ・リヴァイアサン』について書かせていただきます。
『チルドレン・オブ・リヴァイアサン』ってどんな作品?
『チルドレン・オブ・リヴァイアサン』は著者「新八角」、イラストレーター「白井鋭利」で贈られる、SF作品です。
著者の新八角先生は他にも、同じく電撃文庫様より『血翼王亡命譚I -祈刀のアルナ-』や、『ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか?』などの作品も出されています。
※以下書影をタップすればBookwalkerさんのページに飛ぶことができます。
イラストレーターの白井鋭利先生は他にも、スーパーダッシュ文庫様より発売されている『クライシス・ギア』や、オーバーラップ文庫様より発売されている『灰と幻想のグリムガル』などの作品のイラストも担当されています。
用語解説
レヴィヤタン
突如として海から現れ、環太平洋沿岸部を襲った未知の巨大生物。
核融合炉を動力とし、戦車の砲弾さえ弾く堅固な外皮と、対潜ミサイルをかわす敏捷さを備えている。
出現以来、世界の在り方を一変させた人類の敵。
ギデオン
海中戦闘を目的として人類が生み出した対レヴィヤタン人型兵器。
全長10メートルの機体で、双腕型、四腕型、六腕型など様々なモデルが存在する。
レヴィヤタンの死骸から作られており、20歳以上になると拒絶反応が起きて乗れなくなってしまう。
それゆえ、操縦者は少年少女たちに限定される。
《大洪水》
2011年3月11日、レヴィヤタンの群れが東日本の街を壊滅させた事件のこと。
メインキャラを4文でサクッと紹介
善波 アシト
本作の主人公で、高校1年生の少年。
4歳のころに《大洪水》で姉と母を亡くし、10歳でギデオンに乗り始めた。
四腕型のギデオン搭乗者として海底の遺留品を拾う業務を行っており、同世代の誰よりも卓越した操縦技術を持つ。
どれだけ絶望的な状況でも決して人を見捨てない勇敢な人物。
宮園 エリン
本作のヒロインの1人で、アシトの幼馴染。
アシトと同じギデオン搭乗者でもあり、双腕型に乗っている。
グミを常備しているアシトとは反対にチョコを常備しており、よく2人で交換している。
勝気で怒りっぽいが面倒見がよく、年少の搭乗者たちから慕われている。
風織 ユア
本作のヒロインの1人で、戦闘指導官としてアシトたちの元へやってきた少女。
国連軍に所属しており、数多の戦場を潜り抜けてきた歴戦のエリート。
六腕型のギデオンに乗っており、その戦闘能力は随一。
だがギデオンに乗っているときとは裏腹に、地上ではかなりのドジっ子。
あらすじ
そんなレヴに対抗すべく人類が生み出したのは、子供しか乗ることのできない決戦兵器ギデオン。
ある日、ギデオン搭乗者として働いていた少年アシトと、少女エリンの前に、戦闘指導官として1人の少女が現れる。
風織ユアと名乗るその少女は国連軍に所属するエリートで、アシトとエリンたちにレヴと戦うための技術を教えにきたという。
初めは衝突し、すれ違っていた3人だったが、厳しい訓練と任務の中で、やがて確かな信頼関係を築いていく。
そして、死と隣り合わせのレヴとの交戦の中で、アシトと四腕型のギデオンに変化が生じ――。
電撃の贈る怪物作、ここに登場。
感想
表紙とタイトルがカッコよかったので買いました!
めちゃめちゃ面白かったので大満足です!
まずはストーリーの感想から。
少年と少女が巨大な人型兵器に乗り込み、海中で巨大生物と戦うSF作品ですね。
ただ単にバトルシーンだけを描くのではなく、少年と少女の葛藤、大人たちの複雑な事情、家族の思いなどもがっつりと描かれていたのがとても印象的でした。
遺留品回収においても、対レヴィヤタン戦においても、皆が困ってる→主人公が助ける→皆ハッピーという構図が成り立つほど簡単じゃないんですよね……
色々な問題の狭間で少年と少女がどのような決断を下すのか、そしてサブタイトルの「怪物が生まれた日」とはどういう意味なのか、是非読んで確かめてみてください。
というかこの作品2巻出るんですかね?
色々な謎は残っているものの、正直最終ページの最後の3行がめちゃめちゃ綺麗にまとまっていて好きなので1巻完結でも全然納得できるんですよね……
まあでも2巻がもし出るなら是非とも読んでみたいところです。
次にキャラの感想。
主人公はなかなか辛い過去を背負っている少年でしたね……
だけどそんな過去を背負っているからこそ、人を決して見捨てることなく、絶望に抗える少年に成長していたのが、とても感慨深かったです。
あと2人のヒロインもどちらも魅力的でしたね。
ツンデレ幼馴染ちゃんも可愛かったのですが、個人的には風織先輩が推しです。
普段は凛としてるのに、ところどころポンコツみせるのが素晴らしいですね。
やっぱギャップ萌えしか勝たんっすよ。
最後に読みやすさ。
ファンタジー作品ですし、専門用語もそこそこあるので少し身構えましたが、純粋に作者さんの文章が巧かったのでスラスラと読めましたね。
あまりラノベを読まない人でも、問題なく読めるような作品だと感じました。
総合評価
スト―リー
★★★★★★★★
8/10
キャラ
★★★★★★★★
8/10
読みやすさ
★★★★★★★★
8/10
こんな人におすすめ!
・SFが好きな人
・巨大ロボに乗って巨大生物と戦う作品が好きな人
・少年と少女が命を懸けて戦う作品が好きな人
今回は電撃文庫様より『チルドレン・オブ・リヴァイアサン』について書かせていただきました!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この作品が気になった方は下のリンクからお買い求めいただけると幸いです。
電子はこちら⇩
紙はこちら⇩