あの『グッバイ宣言』の4年後を描いた作品　『シェーマ』を紹介させていただきます。

皆さんこんにちは、リュウです。
今回はMF文庫様より『シェーマ』について書かせていただきます。

『シェーマ』ってどんな作品？
メインキャラを4文でサクッと紹介
あらすじ
感想

『シェーマ』ってどんな作品？

『シェーマ』は著者「三月みどり」、原作・監修「Chinozo」、イラストレーター「アルセチカ」で贈られる、学園青春ストーリーです。
原作はボカロPのChinozoさんの「シェーマ」という楽曲で、それを作家の三月先生が書籍化したものが本作です。
しかし、「シェーマ」を聴いたことのない方でも十分に楽しめる作品となっているので、そこは安心してください！
ですが、この作品は三月先生の『グッバイ宣言』の続編でもあるため、この作品を読む前に『グッバイ宣言』を読んでおくのを推奨します。

『グッバイ宣言』について詳しく知りたい方はこちら⇒『グッバイ宣言』を紹介させていただきます。 | リュウのサブカル日記 (ryuunosabukarunikki.com)

著者の三月先生は他にも、同じくMF文庫様より『きゅうそ、ねこに恋をする』や、『ラブコメの神様なのに俺のラブコメを邪魔するの？』などの作品を出されています。

メインキャラを4文でサクッと紹介

田中健司たなかけんじ

本作の主人公で、高校1年生の少年。
中学生の時にはサッカー部に所属していたが、パス以外ではあまり目立った活躍ができていなかった。
そして同じ時期にとある「告白」をしたことにより親友・クラスメイトからいじめを受け、徐々に不登校に……
今は高校にも行かず、引きこもってゲームばかりしている。

相馬あいま るいり

本作のメインヒロインで、高校1年生の少女。
健司・透矢の幼馴染で、健司のことを「きぬ」と呼んでいる。
その辺のゲームマニアよりもゲーム好きで、健司に1日中ゲームを付き合わせたこともある。
健司がいじめられる原因となってしまった。

齋宮透矢いつきとうや

健司・るいりの幼馴染で、彼らの親友。
中学生の時には健司と同じサッカー部に所属していて、エースストライカーとして部を全国大会目前のところまで連れて行った。
成績優秀、運動神経抜群の完璧イケメンだが、健司をいじめた張本人でもある。
るいりのことが好き。

桐谷翔きりたにかける＆七瀬ななせレナ

前作『グッバイ宣言』の主人公＆ヒロイン。
桐谷は教師、七瀬はハリウッド女優となった。
桐谷は担任教師として、引きこもりの健司と話すために毎日彼の家に通っている。
健司曰く、「本当に最高の先生」。

あらすじ

人は誰しも間違える。
俺も間違いを犯し、中学生のあの日、全てが変わってしまった。
親友にはいじめられ、好きな人には話すこともできなくなり、学校には居場所がなくなった。
――そうして俺は学校に行かなくなった。

それから月日が経ち、高校でも引きこもっていた俺の下に1人の男が来た。
「少し話をしないか？」
彼は俺の担任教師で、学生時代は俺のような人間だったらしい……
俺も彼のように変われるのかな……？

これは”有害な人間シェーマ”の俺が、2人の人物によって自分らしく生きることを決意する物語だ――。

感想

前作『グッバイ宣言』が大好きだったので、今作も買うことを決意しました！

まずはストーリーの感想から。
どん底に落ちた主人公が1人の教師とハリウッド女優の生き様を知り、「自分らしく生きる」ことを決意して幸せになるお話ですね。
ストーリーは良くも悪くも王道で、多くの人がスラスラ読めそうな作品だな～と感じました。
前作主人公の桐谷くんがめちゃめちゃ良い先生になっていたところには感動しましたね……！
七瀬も少しですが、ちゃんと出てきてくれたので良かったです！
ただやっぱりどうしても『グッバイ宣言』と比べてしまうと見劣り感が否めないですね……
メインキャラがどうしても好きになれず、また思考も理解できなかったため、物語に上手く入り込めなかったのが残念でした。（僕自身がいじめと三角関係の話が苦手だからというところもあるのでしょうが……）
あと作者さんは「『グッバイ宣言』を読んでなくても楽しめる」と書いているのですが、個人的には『グッバイ宣言』を読んでから読むのを推奨します！

次にキャラの感想。
先ほども書いたのですが、メインキャラ3人が全然好きになれませんでした……
透矢は普通に性格が無理で、るいりは「なんでそんなことするん？」ってシーンが多すぎて……
主人公だけはまあ2人に比べて良い子なんですけど、逆に良い子すぎて「お前なんでそんな簡単に人を許せるんだ……」って思ってしまってずっと違和感ありありでした。
逆に文句なしで良かったのは桐谷先生と七瀬の2人ですね！
正直この2人のために最後まで読み切った部分もあります。

最後に読みやすさ。
前作に引き続きすっごく読みやすかったですね！
ストーリー面で多少の読みにくさがあったものの、テンポの良さとページ数の短さにより、かなり早く読み終えることができました！

続編は他の方の感想を見てから買おうかどうか決めようと思います。